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2012年07月07日 / 『バクマン』が完結した

 『バクマン』のコミックス20巻が発売されました。これにて完結。

 漫画家の物語であり、編集者の物語であり、ジャンプの物語であり、ガモウの自伝でもありました。また『バクマン』とは暴露漫画の略称なのではないか…と思わせるくらい、ジャンプの内情を公開しており、「いいのかよ?」と思う反面、そのリアリティが作品の面白さに繋がっていました。まあ、アンケートうんぬんについては既に自明なところはありましたが、我々がそう想像しているのとオフィシャルから公開されるのとではまた意味が違ってくるわけで、ドキュメンタリー的な面白さもこの作品の強みでした。

 ただ、この作品の評価を本当に下せるのは10年後なのかなと思います。
 それは『RIVERSI』の扱い。ジャンプ引き延ばし手法の否定であり、『デスノート』に対する言い訳でもありました。どう考えても『デスノート』をモチーフとしているとしか思えない『RIVERSI』。シュージンは黒悪魔と白悪魔の闘いが終わったら、例え短命だとしてもそこで完結させたいと言って終わらせました。無理に引き延ばすのではなく、第2部などで続けるのではなく、そこで終わらせるのが作品の為だという論理です。それは『デスノート』は第2部をやりたくなかったんだよ、ライトvsLで完結させたかったんだよ、というガモウからの強烈なメッセージでした。

 シュージンとサイコーは無理に作品を引き延ばすのではなく、次の新しい作品でまたヒットを出せばいいというタイプだと。しかし、現実のジャンプで2作品以上のヒット作を出した作家はいません(多分)。唯一、ガモウだけが『ラッキーマン』『デスノート』『バクマン』と3作品出してますが、名義が違います。どんな人気作を出した作家であろうとも、アンケートの結果が悪ければ即打ち切りなのがジャンプなわけであり、次の新しい作品でヒットを出すのがどれだけ難しいかを如実に現しています。

 なぜ3作品目のヒット作が出せないのか…という話については別の機会にすると致しまして、僕がここで言いたいのは引き延ばし否定の否定ですね。だって、ジャンプの引き延ばしがなかったら『ドラゴンボール』はピッコロ大魔王倒して終わってましたから。たとえ、続けたくなかったとしても凄い続きを作るのが作家なのではないかと。確かに『デスノート』の第2部は蛇足感がもの凄いです。明言「ジェバンニがやってくれました」を始めとして、ミサイルを打ち上げてみたり、昔のキャラを引っ張り出してきたり、迷走してました。ただそれは腕が悪かったからだとしか思えません。無理矢理引き延ばされたから破綻した、それで話を作れなかった人が、まったく新しい連載で次々とヒット作を連発してゆけるとはとても思えないのです。ヒット作を引き延ばして続けるのと、新しい作品を次々とヒットさせてゆく、難しいのは確実に後者ですから。

 最も、次に大場つぐみ名義でヒット作を出せたとしたら全面謝罪致します。ガモウ先生ごめんなさい。

 そういうわけで、10年後にも今のようにガモウが活躍していたら、この作品の評価は素晴らしいものになるのかな~と思いました。

コメント

引き伸ばした話は嫌いですけど、引き伸ばしの際に生まれたキャラは好きですね。ドラゴンボール然りデスノート然り。

あと10年たったら漫画界や漫画のスタイルはどう変わるんでしょうね。

>ななしさん

 『幽白』の躯や黄泉もその手のキャラなんでしょうかねえ。
 私もかつては引き延ばし否定でしたが、いろいろと
丸くなってしまいましたw

>その辺の人さん

 想像できないですねえ。市場規模が縮小
していることは間違いなさそうですが、
作品数は増えているのかも。

デスノは連載当初から108話の予定で、ラストもあれで決まってたって作者インタビューに書いてあったような・・・。

 あのラストが決まっていたというのは本当だと
思いますが、最初から108話に決まっていた…というのは
嘘だと思います。『バクマン』を見る限り、
そんなことが許されるとは思いません(笑)。

担当と話し合って話の展開を除夜の鐘の108話分に配分したとか公式ガイドブックに書いてあった気がします。
ま、嘘かもしれませんが。


でもあのバクマンの最高たちを書いたガモウさんだから逆にそれもありうると思いました。
編集に怒られたり担当困らせたりしたんじゃないでしょうか(笑)

 最初の構想段階で2部があったとは思えないんですよね。
新人漫画原作者大場つぐみがそれだけ自由に
やれたとは思えないというか。

 編集の話を聞かなくなったのは『バクマン』
からなのではなかろうかと。

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