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2007年05月29日 / きっかけの話

 仮想世界と現実世界を区別できないという若者が増えているという話は良く聞きますが、実際に「俺はバーチャルとリアルを区別できないぜ」という人物に会ったことはありません。

 これが意味するところは、仮想世界と現実世界は自覚症状なしに区別が付かなくなる・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ということです。これを書いている僕も、読んでいる貴方も、もしかしたら仮想世界と現実世界が混合しているのかも知れません。

 そんな馬鹿な、と思われるかも知れませんが、自分ではわからないものですから、確認のしようもないのです。精々、自分がそうではないことを祈るくらいしかできないのです。

 仮想世界と現実世界の一番の違いは「きっかけ」の有無です。ゲーム的な言い方をしますと「フラグ」とも言いますが、要するに現実世界ではイベントが設定されていないということです。

 仮想世界では少年とヒロインを結びつける為に、曲がり角でごっつんこさせたり、転校させてきたり、隣の家に引っ越してきたり、同居させたり、義理の兄妹になったりします。ライバルの少年が現れて、ヒロインを奪おうとする中で、主人公はヒロインへの気持ちに気付くわけです。

 しかし、現実世界の場合は少年がいてヒロインがいる。それだけです。転校生も来ませんし、ライバルもいません。というかいたとしても仮想現実のように未遂ではなく、実際にかっさらっていきますし、義理の兄妹にもなりません。フラグが全く立たないのです。

 ここまでは「そんなの当然だ」という方が殆どだと思います。しかし、現実世界にこういったフラグが立つことを期待している人が多いのは事実です。遊びに誘ってくれないかしら? 転校生こないかしら? 変わった出会いがないかしら? 告白してきてくれないかしら? と期待している人は多い。フラグが立つのを待っている。

 勿論、現実は厳しいので上記のようなことは殆どありません。仮想現実のような予定調和で進行するわけもなく、ただ待つだけで歳を重ね老い、いずれは死んでゆくのです。

 「自分から動かないから悪い」という意見の方が殆どでしょう。しかしながら、彼彼女等には自覚症状がないのです。なぜなら現実世界で「それと気付かせるフラグ」が立っていないからです。

 人は「きっかけ」があって進むことが出来ます。しかしながら、そう簡単に「きっかけ」は訪れません。

 例えば主人公が消防士の漫画があったとします。主人公はなぜ消防士になったのでしょうか? それは子供の頃に、自らが犠牲となって自分を助けてくれた消防士に憧れたからです。それがフラグ。けども、現実世界でそれがきっかけとなって消防士になった人は皆無でしょう。

 ……。

 フラグが立たない現代社会。要するにフラグなしで、いかにして気付けるかなのであります。察知するといいますか、感を研ぎ澄ますとでもいいましょうか。兎にも角にも、気付くことで前に進むことが出来るのです。

 様々なことを観察してください。そこから気付いてください。「きっかけ」なんてそう簡単には訪れませんから。だから、その前に自分で気付いてください。それが大切なんです。


コメント

「仮想世界と現実世界を区別できないという若者が増えている」と思っている人のほうが、仮想と現実を区別できていないのではないかと思う。
フラグは立つけど、仮想同様に見えないのでねぇ・・・

あー、それはありますねえ。殺人ゲームが悪影響を与えているとかナントカ。

フラグは見えませんけど、ごくまれに「フラグ立った?」って感じるときありません?(笑)

アムロみたいに感じることはありますが、ニュータイプじゃないので勘違いだったりしますけどね(笑

勘違いですか。……゚:・( つдT)・:゚

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