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2007年05月08日 / なぜ『テキッ娘。』は失敗したのか?~教科書には載らない『テキッ娘。』の歴史~

 みなさんは『バーチャルアイドルユニット「テキッ娘。」』というサイトをご存じでしょうか?

 『モーニング娘。』と『ちゆ12歳』にテキストサイトのエッセンスを加えた、簡単に言えば『サザエボン』みたいなサイトで、開設当初はバシバシ宣伝していたこともあって、テキストサイト界隈でかなりの話題になりました。

 というのも、サイトをプロデュースしていたのが有名テキストサイト『かまくら』の雪男氏だったからです。『かまくら』と言えば、テキストサイトという言葉を知っている人なら、誰もが知っている超有名サイト。あの雪男氏の新企画。そういうニュアンスで各地に浸透しました。

 ブラウザ上に広がる色とりどりの5人のキャラクター。華やかな色彩。バーチャルネットアイドル(以下VNI)達が日替わりで更新するシステム「バーチャルディスクジョッキーシステム」の採用など、かなり手が込んでおり、ここから何か大きな物が生まれるかもしれない、と期待をさせてくれたサイトでした。

 そんな中。2003年の1月5日、プレオープンと称して『テキッ娘。』はスタートします。が、各地での反応はイマイチなものでした。大きな企画の割に、イマイチ内容が面白くない。頑張っている感はあるが、何をしたいのか良く分からない。5人のVNI達が日替わり更新……って、書いているのは全部雪男氏じゃないか、自作自演? みたいな。そんな冷遇されたものでした。

 マイナスな見方が強くなると、住民達はある憶測をするようになります。

 「サイト上に広告の類は一切ないが、そのうち何か商売でも始めるのではないか? 今は様子見なのではないか?」と。

 何とも皮肉な話なのですが、サイトが凝りまくっていた故に、みんな無償運営に疑問を抱いてしまったのです。ただの趣味でここまでやるか? と疑ってしまったのです。当時はサイトを使って金を儲けること=よこしまという時代でしたので、『テキッ娘。』に対する世間の見方はより一層厳しいものになります。

 そして、2003年の2月2日。『テキッ娘。』は正式にオープンします。内容はさすがに5人もメンバーがいるだけに、漫画、アニメ、洋楽、ゲームと多彩でした(注:実際は1人で更新されています)。1回の更新における文章量もかなりのものでしたので、全部1人で書くのは大変だったかと思います。

 企画やコラムなども募集されておりましたので、総合エンターテイメント的なサイトを目指していたのかも知れません。

 しかし、正式オープンから1ヶ月程で更新が途絶えます。

 あれだけ大掛かりに作っておきながら、この流れに住民も戸惑います。管理人がどこぞの馬の骨というのならまだ話はわかりますが、実績のあった雪男氏だっただけに、その波紋は結構広がりました。いつになったら、更新は再開されるのだと。

 本家が更新されないなら俺達が更新してやろう、という反骨精神から『敵ッ子。』なるサイトまで誕生しました。参加者には『コメットさん※』の方もいました。

 更新再開は4月から、とアナウンスがされますが、その4月になっても、5月になっても、一向に更新再開の様子はなく。

 時は流れ。8月になりようやく「企画凍結のおしらせ」というお知らせがトップページにアップされます。そう、『テキッ娘。』はわずか2ヶ月でその歴史に幕を閉じたのです。

 雪男氏はその後にこうも語っています。

 更新停止については一言で申しますと、「就職したので時間が無くなってしまった」というのが理由です。正直な話、ずっと悩んではいました。「毎日更新をやめて形態を変えればまだ細々とは続けられるんじゃないか」という迷いを引きずったまま具体的に何もせずここまで引っ張ってしまった、というのが放置の真相です。

 これが真実なのか否か――とかは割とどうでも良い話です。批判に疲弊していたからでは? とか、大掛かりな企画の割に自身のスケジュール管理が甘すぎた、とか言うつもりもありません。

 今回、おじさんが何を言いたいのかと言いますと、当時『テキッ娘。』からリンク貼って頂いてありがとう――じゃなかった。

 この企画、当時こそ散々悪い風に言われていました。パクリ、つまらない、エトセトラ。けど、今こうやって見てみると結構いけるような感じもしませんか? ということです。

 何せ今や「萌え」が流行語大賞にノミネートされるようなカオスな世の中ですよ。時代はインパクトを求めている。そして、それが『テキッ娘。』にはある!

 それに『テキッ娘。』はたった2ヶ月しか存在しなかったサイトなのにも関わらず、未だに話題に出るときがあるくらいです。それくらいみんなの心には残っているのです。

 だから、今こそ、『テキッ娘。』を再開する時が来たんじゃないのか? と。当時『テキッ娘。』は時代を先取りし過ぎていたのではないかと思います。それが2007年になってようやく追いついたのではないかと。

 ――どうでしょう?

 バーチャルネットアイドルほいみんは『テキッ娘。』を応援しています。

コメント

ブログのタグやカテゴリに対応させて、キャラごとに話題を変えれば面白いと思いますねぇ。
それとも、何人か集めてキャラを割り当てるってのも面白いかもしれません。
僕はやりませんが(ぇ

そうそう、昔そんなサイトがあって、結構楽しかった記憶があるのですよ。このサイト、無駄にキャラクター多いですし、私がやってみようかしら(笑)

久々に検索かけたら、こんな最近でも「テキッ娘。」の話題が出るのかと感動しつつ、思わずコメントば。

ああ、そういえば「テキッ娘。」の始動当時から、随分とメディア進出的な動きを見せていたなぁということを思い出しました。

テキッ娘。の中の人が順調に集まれば、時代は変わっていた…のかな(´・ω・)。

はじめまして。ちよ婆さんの中の人です。

「テキッ娘。」の話題が出るのは、単にここが特異空間なだけだからかと思われます(笑)

あれ以降ララミックスの人とも切れてしまったようですし、まぁ色々あったんでしょうね。

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