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2012年11月18日 / 『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』の感想

 ◎はじめに
 『ヱヴァ』新劇場版の3作目。『破』の感想がこちらで、『序』の感想がこちら。当初の発表では2008年に公開予定で『急+完結編』で終わっている筈でした。それが『Q』+『?』となり、『Q』単体での上映となり、『?』の公開は来年に持ち越しとなりました。

 しかしまあ驚いたのが映画館の混雑っぷりですよ。『序』も『破』もこちらの映画館ではそんなには混雑していなかったんですよ。だから、『Q』も都心では盛り上がるのだろうけど、地元ではそんなでもないだろうと。そう思っていたら、ネット予約の発券機に100人の行列。当日券は完売済。駐車場になかなか停められなくて、かなり焦りました。1週間前にネット予約しておいて良かった! この映画館には何回も行ったことがあるのですが、満席だったのは初めてでした。地方でこれは凄い。周りもリア充みたいな人が多かったですし、一般的に盛り上がっているんだな~と。

 ◎ネタバレ感想
ミサト大佐 凄すぎワロタ。『破』の時に『序』の予告が割と効いていたので、『Q』もその範疇かな~と思ったら完全無視(笑)。眼帯アスカ以外はまるで意味無し。銃を構えている加持さんとは一体何だったのか。ゲンドウと冬月が登山しながら、『ネルフ誕生』やるのだとばかり思ってましたYO!

 にしても、『序』『破』とは完全なフリでしたね。エロゲみたいに途中で分岐するのだとは思ってましたが、まさか14年後クライシスをやるとは!(最初は別の世界線にワープしたのかと思った) てゆーか、これは完全に脚本を書き直しているレベルだと思うのですが、どうなのでしょうか。最初からこんな感じの内容にする予定だったのか。『破』を作った後に変えたのか? かなり唐突感があるのでいろいろ考えてしまいますね。

 ただ、パンフのインタビューを見る限り「途中でガラリと変わる」ことは決まっていたっぽい。その為の伏線も『序』『破』で貼ってありましたし、ある程度は「計算通り!」なのだと思われます。『Q』でのドンデンをやる為にテレビシリーズのブラッシュアップを『序』『破』で頑張っていたのだなあと。

 個人的に『序』『破』はユーザーに媚びすぎているというか、「こんなに簡単にシンジが戦っていいのか?」とか「綾波が助かっちゃっていいのか?」と思っていましたので、『Q』での突き落とし方は非常に心地よかったです。ヘタすると安直なHAPPY ENDINGに向かってしまうのではないか? とすら感じていましたので、ある意味安心したと言うか。やはり、シンジが悶絶し、苦悩し、葛藤し、絶望するのが『ヱヴァ』の醍醐味なんじゃないでしょうか。だから「乗ります」→「乗らせません」の流れは最高でした。これだよ。やはり、シンジ君は突き落とされてなんぼのもんですよ。

 まあ『序』『破』のエンタメ『ヱヴァ』もそれはそれで楽しかったんですけどね。拭えない違和感があったことも確かですから。だから、『Q』のこの展開は良かった。

 ◎『シン・エヴァンゲリオン劇場版:▏▍』は2013年公開

「生きる気力を失ったまま放浪を続ける碇シンジ。たどり着いた場所が彼に希望を教える。ついに発動する補完計画。ファイナルインパクト阻止のため、最後の決戦を挑むヴィレ。空を裂くヴンダー! 赤い大地を失踪する、エヴァ8+2号機! 次回『シン・エヴァンゲリオン劇場版:▏▍』さぁ~て最後まで、サービス、サービスぅ!」

サクラ少尉 2013年に公開ということは、かなりの部分が出来ていないと間に合わないわけで、そうすると予告に流れていた映像は『▏▍』で使われるものと考えていいのでしょうか。あしゅら男爵みたいな8+2号機とは一体何なのか。というか、初号機がヴンダーになり、零号機も食べられてしまった今、初期のエヴァで残っているのは2号機だけになってしまいましたね。『Q』の最後で爆発してしまったのにも関わらず、2号機の名前が残っているのは相当しぶとい。流れを考えると、もっと上の番号の機体に乗っても良さそうですのに。初号機以上に意味のある機体ということなのでしょうか?

 あとは『ヱヴァンゲリヲン』ではなく『エヴァンゲリオン』。さすがに旧作とのリンクはないと思いますが、タイトル一つでいろいろ楽しませてくれるのはさすがです。『▏▍』は楽譜の反復記号の終わり。リビルド終了の意でしょうか。

 まああれですよ。『破』の時にも書きましたが、結局のところ「つづく」限り、まっとうな評価をするのは難しいです。続いている限りは、いろいろと妄想が膨らんで楽しいに決まっている。面白い、続きが気になるとしか良いようがない。そういう意味で、もうちょっと続いて欲しいなあという気もするのですが、それはいくらなんでもアレか。

 それとあれですよ。庵野監督が『EOE』の時に「ざまあ見ろオタクども」みたいなメッセージを送っていたじゃないですか。「引きこもってないで外へ出ろ」みたいな。今回は逆にユーザーの方が監督を計っているような気がするのですよね。『序』『破』の時に思ったのは、結婚して幸せになって、そんな正のエネルギーが作品にぶつけられていた。今回の『Q』で見たのは『EOE』の時のような負のエネルギー。それが震災の影響なのか、監督自身に何があったのかは知らないですが、いろいろと危うい感じがするのですよね。

 『▏▍』で監督の心が向かうのは何処なのか。正の方向なのか。それとも、かつてのような負の感情に支配されてしまうのか。その辺りの行方が楽しみだな~。

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