突き詰めていけば――。
なぜ童貞なのだろう?
なぜボディータッチをしたことがないのだろう?
なぜキスをしたことがないのだろう?
なぜ女性と付き合ったことがないのだろう?
なぜバレンタインとかクリスマスとかのイベントが嫌いなのだろう?
なぜ女性とうまく話せないのだろう?
なぜ女性と話す機会がないのだろう?
なぜ友達が少ないのだろう?
なぜ家族が好きじゃないのだろう?
なぜ独りでいることが多いのだろう?
なぜ人と接することが苦手なのだろう?
なぜ自虐的なのだろう?
なぜ自分が嫌いなのだろう?
なぜ排他的なのだろう?
なぜ世の中に対して詰まらないとか思ってるのだろう?
――なぜ「ごめんなさい」とか「ありがとう」と言った言葉を素直に言えないのだろう?
童貞であり続ける明確な理由なんてわからなかった。様々なことが面倒になり、そしてついには空気を吸うことすら億劫になった。
――様々な要素が少しずつ、いやはやたっぷり、僕から奪っていった。誰も僕に、与えてくれなかった。そして僕は、抜け殻になってしまった。いやしかし――。どうでもよかった。僕は、正しい。絶対、負けない。