« 0と1の違い | メイン | ははははははははーっ!!! »

2007年11月25日 / 最終回を考える

 何事も物事には終わりがあります。それは人の命から、人のサイト、飼っている動物の命…あるいは人の作った物語まで。

 しかしながら、物語にはキチンと完結を向かえることなく、終わりを向かえるケースも少なくありません。作者の都合、雑誌社の都合(『一斗』のことかー)、あるいは作者が鬼籍に入ったなど。そういった場合、物語は未完となりそこで終わります。これも終わりの一つの形ではありますが、登場キャラクターにとっては不条理なことのわけです。最後まで描かれない悲劇。や、公式の最終回がないことでそのキャラクターがずっと人々の心に残るからそうとも限らないとかあるのかも知れませんが、それはまた別の話。

 さて。
 そういうわけで、今回は物語の終わりについて考えてみたいと思います。あの物語の最終回は一体どうなるのか? それを想像してみようという企画です。まあぶっちゃけ、嘘閉鎖を100回以上やったこのサイトですから、どうせなら他の作品も終わらせてみようという考えですね、ハイ。

 今回は「作者は存命だけど、生存中に終わるのか疑問の作品(漫画、アニメ)」の中から適当に選んで最終回を考えてみました。ではどうぞ。


 ◎『ちびまるこちゃん』の最終回

 タイトル:『まるこ 小学校4年生になるの巻』
 遂に訪れた小学校3年生の終業式。何十年にも渡る小学校3年生も今日でお終い。まるちゃんはたまちゃんと一緒にこれまで起きた様々な出来事を回想するのでした。悲しかった大野君との別れ、いつのまにかカメラ小僧になっていたお父さんに落涙するたまちゃん、楽しかったハワイ旅行、クイズのテレビ番組に出演して賞金をゲットしたお爺ちゃん。様々なことが走馬燈のように思い出されます。そんな中で花輪君が進級祝いのパーティーを開催するというので参加することに。これまでに登場した様々なキャラクターがパーティーに参加し、同窓会のような感じになります。「懐かしいねえ。色んなことがあったねえ。これからも色んなことがあるんだろうねえ」そんな感じで、新しい小学4年生としての生活に希望を抱いていくのでした。後にバツイチになることも知らずに。

 ◎『キン肉マン2世』の最終回

 タイトル:『キン肉星王位争奪編732話~キン肉万太郎よ永遠に~』
 過去シリーズの功績から自分の王位を万太郎に譲ることを決意したスグルでしたが、例によって邪悪神5人が万太郎の即位を認めないのでした。理由はスグルの時と全くの同じで万太郎はスグルの息子ではないと言うのです。それを証明するに運命の新5王子を倒してみよと邪悪神5人。万太郎の前に『キン肉マンウルトラフェニックス』『キン肉マンパワフルボディ』『キン肉マンホース』『キン肉マンパピヨン』『キン肉マンヒーロー』の5人が立ちふさがるのでした。戦いは現実世界で十数年にも及びますが、万太郎は遂にフェニックスを完璧マッスルスパークで倒します。「色んな意味で長かった戦いよ、さらば」こうして世界に恒久的な平和が訪れたのでした。

 ◎『美味しんぼ』の最終回

 タイトル:和解の料理
 末期癌に冒された雄山。残された命は3ヶ月しかありません。究極と至高の対決も打ち切りとなり、士郎は葛藤します。父を恨んでいた士郎ですが、いざ死を目の前にしたその姿をみることで自らに迷いが生じていたのでした。俺は雄山を恨んでいたのではないのか? それなのにこの気持ちは何なのだろうと。そんな士郎をゆう子が説得します。もう会えなくなるのだから、最後に和解した方がいいと。最初はそれを拒んでいた士郎でしたが、次第に折れていきます。そして、雄山の為に究極の料理を作ることを決意するのでした。それを食べた雄山は涙し息を引き取っていきます。「成長したな士郎、美味かったぞ」「雄山・・・いや、オヤジ! 今まで・・すまなかった」「いや、儂の方こそ済まなかった」それを見て落涙するゆう子。その出来事を経て、遂に士郎は究極のメニューを完成させるのでした。

 ◎『ONE PEACE』の最終回

 タイトル:バイバイ! 海賊ワールド!
 最後の戦いを経て、ついに『ワンピース』の元へと辿り着いたルフィ一行。宝箱を開けるとそこには紙切れが一枚だけ入っていました。そこには「ここまで辿り着く為に様々なことがあっただろう。その冒険こそがお前にとっての宝。何事にも代え難いたった一つの大きな財産だ」と書いてありました。仲間達はガッカリしますが、ルフィは笑顔でそれを受け止めます。と思っていたら宝箱は二重構造でした。紙切れは単なるフェイクで本命は箱の底にあったのです。そしてそこには海賊王の証である「海賊王エムブレムバッジ」が入っていたのでした。これを装着することで、何人たりとも逆らうことができない海賊王になれるバッジ。それをルフィは身に付けました。そして、こう叫んだのです。「海賊王に俺はなった!」

