はい、どうも、ほいみんです。本日はロストメモリーのサルベージということで、『ゲーマーズライフ誌』で書いていたゲームレビューを再掲載したいと思います。2001年の11月24日に書いたということで、5年ちょっと前の文章っすね。
ではでは、どうぞ。
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◆コラム・論評 ==============================================
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懐かしのMemories 【第42回】 『ECHO』
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どうも、ほいみんです。このコーナーの担当分もあるとのことなので、
書かせて頂きました。今回、取り上げたのは『ECHO』。今までプレイしたエロゲの中で五指に
入るかもしれない作品です。┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃ 『ECHO』(F&C) ┃
┃ ヘッドホンノベル ┃
┃ Windows95/98 ┃
┃ 2000/02/25~ ┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛閉鎖された地下空間。失われた主人公の記憶。近くにいた少女。登場人
物達が織りなすミステリー。なぜ主人公は地下空間に倒れていたのか。
なぜ記憶が無くなったのか。一体何者なのか。地上では何が起きている
のか。彷徨い何処に向かうのか――。今までプレイしたエロゲの中で、一番時間が掛かった作品です。優に40
時間は越えてます。ひたすら長いです。本当にひたすら。圧倒的な文章
量。いつまで経っても終わりません。ライターのパワーというか気合い
が伝わってきます。ここまで膨大なシナリオを見たのは初めてです。
……ですがね。――無駄に長いんですよ。
密度が薄いんです。大したネタでもないのに、いつまでもそれを引っ張
るんです。単に水増ししているだけなんです。ってか、これだけのネタ
でよくここまで文章を増やせるなあ、と関心するくらいですよ。軽く半
分は削れそうな勢いです。通常の文章だけではなく、エロ文章も長いで
すし。1時間くらいかかるパターンもありました。……いくらなんでもエ
ロ文章で1時間はやりすぎです。――でも、好きなんです。
結果的には空回りしちゃってるんですけど、良い物を作ろうという情熱
が伝わってくるんです。これって、重要ですよね。って、云ってること
が同情的ですって? いえいえ、そんなことはありません。多分、きっ
と。シナリオは主に人間関係の描写がメインです。様々な設定が背景として
はありますが、やってることは恋愛ドラマ。好きとか、嫌いとか、そう
いう類の奴です。主人公には最初から恋人がいる設定ですので、恋人以
外のヒロインルートに進んだ時は当然の如く修羅場になります。そりゃ
あもう見応えたっぷりですよ。かなりきつい場面が長々と描写されてい
ます。お腹いっぱいです。キャラクターは、内向的で決断力の乏しい主人公、無口で感情表現が希
薄なクラウベン、プッツン分裂症気味な弥生……ってオイ。この辺、エ
ヴァンゲリオンを踏襲してます確実に。シナリオにもそういう部分あり
ましたし。後はお姉さま役の夏月、妹役の雛乃、恋人の凛です。この作品、フルボイスなんですけどクラウベンの喋り方がとにかく綾波
なんですよ。そりゃあもうヤバイくらいに綾波です。声優さんも声色出
しているとしか思えません。笑えるくらいに似ています。ってか、最初
聴いた時に思わずディスプレイに突っ込みそうになりましたよ。確信犯
ですね。――しかし、決定的に駄目な部分がありまして。
システム廻りが最悪なんです。なんと選択肢でしかセーブができません。
さらに選択肢間のシナリオが長いので、2時間くらいセーブできない時も
あります。そして糞重いです。テキストの流れる速度がコマ送りのよう
な感じなんです。実に忍耐力の必要な仕様です。勿論、スピード調節の
機能なんざありません。シフトキーを押していると速くなので、プレイ
中はシフトキー押しっぱなしが必須です。私はシフトキーの上に重石を
乗せながらプレイしました。いや、マジで。このシステム廻りさえ良ければ、もうちょっと反響あったと思うんです
けどね、この作品。あまりにも重すぎるんで、ほとんどの方が途中で投
げてしまったのだと思います。最後までプレイした人の方が希薄。――でも、好きなんです。
麻薬的なところありますよ、この作品。実は私自身も一度は投げてしま
ったんです。25時間を越えてあたりで限界が来てしまって。でも、何か
気になって半年後に再開したんです。そして、クリアできたんです。その時の充実度といったらもう最高ですよ。作品を終わらせることで充
実感が得られるんです。うおー、やり遂げたぞー、みたいな。そんなエ
ロゲ滅多にないですよね。――充実感のベクトルは勿論違いますが。
いやはや、いろいろと印象に残る作品でした。いくらでも良くなった作
品だと思うんですけどね。何がどうして、こんなことになってしまった
のでしょうか。こんな量感のエロゲなんて滅多にないですのに。実に勿
体ない。コンプリート後に出現したおまけシナリオの出来が一番良いというのも
いやはや。▽F&C
http://www.fandc.co.jp/【ほいみん】――――――――――――――――――――――――――
980円で叩き売りされていたのがショックでした。
E-mail: hoimin@tohgoku.or.jp ←今は使えません
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如何だったでしょうか。これを書いた後にはちょっとしたエピソードがありまして、シナリオライターの方らしき人からメールを頂いたりしました。中には作品制作時の壮絶エピソードが書いてあったりして、この業界のアレさを感じたりしました。今は少しはマシになったのでしょうかね。…んなわけないか。
そんなわけで、今日はここまで。ではでは。