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2010年08月23日 / 『うみねこのなく頃に』(EP7)の感想

◎はじめに

パッケージ画像 有名同人ゲームの第7話(EP7)です。作品背景など、詳しいことはEP2の時に書いたのでこちらをご覧ください。ちなみにEP3の感想がここで、EP4の感想がここです。

 EP5と6の時は感想書いてません。今回は書きます。5と6の時に書かなかったのは…まあヱリカのキャラとゲロカスって言葉しか印象に残っていない…からではないです。ウサンノカオリも印象に残ってます…じゃなかった。エネルギーが沸かなかった…ぶっちゃけ面倒だったということです。すいません。真実ってのは得てしてそんなものなのです。てーか、ゲロカスって凄い印象に残る言葉ですよね。このセンスこそが竜氏の真骨頂ですよねー。

 なお、例によってネタバレ気味の感想となっていますのでご注意ください。

◎キャラクター

 回を重ねる毎に新キャラが増えていくシステムだと気づいたのがEP4くらいで、それ以降は新キャラ登場に対する驚きが減っていたのですが、それに竜氏が気づいたのか今回はパッケージから新キャラ登場という開き直りで逆襲。…さすがです。登場人物も増えに増えて50人以上になってますね。何処まで風呂敷を広げられるのか? という竜氏のチャレンジのようにも思えます。最終回はどんなのが出てくるのかしら?

 でもって、ウィルはともかくとして、理御ですよ。最初から出す気マンマンだった感。クローズドサークルなのに違和感なく登場しちゃってる感。竜氏のようやく出せたぞ感。その感じがですね、なんか良かったです。

◎シナリオ

 マトリョーシカの中身が次々と明らかになってゆく中で、ついに最後の人形があらわになった…のか? みたいな感じにさせてくれるのですが、もの凄い気持ち悪さが残っているといういつものアレです。まだ次の人形入ってるよ! みたいな。この仕掛けって、やればやるほどに免疫が出てきてサプライズ感が失せる筈なのですが、それがないのが凄いです。毎回毎回、次回が最終回と思わせるパターン。
 途中で人形を中に入れることはできないわけで、最初から織り込み済みなのがさすがというか。当初から真相の真相の真相の真相の…と人形を増やしていった竜氏の脳内宇宙はもはや芸術的。毎回毎回、最初からこんなこと考えて物語作っていたのか、と感心することしかりなわけです。ヱリカは途中で思いついた感じもするけど、理御は違いますものねえ。
 あとはアレですね。私が思う竜氏の人柄って常識人というか真面目というか譲治みたい感じなんですけど、描いている物語がすげーえげつないというか。みんな真面目に生きよう、みたいなコト言ってる人が血みどろ物語描いてるよ、みたいな。そのギャップにいつもクラクラしてます。あれですかね。良い言葉を使う為には悪い言葉も知らないといけないというラピュタ理論ってことですかね? 一歩間違えば単なる変態にしか見えないギリギリさに尊敬してます。お茶会の内容とか…いくらなんでもあんまりだと思う。
 それとアレですよ。演出、描き方の素晴らしさ。トンデモを何となくそれっぽく見せてしまう魔術。真相とか、1~2行が書いてしまえばすげー無理のある内容だったような気もするのですが、「あー、うん、なんだ? おー、そうなのか…? ん?? ??」と納得させるくらいのパワーがあった気がします。この持っていき方がさすがですね。

◎システム

 これまでと同じ。特になし。あ、演出は結構格好良いです。時間ない筈のところに良く詰め込んでいるなぁと思います。

◎音楽

 増えに増えて150曲オーバー。私がプレイしたゲームの中で一番曲数の多い作品になってます。いろいろ素晴らしいです。作品全体の規模も私が思っているよりも大きなものになっていそう。

◎総評

 散の中で一番面白かったです。これぞ解決篇。ジグソーのピースが嵌ってゆく快感。4年越しの謎が解けてゆくカタルシス。アルケミはこれをどう移植するのか。出来ればもっと力のあるところにやって欲しい気もしますが、今の関係ではそれは期待できないわけで。やりようによっては確実に凄いものが出来そうなだけに。いやはや。残念(マテ)。
 それはさておくとして、相変わらずの勢いとでも言いましょうか。一気に最後まで読ませてしまう感、強引な内容も納得させてしまう説得力演出。その辺、回を重ねる毎にキツくなると思うのですが、毎回クリアしているのが見事だと思いました。
 ただEP1~4の解説が端折りすぎですかねえ。幻は幻にとか塵は塵にとか、幻想を幻想で返したよ、みたいな。が、イチイチ解説していたらすんげー単調になってしまいそうな気もしますし、この辺は難しいところではあります。まあ、元々「そんな詳しくは説明しないよ」的なことを聞いていたので想定の範囲内での描写ではあったのですが。だから、碑文の説明がかなり詳しかったのにビックリしました。そして、想像以上のトンデモっぷりにも。
 そして…いよいよ最終回ですな。なんかEP7で明らかになった真実をそっくりそのままひっくり返してきそうな感じもするわけで、今からワクワクしてます。主だった謎は戦人の出生関連ですかねえ。あとは留弗夫の「俺は殺されるかも知れん」発言の真意。竜氏vsプレイヤー(10万人くらい?)の闘いもいよいよ最終章。プレイヤー側はたった一人でも謎が解ければネットを介して“プレイヤーの意見”として主張できるわけですが、竜氏はたった一人。そう考えると竜氏はホント化け物ですな。EP2の時点で戦人非主人公説、EP4の時点でシャノカノ同一説(戦人視点で二人同時に登場していない)、EP6の時点で碑文クリアとプレイヤー側がかなり押してきているように思うのですが、果たして最後のドンデンはあるのか?
 その辺を期待しつつ待ちたいと思います。では。

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