« 暑いですね2 | メイン | やよい軒で『ひつまぶし定食(980円)』を食べました »

2013年07月11日 / 『探偵 神宮寺三郎 灰とダイヤモンド』の感想

◎はじめに

タイトル画面 ゲームをそこそこやっている人なら、プレイしているかいないかは別として、名前くらいはみ~んな知っているのではないかと思われる神宮寺シリーズの14作目です。

 や、適当にアーカイブスを見ていたら1500円で売っていたので思わず買ってしまったのですよ。いやー、懐かしい。データイーストが無くなってもシリーズがこうやって残っているのは貴重ですね。ファンやクリエイターから愛されていないとこうは続かない。元々は『ポートピア』『ファミコン探偵倶楽部』『新・鬼ヶ島』等々のアドベンチャーゲームの流れの中で出てきた一作に過ぎなかったと記憶してますが、その後、十数作もシリーズがリリースされているのは本当に素晴らしいことだと思います。

 ちなみにおじさんは『未完のルポ(1996)』『夢の終わりに(1998)』『innocent black(2002)』の3作品をプレイしてます。要するに10年ぶりのプレイってことだな…。

◎キャラクター

 第1作目から25年経ち、完全なファンタジーになりました(笑)。当時は全く気になりませんでしたが、神宮寺と洋子がいるだけの探偵事務所がなぜ新宿にオフィスを構えられるのか?(しかもそこそこ広そうなオフィス) どうやって経営を成り立たせているのか? 警察から情報をリークして貰えたり、ヤクザに捜査協力してもらったり、神宮寺がハードボイルドすぎたり、ヘビースモーカーにも程があったりといった、当時だからこそ生み出せた要素が盛りだくさん。それが今みるといい感じのファンタジーになっていて、逆に新鮮なんですね。こういう感じのキャラって今では生み出せないよなあと。その辺りの唯一無二感が今でも続いている理由なのかも知れません。このご時世にこんなキャラが生み出されたらツッコミ所満載になってしまいますが、昔から続いているのだから許される、みたいな。

◎シナリオ

 クレジット見て驚いたのですが、金子みつえさんじゃないですか。『カードオブデスティニー』を書かれた方ですよ。いや~懐かしい。あれから十数年経ってますが、今でも業界でシナリオを書かれていたことに感動してしまいました。頑張っておられるのですね…。

 内容の方はボリューム盛りだくさんで◎。かなり詰め込んだな~という印象で、テキスト量は私がプレイした上記3作よりも上。中編が何本か入っており、またそれぞれのエピソードに繋がりがあるという構成です。複数の中編で大きな一本になっている感じ。

 家族がテーマで感動させられる内容で、爽やかな読後感のある良い話でした。とはいっても、女、金、暴力といったハードボイルド要素もちゃんと入っており、いい感じのバランスだったと思います。

◎システム

 フローチャートが見やすくて◎。分岐が一目でわかるようになっており、間違えてもすぐにやり直せます。サクサクと次に進めるような作りになっていて、ストレスを感じさせません。ただ、選択肢の中には後のイベントに影響が出てくるものがあって、その場合は同じイベントを見る必要があります。これはかなりストレス。

 基本的なシステムは昔懐かしの総当たりアドベンチャー。2009年にこれをぶっこんだのは凄いと思いました。個人的には懐かしく楽しめたのですが、客観的に見ると古くさすぎる…。最初からロープライスで懐かシステムを売りにしているのならアリだったかも知れませんが、完全新作でこれはキツイだろうなあと。いくらなんでも客層が絞られ過ぎてしまいます。

◎音楽

 ジャズをベースとした神宮寺の世界観に相応しい物になってます。◎。

◎総評

 1500円でPSPで神宮寺ということを考えたら文句なく100点です。テキストアドベンチャーやりたい、神宮寺やりたい、探偵物やりたいって人にはお勧めです。ただ、俺は好きだけど売れなかっただろうなあと。そう思って調べてみたら、1万弱くらいのようですね…。コンソールゲームって本当売れなくなったな~。いろいろ寂しいことしかりです。

コメントする