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2008年01月13日 / 『うみねこのなく頃に』(EP2)の感想

◎はじめに

パッケージ画像  というわけで、『うみねこのなく頃に』をプレイしましたので、その感想です。EP1が発表された時は未プレイだったので、EP2が発表された今回にまとめてプレイ。感想もまとめてです。

 一応書いておきますと、『うみねこのなく頃に』というのは『ひぐらしのなく頃に』で有名な竜騎士07氏の新作です。同人ゲームで発表は年2回のコミケで行われており、今回がその2話目。1作で完結するという作品ではなく、連載形式になっており、作品が発表される間に各地で議論するのが醍醐味となってます。また、2話目ではありますが1話も同梱されており、初見の人でもEP2の方を買えば大丈夫になっています。

 最初はいつもの散文形式で書いていたのですが、まとまりがつかなくなったのでこの形式でいきます。それではどうぞ。

◎キャラクター

 まだストーリーがあまり進んでいないので、単純な比較は出来ないのですが、今のところは劣化版の『ひぐらし』という感じでしょうか。全キャラが個性的過ぎた『ひぐらし』と比べると、本作のキャラはとても控えめ。

 取り敢えずEP2までに活躍した戦人バトラ楼座ローザ辺りでも圭一や魅音には全然及ばない感じでちょっと残念でした。勿論それなりに個性的なキャラ達ではあるのですが、竜騎士07氏の個性とは違うんですよね。『ひぐらし』でもっている引き出しを開け尽くしてしまったのか? と思えてしまう残念感。

 まぁ、この辺りは今後の展開で変わってくると思います。まだまだ未活躍のキャラクターも多いことですしね。取り敢えず、現時点では・・・・・こんな感じです。

 ちなみに私が一番好きなキャラは郷田。三谷幸喜作品に出てきそうな感じで、妙に人間臭いところが好き。料理好きなのもポイント高い。彼が主役の話がマジで欲しいです。

◎シナリオ

 ここは相変わらずの竜騎士07ワールド全開でとても楽しかったです。『ひぐらし』よりも洗練されている感じで楽しい。面白いとか、怖いとか、悲しいとか、そういう表現ではなく“楽しい”。これが『うみねこのなく頃に』を表現するに相応しい言葉かなぁと思います。

 各所各所から竜騎士07氏の楽しさがビシバシ伝わってくるわけで、それは戦人の怒濤の独白であったり、魔女ベアトリーチェの罵倒シーンであったり、真理亞が嗤うシーンであったり、EP2のラストシーンであったり様々。それが実に楽しかったです。

 そして、よく1年でここまで進めたなぁという感嘆。ひぐらし関連の仕事だけでも手に余る程ありそうなのにも関わらず、創作活動に妥協を許さないその姿勢が素晴らしいと思いました。

 でもまぁ内容に関しては綺麗さっぱりのわけわかめなんですけどね(笑) 何を推理させたいのか、何をもって謎が解けるのかすらわからず、完全のお手上げ状態。『ひぐらし』での2話(綿流し)時点から想像するに、現時点での情報では殆どわからないのかなとも思います。…思いますが、何かしらの伏線が張ってないと物語として成立しませんので(作中の表現を使うなら作者のリスクがある筈)、恐らくは解けるのだろうと。そういう朧気な想像しか出来ません。

 だって、『ジョジョ』で例えるなら、ポルナレフvsディオくらい差があるわけですよ。でもって、“相手のスタンド能力の推理”から始めないと駄目なわけですよ。ヤツはこういう能力だからこういう対策で行こう、となるのではなく、所有能力から見極めなければならないわけで、そりゃ大抵の人では太刀打ちできません。また、わかったところでどうしようもなさそうな気もします。時を止められたらなんでもアリだし。……というわけで、綺麗さっぱりのわけわかめなんですね。

◎システム

 『ひぐらし』から引き続いてNSscripterです。基本システムは一緒ですが、色々と洗練されて使いやすくなっています。システム画面からキャラクター紹介が見られたり、TIPが見られたりもできます。TIPのシステムはひぐらしのようなミニシナリオを見せるのではなく、重要なポイントを抜き出したヒントが見られるようになってます。ただし数は少ないです。

 背景はいつもの実写。孤島が舞台になっているので撮影はかなり大変だったと思われます(笑)

◎音楽

 なんか鳴ってたなという印象。あまり曲数がなかったような気がしますが、サウンドモードを開いてみたら結構な曲数があってビックリ。

◎総評

 結局のところアレですよ。2ちゃんねるのひろゆき氏みたいなもので、作品を提供しているというよりは“作品を議論する場”を提供しているという感じなわけですよ。

 万単位の人間が1つのシナリオについてああでもないこうでもないと語っている場に入れる、それこそが『うみねこのなく頃に』の醍醐味ですね。半年のスパンの間にあれこれと考えて答え合わせをし、次なる問題に取りかかる……の繰り返し。

 議論のし甲斐がある作品ってのは、これまでにも結構ありましたが、『うみねこ』はそれに特化させています。『デスノート』みたいな感じでルールを不透明にすることで、明確な答えが出せないようにチューニングされています。伏線なのか、それともダミーなのか、それが見極められないようになっているわけですね。ぶっちゃけると、理詰めで解けるものではないわけです。だから、色々と妄想することができる。自分で妄想するのも楽しいですし、他人の妄想を見るのも面白い。

 普通だったら、議論することなく積まれてしまう内容ではあるのですが、それを成立させちゃっているのが一番の凄みかなぁと思いました。

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