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2012年02月02日 / 『メタルマックス2リローデッド』の感想

◎はじめに

パッケージ画像 1993年にスーパーファミコンで発売された作品のリメイクです。ちなみに一昨年に発売された『メタルマックス3』の感想はこちら
 まあ実に18年前に発売された作品のリメイクということでね。どういう人達をターゲットにしているのだろうかと思うわけですよ。当時遊んでいた小中高の人達も二十代後半から四〇歳はオーバーしているわけで、その人達が今でもゲームをやっているのかと言えば…どうなんだよと(笑)。や、勿論やっている人もいるんでしょうけど、大概の人は卒業しちゃったと思うわけで。まさに働き盛りの年齢になっちゃっているわけで、そんな人達が果たしてプレイするのかと。新規ユーザーを獲得といってもほとんど宣伝した感じもなかったですし、イメージキャラクターの吉木りささんに至っては吉木りさファンですら「メタルマックス2のイメージキャラになってたの? 知らなんだ」とか言われてしまう始末。さらにはSFC版の同作品って25万本くらいのセールスでしたから(SFCとしては中ヒットくらい)、「18年の時を経て…」と言うほどの物なのか…と。客観的に見ればそう思うわけです。
 ですがね。この作品に至っては浪漫ですよ。もうね。その一言で許されてしまう感じ。マイノリティながら、プレイしたい人間は確実にいる。当時の熱狂的ファンが今でも残っていることは『メタルマックス3』の時にわかっていますし、そんな人間がリメイクを望んでいるのであればやっちゃおうよ、みたいな気概を感じたわけでそれはね。もう浪漫としか言いようがないです。もしかしたら『メタルマックス2改』のリベンジをしたかったのかも知れませんが、よくわかりません(笑)。

◎シナリオ

 育ての親を含め、仲間達が皆殺しにされるという絶望的なオープニングは今でも印象に残ってます。というか、後にも先にもこれ以上悲惨な導入を僕は知りません。この辺り、少しマイルドにするとか救済措置を入れてくるだとか予想していましたが、まったくもってそのまま(笑)。マリア関連のイベントもほぼ追加はなく、テッドブロイラーと対峙した時に「お前はあの時の!」みたいなイベントの追加もなし。ほぼそのまんまでした。これはね。「あえて弄らない」というスタッフの強固な意志を感じた。作品そのものは別物になっているのにも関わらず、メインシナリオだけは弄ってないから凄く目立つ。古くさい感じ。だが、それがいいのだと思いました。
 あとは別物。『ドラゴンクエスト3』から『SaGa3時空の覇者』辺りまで10数年はリメイク作品をプレイしたけれど、ここまで別物なのは初めて。もうね。『メタルマックス4』で良かったんじゃないかと思う。なぜに2のリメイクとしたのだかマジでわからない。当時にやり残したことがあったのかも知れないし、↑で書いたように『改』のリベンジがしたのかったかも知れないけど、ここまでの労力を投入するのだとしたら最初から『メタルマックス4』にしておいた方が…と余計なことを考えてしまう。リメイクというのは、同じものをもう一度作り直すというのは作り手にとってはもの凄く労力のいることで、それはなぜなら(ドラム缶押しのように)同じことをもう一回しなくてはいけないからで、それでもなぜにリメイクをやるのかと言えば、「新しい物語やキャラ、音楽、マップデザインを作らなくて済む」「新人スタッフの練習用」「それなりのセールスが見込める」みたいな理由が多いように思う。本作はそのどれも否定してますからね(笑)。シナリオ量は倍増以上になっていますし、普通に全力でスタッフ投入されてますし、セールスなんて見込めないですからね。それでいてリメイクのデメリットである「同じものを嫌がるユーザーがいる」「オリジナル作品以上のセールスは厳しい」は確実に享受しちゃいますからね~。
 まあ、その辺りも浪漫なのかも知れません。なんか否定的な感じの内容になってしまいましたが、内容は最高です。期待通り。

◎システム

 『メタルマックス3』のシステムのパワーアップ版です。3で不満と思っていた部分はほぼ解消され、それ以上になってます。特にソフトリセットと斜め移動、物品の一気売り、一気預けができるようになったのは大きいです。あとは全体的に軽くなってます。見た目のシステムは似てますが、根本的な部分は全て書き直したかのような感じです。『天外魔境2』と『カブキ伝』くらいサクサク感が違います(この例えで何人に通じるだろう)。
 ただまあやりすぎた故に伸びしろはないかも知れないですね。またこのシステムでもう一本! とは思わない感じ。それくらいに極まってます。
 あとは戦闘システムの問題ですね。3の場合はシステムを知らなかったので、段々と覚えながらキャラのレベルとプレイヤーのレベルが交互に上がりながら物語を進めていて、それがよい感じのバランスになってましたが、今回はプレイヤーのレベルがある程度高くなってしまっているので、一部ボス以外はぬるく感じました。特にラッシュ系のCユニットが手に入るのが早すぎた印象です。3の時はラッシュの意味がよくわからずに四苦八苦してましたが、今回はバリバリ使えましたからね…(オレが悪いのか?(笑))。旧作に比べると難易度そのものは上がっているのですが、ゲームバランスそのものは3には及ばなかったかなと思います。まあ、3をやらずに本作からやる人は良バランスになるハズ。ただ面白かったのは、SFC版の2で苦戦した記憶のなかったサイゴンやカリョストロ辺りが妙に強化されていた点でしょうか。これは100%狙ってますよね。SFCで余裕だったから楽勝と思っている人(オレのことだ)は見事に罠にはまったハズ。
 あとは…そうそう、やりこみ要素の強化については文句なしです。もうね、下手をすれば永遠に楽しめる作品なのではないかと思う。周回を重ねる毎にハードモード、スーパーモード、ゴッドモードが現れる…とか最初は絶対にデマだと思いましたもの(笑)。そんなデマだと思うくらいの作り込み。豊富な埋蔵アイテム、武器の穴を個別に改造できるようになったことで、より自由なカスタマイズが可能に、また敵を強化できるアイテムの存在により(敵のHPが1億オーバーになる)、それらで強化した自軍をいつまでも試すことが可能。詰め込めることは全て詰め込んだという印象。

◎総評

 音楽も良かったし、3よりもヌルヌル動く敵アニメーションも良かったし(特にテッド様)、武器のアニメーションもかなり豊富で良かったです。

 リメイクの最高到達地点に達した作品だと思われます。もうこれ以上のリメイク方法って存在するのだろうか、とそんな感じ。本作に期待していた部分はほぼ全てクリアされており、なおかつそれを上回ってました。それだけじゃなくて、RPGそのものの最高到達地点すら感じさせる。勿論、グラフィックという面ではアレなんですが、2Dという意味でのSFC時代の古き良きというか。数秒で終わる戦闘、サクサク進むストーリー、戦車を強化する楽しみ、アイテムを収集する喜び、そしてそれらをボスで試せる至福。そういうのが本当にね。理想的なんだと思います。まあマイノリティなものだとは思うんですけどね。そもそも理想なんてものは追い求めるもので実際に叶うものではない、叶ってしまったら、そんなのは理想ではないと思うのですが、本作はその理想が見えた感があります。それくらい凄い。
 というわけでですね。個人的には本作でほぼ満足しちゃった感があります(笑)。いや~、面白かった。ゲームって良いものですね。出来ることなら沢山売れますように。

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