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2012年05月10日 / 『火事場の仕事力』を読みました

 キン肉マンの38巻が面白かったので、その勢いで購入しました。働いていない方のゆで(嶋田隆司氏)の著書です。氏の仕事に対する取り組み方、アイデアの出し方、デビューから現在に至るまでの経緯など、盛りだくさんのボリュームで大変読み応えのある一冊でした。

 ただ、大前提として嶋田氏の人となりは知っておいた方がいいと思います。まあ人となりとは言っても、ネットでの人格なので実際のところはわからないわけですが、トリビア事件の吉野家に対するツイートであったりとか、プレイボーイから追い出されることになった際の反応などですね。知らない方の為に簡単に書いておきますと、「やんちゃ」だということです(笑)。

 さて。
 内容の方はというと、リアル『バクマン』といって良いかも知れません。氏が『バクマン』を意識しているのかはわかりませんが、ライバルと切磋琢磨した話であるとか、アンケート1位とった時の話であるとか、原稿は絶対に落としては駄目と言われた話だとか、リアル『バクマン』な内容になってます。これ読んで気付いたのですが、学生時代からのコンビで原作と作画に分かれているとか、シュージンとサイコーのモデルはゆでたまごだったんですかねえ。

 結構いろんな話が印象に残ったのですが、その中でも「お金の使い道に困っているのだったら、貯金しておけ。いつか役に立つ」と「いくら面白いキャラを作ったとしても、ぱっと見の印象、一言のセリフで魅せないと読者は読んでくれない」の2点でしょうか。ラーメンマンとか正にその通りですものねえ。

 あとは氏の独創的な取り組み方、「ミート君がバラバラになっても死んでない理由を考えていたら駄目」とか「いいアイデアを思いついてもメモは取らない」「原稿は手書き」「ゲンは担ぐ(原稿できるまで風呂に入らない)」なども面白かったですね。

 ただいろいろと美談すぎる気はします(笑)。当時のジャンプはこんなものじゃなかったろうなと。成功している今、辛かった当時を思い出して書いているからこそ美談な描写になっているわけで、その辺は話半分で読んでいた方がいいかと思います。

 まあ『火事場の仕事力』とは言いつつも、実際の仕事で役に立つのかと言われたら難しいところなのですが、漫画家ゆでたまごの歴史が紐解かれているという点では面白い一冊と言えるのではないでしょうか。

コメント

ミート君がバラバラになっても死ななかったのには 「なんで動けるの!?」 と、違和感を覚えながらも、ストーリーに引き込まれていた感がありました。

子供ながら、漫画の世界だから何でもありだと思っていたのだと思います。

全てを説明するよりも、読者に考える余白を持たせた方が面白くなるのかもしれませんね。

なかなか面白そうな本です。

 当時の副編集長が地元大阪まできて両親を
説得してくれた…とか『バクマン』のモデルとしか
思えないエピソードもあって面白いですw

 当時、ミート君については何も思わなかったかも
知れません。むしろ、このシリーズから3倍くらい
面白くなったので作者に何があったのだろう? と
真剣に思ってました。

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