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2007年03月19日 / 比喩表現の書き方、比喩表現の作り方

 ◎まず始めに

 ブログにせよ、小説にせよ、テキストサイトにせよ、人に見せる文章を書く時に比喩表現があると、とてもつもない武器になります。

 人は文章をビジュアル化しながら読んでいるわけで、自身の想像力を常に刺激しています。だので、そのビジュアル化をよりスムースにさせることができれば、映像を超えさせることができます。そう、美しい文章は美しい映像に優るのです。自分が美しい風景を想像したら、それが最強。実際の“美しい背景”ではそれを超えることはできません。なぜなら、人間の想像力は無限だから。人間の脳内は宇宙よりも広い。愉快だ。というわけなのです。

 それには比喩表現の取得が必要不可欠。言葉で上手に説明することも大切ですが、「まるで●●のようだ」と一発書いてやるだけで、文章のビジュアル化が実にスムーズになります。手に取るように伝わりますし、言葉の面白さも増える。何より楽しい。

 そういうわけで、比喩表現を使わない手はない。しかし、上手に比喩表現を使うにはセンスが必要と良く言われます。難しい、思い付かないという人も多い。調べても比喩表現辞典的なものは見つかりますが、書き方作り方となると参考になるものがない。辞典で調べて使うというのも一つの手ですが、そこは自分で考えたいところでしょう。

 というわけで、今日は僕が実践している「比喩表現の書き方、比喩表現の作り方」について書きたいと思います。参考になるかはわかりませんが、こういうやり方もあるよ、ということで。役に立てば幸いです。

 ◎二桁の足し算のように考える

 例えば…そうですね。どんなのでもいいんですけど、「今日は仕事で疲れた」という文章があったとしましょう。これに比喩表現を加えて、想像力を刺激させる文章にしたい場合。

 この場合「今日は仕事で疲れた」という文章を眺めているだけでは、いくら考えてもダメです。いや、たまにパッと閃くこともありますけど、確実な手とは言えませんし、何よりそんな頻繁に閃きというのは起こりません(笑)

 ここでは「疲れた」という単語にのみ集中します。他の部分は忘れます(注:重要)。「疲れた」のみに集中し、自分の中で「疲れた」出来事を引き出してみてください。そして書き出してみてください。

 「マラソンして疲れた」
 「重い荷物を持って疲れた」
 「勉強して疲れた」
 「寝過ぎて疲れた」
 「運動会で疲れた」
 「不幸の手紙を100通書いて疲れた」
 「修業で疲れた」
 「24時間更新して疲れた」

 「今日は仕事で疲れた」全文に集中すると中々思い浮かびませんが、「疲れた」のみに集中すると結構出てきます。次に上で書き出した文章に「今日は仕事で疲れた」を組み合わせます。

 「今日は仕事で疲れた。マラソン完走後みたいだ」
 「今日は仕事で疲れた。重い荷物を持ってヘトヘトみたいになってる」
 「今日は仕事で疲れた。勉強で疲れたみたいにシンドかった」
 「今日は仕事で疲れた。寝過ぎて疲れたような脱力感にある」
 「今日は仕事で疲れた。小学校の時の運動会を思い出した」
 「今日は仕事で疲れた。不幸の手紙を100通書いた時を思い出した」
 「今日は仕事で疲れた。なんか修業みたいだった」
 「今日は仕事で疲れた。まるで24時間更新した後みたいだったな」

 中にはヘンテコなのもありますけど、使えそうな奴も混じってる筈。それをチョイスして使うというわけです。

 これは算数的な考え方で、二桁の足し算を一気にするのは難しいけど、一桁ずつ解いていけば簡単みたいなことですね。

 ◎なぞかけの作り方にも似てる

 なぞかけってあるじゃないですか。「○○とかけて、●●ととく、その心は?」って奴です。あれも順番通りに考えても何も浮かばないんですけど、最初に○○の心を考えておいて、その心に●●を当てはめると凄く簡単に作れるんですよ。

 「更新とかけまして、辺鄙へんぴな観光地ととく、その心は? アクセスが欲しい」

 みたいなね。更新=アクセスが欲しい=辺鄙な観光地っていうわけです。そこを更新=辺鄙な観光地に無理矢理結んでしまうわけですね。いきなりこうは結べないですけど、1クッション挟んでやればとても簡単。

 比喩表現にしても、発想の意外性が重要だと思っています。あんまり奇を狙いすぎるのもどうかと思いますが、意外性がないと読んでいて楽しくありません。だもので、比喩表現したい動詞、形容動詞のみに注目するのが賢いのであります。そうすれば意外性を生み出しやすい。ここでもう1例。

 「青い扉」があったとしたら、「青い扉」そのものではなく「青い」という形容動詞に視点集中する。そうすることで一気に広がります。

 「ドラえもんのように真っ青な色をした扉」

 面白いか、詰まらないかは別として、1秒で出来ました。ここまで読んで頂いた貴方であれば、きっと比喩表現を作りたくてたまらなくなっていることでしょう(英和文風に)。

 これとは全然関係ないですが、青い扉といって『デスクリムゾン』を連想してしまった方は僕と握手しましょう。

 ◎まとめ

 書いていて思ったのですけど、この概念は比喩表現に限らず何でも応用が利きそうですね。算数の偉大さに気付かされるといいますか。

 まぁ、それはともかくとして比喩表現は動詞、形容動詞に注目することが肝要です。あとはそこから、どれだけ発想できるか。組み合わせは、真面目にやるか、笑いに走るか、用途によって使い分けましょう。最後は慣れだと思います。

 そういうわけで、レッツトライ。

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