今年の中央競馬から新サービスとして「JRAプレミアム」と「JRAプラス10」というものが始まりました。前者はいくつかのレースで通常の払戻金にプラス5%(正確には6%ちょい)上乗せするというサービスで、要するに控除率を下げて還元しようというものです。
高い高いと言われている日本競馬の寺銭。それの減額というのは多くの人が渇望していることではありますが、まさか本当に実現するとは思いませんでした。
さっそく施行された今年の金杯では
2007年 2008年
第一回中山1日目
中山金杯 6545470500円 → 8090398200円
総売得金 .14582893500円 → 17148208700円
有料入場人員. 40705名 → 72444名第一回京都1日目
京都金杯 7162726500円 → 8527564700円
総売得金 .15097597600円 → 18478374100円
有料入場人員. 39140名 → 65037名
(某スレより)
…と入場者数が150%、売り上げも120%にアップしており、なかなかの成果を上げたようです。まぁ、この数字の意味する本当のところというのは現時点では見えにくかったりもするのですが、多くの人が関心を示したのは間違いないでしょう。
そして、もう1つの新サービス「JRAプラス10」。これは100円の元返しをできるだけ無くそうというサービスで、これまでは1頭に人気が集中し寺銭20%の確保が出来なくなった場合、配当は100円の元返しでしたが、「JRAプラス10」では売り上げが払戻金をオーバーしない限り110円の配当を保証してくれます。
昨年、中央競馬では243回の元返しがあったようですが、これは全て「JRAプラス10」の対象となり110円の配当となります。ディープインパクトの菊花賞の複勝でさえ110円になります。要するに100円元返しの機会は殆どなくなるというわけです。
下手をすれば赤字になる可能性もあるという、ギャンブルの胴元とは思えない良心的なサービスで、まさにリーサルウェポン。本命党の大口客にとって夢のようなシステムです。
さて。
そうして向かえた1月5日の京都1レース。人気は武豊鞍上の2番コロナグラフで、さっそく「JRAプラス10」が発動しそうな人気具合でした。何せ単勝のオッズが110円。これまでだったら単勝110円の複勝なんて、元返しに決まっていますが、「JRAプラス10」がありますから大口客がコロナグラフの複勝に突っ込みます。突っ込みます。
そして、コロナグラフは3馬身差を付けて楽勝しました。配当が表示されました。
単勝 2 110円
複勝 2 100円
元返しでした。いやあ、まさか新年初笑いがこんなところで起きようものとは。まぁ複勝は前年度比で300%オーバー売れたようなので、プラス10効果はかなりあったと思われますが、いきなり躓いてしまいましたね。
ちなみにこのレースの場合、複勝の売り上げが7892万円で、そのうちコロナグラフの売り上げが6100万円。コロナ100円時の3頭の払い戻しが7360万円なので、コロナを110円にすると払い戻しが7970万円となり、売り上げである7892万円を78万円超えてしまうから100円の配当となったようです。これを見るとあと800万円くらいコロナグラフの売り上げが低くないと、110円の配当にはならないので、売り上げの低い平場とか、一頭過剰人気馬がいる場合など、やっぱり元返しはそれなりにあるのかなと思いました。
まぁ、110円の馬券なんて大抵の人は買わないわけですからあまり関係のない話ではあるのですが、需要なのはここからで一体どの馬券を買っていた層が複勝に流れたのか? ということです。
ワイドなのか、単勝なのか、馬連なのか。それはまだわかりませんが、その辺りの券種の1番人気の馬券を買っていた人が複勝に流れたとすると、一本被りのレースが少なくなって、混戦オッズのレースが増えるのかも知れませんね。
そういうわけで、その辺のことを踏まえつつ、楽しい馬券ライフをお楽しみください。それでは。