 ◎『こちら葛飾区亀有公園前派出所』の最終回

 タイトル:両津勘吉よ永遠に
 「ばかな! 今回で最終回だと!」両さんの大声によって派出所の窓が割れるところから物語が始まります。「ええ、このまま作者が死ぬまで描き続けて未完のまま終わるという話もあったのですが、終わらせるのが作者の勤めなのではないかと考えたようで」「なるほど、未完のまま終わってしまう作品も多いからな。作者が生きているうちに決着をつけようということか」「はい」「しかし、一話完結型の『こち亀』をどうやって終わらせるというんだ?」「そうですね……とってつけたような感動話というのも合わない気がしますね」「偽の最終回でやっちまったからな」※ KC69巻参照「やはりこれまでの出来事を回想してまとめる……というのがベターなのではないでしょうか」「うーむ、しかしな」といったホドロフスキー型の最終回です。様々なパターンの最終回(感動、打ち切り、俺達の闘いは始まったばかりだ、など)をシミュレートしますが、どうもしっくりくるものがありません。そういうわけでページ数が残り少なくなり…「どうするんだ両津! もうページがないぞ!」「こうなったら最後は全員の見開きでしめましょう!」最終ページは1000人以上の登場人物が笑顔でバイバイをしているコマで終わり。右下に「おしまい」。

 ◎『はじめの一歩』の最終回

 タイトル:世界王者!
 鷹村は3階級制覇。青木と木村は日本王者に、板垣君は東洋チャンプ。それぞれの道を究めた鴨川ジムの面々。一歩もこれまで幾度となく流れてきた宮田戦に遂に勝利します。そして、世界へ。それはかつてスパーリングでボコボコにされた苦い経験を持つリカルドマルチネスとの戦いでした。圧倒的な力を持つリカルドに一歩の心は折れかけます。会長も想定していた以上の力量の違いに絶句します。もはや打つ手がなく、これまでかと思った時、一歩は最後の切り札を使います。それは勇気でした。何事にも恐れず進んでいく勇気、それこそが一歩の最大の力でした。アッパーカットでリカルドを沈め世界チャンピオンになった一歩。久美ちゃんと結婚して終わり。

 ◎『カイジ』の最終回

 タイトル:終焉
 黒崎とのUNO対決に勝利したカイジに立ちふさがったのは、利根川でした。這い上がってきた利根川をEカード対決で倒すカイジ。そして、そして兵藤との最終決戦へ。ギャンブルは百人一首。圧倒的な剛運を持つ兵藤にカイジの勝ち目はありませんでしたが、かつてのペーパータオルくじ引きで見せた余裕、油断を見せるところをカイジはずっと待っていました。しかし、カイジがこれまで生き残ってきた背景を知っていた兵藤はそれすらも計算に入れていました。余裕を見せ、そこをついてくると読んだ兵藤はわざと隙を見せたのです。そこをついてきたカイジ。ですが、兵藤の前には通用しませんでした。勝ったと思ったところで最終的に敗れたのはカイジの方だったのです。黒服に連行され再び地下施設へと送られ、バッドエンド。

 ◎『アカギ』の最終回

 タイトル:落城
 作中時間は一晩でしたが、連載ペースでいえば十数年にも及んだ鷲巣麻雀もついにオーラスへ。ここまで直撃もなく、採血も最小限に抑えてきたアカギでしたが、最後の局面で鷲巣の強運が発揮されるようになります。これまで日本の裏社会を支えてきた鷲巣巌だからこそが持っている強運。実力的にはアカギの方が上だとしても、天運が鷲巣を勝たせようとする。そんな突風的な強運。凄まじい程の引きが続き、鳴けばすぐにドラが乗る。そんな状態でしたが、アカギは針の糸を通すような研ぎ澄まされた感覚で、それに対処していきます。一回の間違いも許されない捨て牌とツモ。通常であれば絶対にできないような闘牌でした。確実に勝てる筈のツモやドラの乗りが続いているのにも関わらず勝てない鷲巣はアカギに恐怖します。悪魔に勝つ為には覇王になるしかない。ですが、鷲巣は覇王にはなれませんでした。アカギが倍満をツモったのです。曰く、自らの周りにある運を逃すと、それがそっくりそのまま相手の方にいってしまう。その鷲巣から離れていった運を掴んだと。…こうして長い長い夜が終わったのでした。そして、アカギは伝説の雀士と呼ばれるようになっていったのでした。終わり。

 ◎『HUNTER×HUNTER』の最終回

 タイトル:冒険の果てに
 キメラアントの王は倒されました。そして、幻影旅団と和解とまではいきませんが、納得のいく状況にはなったクラピカ。見事に医者となったレオリオ。暗殺稼業から離れ、自らの道を進めるようになったキルア。闇のソナタを手に入れたセンリツ。様々な伏線が回収されていきましたが、ジンに会うというゴンの願いだけは叶えられずにいました。毎回、あともう少しのところまではいってましたが、ジンは見つけられなかったのです。そうこうしている内に功績だけがゴンとキルアに与えられていったのでした。シングルハンター、ダブルハンターを経て、ついにトリプルハンターになったゴンとキルア。それでもジンとは会えずにいました。世界中を周り、ありとあらゆる所を探しましたが、ジンは見つかりませんでした。そう、ジンは「どこかにいる」のではなく、ゴンに見つからないように駆け回っていたのです。それを察したゴンはこちらからジンに向かって呼びかけました。「俺はジンと会いたい。そして友達のキルアを紹介したいんだ!」ハズイセリフを億劫もなく話すゴン。そこに折れたジンが遂にゴンの前に現れたのでした。「しょうがねえ、会ってやるよ」ゴンの笑顔のカットで終わり。

コメントする