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2008年04月14日 / 『GALZOO』の感想

◎はじめに

パッケージ画像 いつかはあるだろうと思っていた女の子モンスターの企画ですよ。昔はエルフとかバーディーソフトとかでも女の子モンスターが出てくるゲームがありましたが、今や残っているのはアリスソフトだけ。貴重な存在というわけです。
 しかしながら、悲しいことに需要が全然見込めなさそうではありました。今のユーザーにとっては「女の子モンスターって何?」という人が大半でしょうし、ポケモンみたいなモンスター捕獲ゲームのエロゲがそんなに需要あるとは思えない。で、実際のところはというと…そこそこは売れたようですが、ヒットと呼べるようなレベルにはならなかったようですね。なんていうか、企画としては凄く面白いと思うのですが、出来上がったものを見ると雰囲気というか内容がイマイチ伝わりにくいというか、ぶっちゃけ地味な印象は拭えなかったです。
 ですがまぁ、アリスソフトなのだからクオリティ的には問題なかったのですが。

◎キャラクター

 なんというか、懐かしのとり主人公ですよ。久々に見たのでちょっと嬉しかったです。『デアボリカ』のアズライトとか、『ペルシオン』のクロアとか、あの系統の優男ですね。個性がないようで、芯の部分はしっかりしているといういかにも主人公タイプのアレです。
 で、驚いたのは女の子モンスターひとり一人にキチンとした個性が儲けられており、イベントも用意されていたことでしょうか。女の子モンスター全てがヒロインというフレコミがありましたが、実際にそんな感じですね。勿論、豊富なイベントが用意されているとまではいきませんが、各々しっかりとしたキャラ付けがわかる程度にはなってました。なんていうか、『ドラゴンナイト2』を思い出しましたよ(笑) あれをパワーアップさせたような感じですかねえ。

◎シナリオ

 コミカルな世界観なので、コミカルなシナリオなのかと思いきや、結構真面目。このノリというかギャップには少々の違和感を覚えるかも。折角、明るい世界観の作品なのだから、もうちょいほのぼのというか少年漫画的な王道展開でも良かったのではないかと思います。あれ、アレレ、アレー? みたいな。
 でもまぁ、基本的にはシステムゲーなので骨太のシナリオはないんですけどね。イベント量というか、テキスト量はボチボチありますが、四コマ漫画みたいなシンプルな内容です。『ペルシオン』みたいな感じ。

◎システム

画像 『ランス6』のリベンジシステム。3Dダンジョンを次から次へと攻略していくという構成です。しかしながら、思うままに進めるというわけではなく、進行と共に時間が経過してゆき体力が低下し、撤退を余儀なくされます。女の子モンスターを捕獲しても1日消化しますし、ただダンジョンから脱出しても1日経ちます。日数が経つとゲームオーバーになるイベントがありますし、女の子モンスターも捕獲できなくなります。要するに足枷が結構あるわけですね。この縛りがですね。ぶっちゃけ、かなりキツイ。慣れれば平気なのですが、一週目ではどうしようもなりません。日数が経過しても女の子モンスターを捕獲できれば良かったのですが、そうではありません。だから、アリスソフトとしても1週目のプレイでは全モンスター捕獲を目指さずにマイペースでプレイして欲しいと謳っていましたが、それはまあ無理なんですよ(笑) なんつうか、テトリスで例えるなら余計な空白を作ってしまうことになるわけで、全20巻の漫画で15巻だけがないみたいなもので、そういう隙間が出来てしまうわけで、そんなのは苦痛だー。ってユーザーは私だけではない筈。1週目だとしても、全部揃えたいんですよ。
 だからリセットのオンパレードになってしまったわけです。別の捕らえた女の子モンスターを使いたいってわけじゃないんですよ。ただ揃えたいだけなんです。だって、『GALZOO』ですよ? タイトルにあるんだから、そこら辺はキチっとしたいじゃないですか。これがアイテムとかだったまだ諦められる。しかし、女の子モンスターでは諦められない。故に詰めながらのプレイを余儀なくされ、失敗してリセット、戦略を立てて進行し、エンカウントの敵に思わぬ攻撃を喰らい失敗してリセット…の繰り返しになってしまい、私は疲れてしまいました。
 勿論、足枷になるイベントがないと日数制限の意味合いは薄れます。『新桃太郎伝説』みたいになってしまいます。だから、ペナルティが用意されているのはわかる、わかるのですが……それでも私には厳しかったっ・・・・!

◎戦闘

 こちらは女の子モンスターを複数従えて、敵モンスター一人と戦うわけですが、多勢に無勢にフルボッコできるというわけではありません(笑) 主人公サイドが合体パーティーになっており、『キングスナイト』の最終面みたいな感じになってます。構成よってHPが増えたり、能力が変わったりします。これは画期的で面白かったです。

◎絵

 メインはMIN-NARAKENさんですが、女の子モンスターはいろんな人が描いています。アリスソフトゲンガー勢揃いです。しかしながら、なぜか豪華って感じがあまりしません。素材の良さを生かし切れていない部分が多いのかも。客観的に見るととても豪勢なのですが、出来上がったものを見るとそうでもない、みたいな。

◎音楽

 NEYさん渾身の作品です。何せ、全ての女の子モンスターに専用のBGMが2曲も用意されてます。まるで『ドラゴンナイト2』ですよ(笑) やあ、これは凄かった。とても贅沢な作りで素晴らしかったです。アリスで曲数が多かった作品といえば『ペルシオン』ですが、これはそれよりも上回ってます。専用のテーマ曲があることで、女の子モンスターの個性はかなり極まったと思います。キャラ付けが強くなりましたね。

◎総評

画像 評価に難しい作品だと思います。勿論、クオリティは高いです。作り込んでいますし、かなり遊べます。アリスソフトでは珍しいフルボイスです。頑張ってます。しかし、如何せんアリスソフト特有のノリが強すぎる。アクが強すぎるとでもいうか。人を選ぶソフトになってしまっています。まぁ、元々エロゲ自体が人を選ぶものではあるんですけどね。
 あとはあれかな。女の子モンスターの育成部分の出来がイマイチだったかも知れません。育成ゲームというよりは、ダンジョン潜り要素の方が強い。お気に入りのキャラを育てることに面白さを見出せないとでもいいましょうか。もっと成長が楽しめるような作りになっていれば、また変わったのかも知れません。ぶっちゃけ、いくら育てても後半に仲間になったモンスターのが強いですからね。
 これが女の子モンスターではなく、女の子だったら別の意味で楽しい作品になっていたのかも(ぉ

コメント

結構やりこみましたが、ご指摘通り弱い種族の女の子モンスターに愛着が湧くとバルキリーなんかと肩並べられるようにするまでがマゾすぎです。自分はやもりんを好きになったばかりに延々とレベルを上げ続けました。

それでもバルキリーの方が強いんですが。

あの世界は才能が全てですからねえ。それを忠実に再現しているわけですが。まぁ、きゃんきゃんがバルキリーより強くなってもおかしいですし、その辺は「愛があれば育てられる」の領域なんでしょうね。

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