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2007年03月21日 / 『ECHO』の感想

 はい、どうも、ほいみんです。本日はロストメモリーのサルベージということで、『ゲーマーズライフ誌』で書いていたゲームレビューを再掲載したいと思います。2001年の11月24日に書いたということで、5年ちょっと前の文章っすね。

 ではでは、どうぞ。

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◆コラム・論評 ==============================================
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 懐かしのMemories 【第42回】     『ECHO』
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  どうも、ほいみんです。このコーナーの担当分もあるとのことなので、
  書かせて頂きました。

  今回、取り上げたのは『ECHO』。今までプレイしたエロゲの中で五指に
  入るかもしれない作品です。

      ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
      ┃       『ECHO』(F&C)        ┃
      ┃       ヘッドホンノベル       ┃
      ┃        Windows95/98        ┃
      ┃        2000/02/25~        ┃
      ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

  閉鎖された地下空間。失われた主人公の記憶。近くにいた少女。登場人
  物達が織りなすミステリー。なぜ主人公は地下空間に倒れていたのか。
  なぜ記憶が無くなったのか。一体何者なのか。地上では何が起きている
  のか。彷徨い何処に向かうのか――。

  今までプレイしたエロゲの中で、一番時間が掛かった作品です。優に40
  時間は越えてます。ひたすら長いです。本当にひたすら。圧倒的な文章
  量。いつまで経っても終わりません。ライターのパワーというか気合い
  が伝わってきます。ここまで膨大なシナリオを見たのは初めてです。
  ……ですがね。

  ――無駄に長いんですよ。

  密度が薄いんです。大したネタでもないのに、いつまでもそれを引っ張
  るんです。単に水増ししているだけなんです。ってか、これだけのネタ
  でよくここまで文章を増やせるなあ、と関心するくらいですよ。軽く半
  分は削れそうな勢いです。通常の文章だけではなく、エロ文章も長いで
  すし。1時間くらいかかるパターンもありました。……いくらなんでもエ
  ロ文章で1時間はやりすぎです。

  ――でも、好きなんです。

  結果的には空回りしちゃってるんですけど、良い物を作ろうという情熱
  が伝わってくるんです。これって、重要ですよね。って、云ってること
  が同情的ですって? いえいえ、そんなことはありません。多分、きっ
  と。

  シナリオは主に人間関係の描写がメインです。様々な設定が背景として
  はありますが、やってることは恋愛ドラマ。好きとか、嫌いとか、そう
  いう類の奴です。主人公には最初から恋人がいる設定ですので、恋人以
  外のヒロインルートに進んだ時は当然の如く修羅場になります。そりゃ
  あもう見応えたっぷりですよ。かなりきつい場面が長々と描写されてい
  ます。お腹いっぱいです。

  キャラクターは、内向的で決断力の乏しい主人公、無口で感情表現が希
  薄なクラウベン、プッツン分裂症気味な弥生……ってオイ。この辺、エ
  ヴァンゲリオンを踏襲してます確実に。シナリオにもそういう部分あり
  ましたし。後はお姉さま役の夏月、妹役の雛乃、恋人の凛です。

  この作品、フルボイスなんですけどクラウベンの喋り方がとにかく綾波
  なんですよ。そりゃあもうヤバイくらいに綾波です。声優さんも声色出
  しているとしか思えません。笑えるくらいに似ています。ってか、最初
  聴いた時に思わずディスプレイに突っ込みそうになりましたよ。確信犯
  ですね。

  ――しかし、決定的に駄目な部分がありまして。

  システム廻りが最悪なんです。なんと選択肢でしかセーブができません。
  さらに選択肢間のシナリオが長いので、2時間くらいセーブできない時も
  あります。そして糞重いです。テキストの流れる速度がコマ送りのよう
  な感じなんです。実に忍耐力の必要な仕様です。勿論、スピード調節の
  機能なんざありません。シフトキーを押していると速くなので、プレイ
  中はシフトキー押しっぱなしが必須です。私はシフトキーの上に重石を
  乗せながらプレイしました。いや、マジで。

  このシステム廻りさえ良ければ、もうちょっと反響あったと思うんです
  けどね、この作品。あまりにも重すぎるんで、ほとんどの方が途中で投
  げてしまったのだと思います。最後までプレイした人の方が希薄。

  ――でも、好きなんです。

  麻薬的なところありますよ、この作品。実は私自身も一度は投げてしま
  ったんです。25時間を越えてあたりで限界が来てしまって。でも、何か
  気になって半年後に再開したんです。そして、クリアできたんです。

  その時の充実度といったらもう最高ですよ。作品を終わらせることで充
  実感が得られるんです。うおー、やり遂げたぞー、みたいな。そんなエ
  ロゲ滅多にないですよね。

  ――充実感のベクトルは勿論違いますが。

  いやはや、いろいろと印象に残る作品でした。いくらでも良くなった作
  品だと思うんですけどね。何がどうして、こんなことになってしまった
  のでしょうか。こんな量感のエロゲなんて滅多にないですのに。実に勿
  体ない。

  コンプリート後に出現したおまけシナリオの出来が一番良いというのも
  いやはや。

 ▽F&C
  http://www.fandc.co.jp/

  【ほいみん】――――――――――――――――――――――――――
      980円で叩き売りされていたのがショックでした。
           E-mail: hoimin@tohgoku.or.jp ←今は使えません
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2001年11月24日 稿

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 如何だったでしょうか。これを書いた後にはちょっとしたエピソードがありまして、シナリオライターの方らしき人からメールを頂いたりしました。中には作品制作時の壮絶エピソードが書いてあったりして、この業界のアレさを感じたりしました。今は少しはマシになったのでしょうかね。…んなわけないか。

 そんなわけで、今日はここまで。ではでは。

コメント

2015年のoS時点で起動セズ。

しかし、xPの頃の記憶アリです。

夏月さんのシナリオは心に残ってマス。

勿体無いですよ、デキが良いのにね。

 そうですか、起動しないのですね。

 未だにな~んか記憶に残っている作品ですね。

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