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2007年04月07日 / NGSな話

 漫画とか読んでいると「屈辱だ」という台詞を耳にする機会が結構あるように思う。

 夜神月だって言ってたし、DIO様だって言っていたし、フリーザ様だって言っていた。……なんだか妙な共通点があるような気がするが、それは気のせいだろう。

 「屈辱だ」というのは、ライバルに出し抜かれるか、自らの油断を突かれた時に、発する言葉であるが、そんなシチュエーションにはなかなか遭遇しない。

 だから、現実世界で屈辱を感じたことがあるか? と言われればそれはNOと答える人が殆どであろう。「ギャフン」と言わないのと同じで、「こんな時の為に用意しておいた」機会がないのと同じで、「曲がり角で女の子とごっつんこしない」のと同じで、屈辱を感じる機会はない。

 似たような感情として「悔しさ」を感じることはあるかも知れないが、屈辱とは違う。

 屈辱を感じるなんて、漫画の世界の出来事だ。世界の物理法則がよく出来ていることに感心しつつ。漫画のような出来事なんて起こるわけない。でもちょっとは起こってほしい、みたいな最大公約数的なことをおじさんは考えていた。

 しかし、おじさんはある時、初めて屈辱を感じた。今日はあの忌まわしい事件について、初めて話そう。十数年経った今なら時効だろう。笑い話になるだろう。だから、話そう。

 ………………。
 …………。
 ……。

 あれはおじさんが高校生の時だった。いつものように朝起きて、いつものように支度をし、いつものように学校へと出発した。ここまでは何も問題なし。特筆すべき点はない。

 この時はまだ引っ越す前だったので、自宅から自転車で10分かけて駅に向かい、そこから電車に20分乗り、駅から学校まで20分歩く――という通学経路をとっていた。

 最初に自転車に跨っている時は何も問題なかった。だが、駅で電車に乗った頃だろうか。異変は起こった。

 それは嵐のような激痛。脂汗が滲み出る程の苦痛。動けない程の腹痛。満員電車の空気に身体が反応したのか、それとも前日に何か悪い物でも食べたのか。単なる食い過ぎか――。要するに下痢だった。

 この下痢というのは非常にやっかいな症状があり、基本的には便を流せば収まるものなのだが、腹痛から即便意に繋がるとは限らないのである。違う方もいるかも知れないが、僕の場合は腹痛の後しばらく経ってから便意に繋がる。その間の対処法は何もない。ひたすら我満しなくてはならないのだ。

 世の中で一番大変なことと言えば、これは自信を持って言えるが下痢を我満することである。何せ我満できないのだからどうしようもない。

 そんな症状が満員電車の中で起きたのだからさあ大変。どうにもこうにもI can notなわけですよ。トイレに駆け込もうとも、移動がままならないし、それ以前にまだ便意がない。我満を重ねないといけない段階なのである。

 ……。

 書いていてさくらももこのエッセイみたいになってきたが、気にしない方向で。

 初期段階はじんわりとした腹痛。この段階で既にキツイのだが、どうしようもない。我満できないけども、我満するしかない。

 なんとか、魔列車での移動を耐える。駅に到着。ここでチャンス到来。駅に着いたのだから、当然トイレがある。トイレに駆け込んでババすれば一件落着となる。僕は当たり前のように駆け込んだ。

 しかし、腹痛に反して便意がまだない。いくら踏ん張ってもまるでダメ。またしても、どうにもこうにもI can notなのである。もう少し時間が経たないと、排便可能にはならなさそうだった。潜伏期間が足りなかった。

 今が通学時間外であったなら、排便可能な状態になるまでトイレで粘るという選択肢もあり得たが、今は通学時間内。ここでモタモタしていると遅刻してしまう。当時は皆勤賞だったので、ウンコが原因でそれが止まるというのは我満ならなかった。

 仕方なく、駅から学校に向けて出発する。一緒に登校する人など勿論いない。友達いないからな゚:・( つдT)・:゚

 幸いにも歩き始めたら波の引いた状態になった。激痛、暫しのお休み。この状態なら、問題なく活動できる。学校まで行くことができる!

 が、歩き初めて10分程で腹痛のリターン。それも今までの中で最大級のリターン。それと共に襲来する便意。遂に便意が訪れた! ウグググ。しかし、もの凄くシンドイ。メチャクチャ辛い。が、これを排出すれば、ヘブンズドアを開ければ激痛から解放される! 激痛は訪れたが、これはチャンスなんだ。アタックチャーンスなんだ!

 けど、トイレねぇ゚:・( つдT)・:゚

 道端にトイレなどある筈もなく。コンビニなどが近くにあれば、借りることができたが、それもなく。公園もなく。この辺りは田舎なので、あるのは畑と田んぼのみ。

 しかも、激痛で歩くこともままならなくなり。もう数分すら我満できないような状態に。今にも弁が解放されてしまいそうな感じで、肛門に全神経を集中しなければダメな状態。これが帰宅途中であれば、最悪漏らしたとしてもなんとか処理できたかも知れないが(妙にリアルな話だ)、今は登校途中。漏らした臭いを誤魔化せる程、学校の中というのは甘くない。まさに八方塞がりの王手状態。

 思考回路はショート寸前~、今すぐウンコしたいの~♪(セーラームーンの曲風に)
 下痢~の力に、導かれ、うんこをしたくなる~♪

 変な曲が頭の中に流れる。末期症状。

 僕は「もうダメだ」と思った・・・・・・・・・・・・・

 だが、最悪の状況下で閃光のように閃くっ・・!
 電光石火の如くっ・・・!!

 公園やコンビニはないが――、ここから数メートル進んだ所に! 人通りの少ないならあるじゃないか――!!!

 僕は残時間数分を使い移動し、その林に侵入し生まれて初めて野糞をした・・・・・・・・・・・・

 そして、この時、僕は生まれて初めて「屈辱だッ!!!」と感じた・・・・・・・・・・・・・・・・

 おてんとう様の元でいたすウンコ。おてんとう様が汚点等様と変換されたのが、ナイス過ぎた。

 紙は無かったので、落葉で拭いた。あと自分の汚物が陽の目を浴びているのも嫌だったので、落葉で埋めた。

 けど、僕はこれでなんとかその日の学校生活を無事に終えることが出来たんだ。誰にも野糞をしてきたことを悟られず。うまくやり過ごしたのさ!

 そしたら、何か乗り越えたような気がしたんだ。一皮向けたというか。人間として、一つ成長できたような気がしたのさ。変な成長だけどな!

 人生では様々な問題に直面することがあるが、正解は一つではない。自分なりに道を開き、突き進め。そうすれば、自ずと道は開ける――。

 以上、NGSのぐそな話でした。

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