季節の変わり目になり風邪をひく。頭が重く、意識がはっきりしない。思考回路がショート寸前でセーラームーンを連想する。今すぐ会いたいの。
コホン。
おじさんの場合、毎年、必ず1回か2回ほど風邪をひくわけで、それは恐らく標準的な日本人の頻度なのだろうと思う。毎年、ウイルスの形態が変化しているというソレは、感染することで免疫力がつく。免疫力がつけば、もうかかることはない。しかし、逆に言えば、1度は感染しなければならないということだ。
年に1度か2度の出来事ではあるが、感染するのは非常にシンドイ。私生活、稼業に支障をきたすわけで、円滑な人生を送ろうと考える自分のイメージを狂わす。
たかが風邪で…と思われる方もいるかも知れないが、されど風邪だ。例えばアナウンサーの人をイメージして欲しい。アレが風邪をひいてしまったらどうなるのか? 公共の電波でダミ声をさらさなければならず、聞いている方も聞き苦しいし、話している方だって恥ずかしい。
まぁ、そんな放送事故に遭遇することは滅多にないのだが、ラジオ放送などでは今でもたまにある。強い抗生物質を飲んだとしても、急には治らないわけだから、そういった事態が生じる。こないだニッポン放送で麻生太郎みたいなダミ声になっているアナもいたしね。
無論、これには仕方がない部分も多い。人間なのだから、365日完璧でいることは難しい。1日か2日、駄目になる日がある。しょうがない。
話が逸れた。兎にも角にも、風邪というのは非常にやっかいな病気というわけである。爆発的な流行力があり、日常に蔓延している。しかしながら、命に別状があることが滅多にあるわけでもない。微妙な存在。それが風邪。
だがかつて、この風邪の特効薬が開発されていたことをご存じだろうか? 飲めば即座に回復し、元気を取り戻すという魔法の薬。その名も『カゼキエール』。というネーミングは勿論嘘であるが、各方面から専門家が集まり開発されていたことは事実だ。
風邪の特効薬。それは完成すれば、ノーベル賞間違いなしの薬だった。
だった……と過去形で書かれているのは、その開発に圧力をかけた者達がいるということだ。
ノーベル賞間違いなしの風邪の特効薬。それに圧力をかけたのは誰か?
…それは医学界だった。なぜ、日々、医療の進歩に邁進している筈の医学界が、風邪の特効薬の開発を止めさせたのか。
答えは簡単だった。風邪の特効薬が開発されたら、医者が儲からなくなるからだ。簡単に薬を処方でき、そこそこの利益をもたらしてくれる風邪は、医者にとっては格好の儲かり材料だったのだ。深刻な病気ではなく、比較的簡単に治せる。そして、みんなが感染する。その儲かり材料がなくなってしまうのは非常に惜しい。
そんな理由から、風邪の特効薬開発はなくなった。
もしその時、風邪の特効薬が完成していれば……!!
僕は風邪に感染する度にそう思うのであった。終わり。
タイトル:かなり本当に内容のない話、もしくは半分の歯磨き粉で使える歯ブラシが発売されなかった理由