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2013年10月11日 / 『Rance01-光をもとめて-』の感想

◎はじめに


パッケージ画像 アリスソフトがリメイクということを前面に押し出した初めての作品じゃないかと思います。これまでも『Only you -リ・クルス-』とか『Rance02』とかありましたが、キチンとした値段で(まあミドルプライスですが)、「親父が遊んだかもしれないエロゲー」とかのキャッチフレーズをつけて販売したのはこれまで記憶になかったなあと。15年くらい前に『E-LOGIN』とかのインタビューで「リメイクはやりたいけど、新作の方に労力を使いたい」とか言ってたのが懐かしいです。や、別に非難とかじゃないです。時代は流れますものね。新しいスタッフにリメイクさせて経験値をアップさせるとか、今やゲーム屋の常套ですしおすし。
 ただ、その原作として『Rance-光をもとめて-』を選んだのがいかにもアリスソフトらしいです。ぶっちゃけ、『Rance-光をもとめて-』の時点では面白さなんて殆どないですからね(笑)。『ランスクエストマグナム』まで出ているからこそ、大いなるエピソード1としてレジェンドになっているわけですけど、単品で見たらそりゃあ酷いもんで。ただ、アリスの館を見るとだからこそ作り直したかったと書いてあり、ああなるほどと。
 で、やってみたのですが、これが凄い。あの原作をよくぞここまでという感じ。シリーズものは当時の設定に縛られてキツくなる部分ありますが、今の設定に合わせて『1』の方をリファインすることで全て解決(笑)。ランスが魔法使えた過去もなくなりました(『5D』のことは忘れましょう)。原作が黒歴史として葬られ、本作が正史としてシリーズに加わって、これはナイスなアイデアだなあと。壁男ブリティッシュとか美樹ちゃんとか、当時としては何となく出してみた感満載でしたが、設定を踏まえてしっかりと登場しているのも作り直したかったところでしょうね。

◎キャラクター

 モブだった門番がメナドシセイに。今のストーリーの流れでメナドを出すのは難しいと思ってましたが、本作で出たのは嬉しいですね。というか、出すならここしかないという感じ。ナイスアイデア。
 原作プレイしたのが15年前なので殆どのキャラを忘れていたのですが、みんな個性的で良いですね。殆どのキャラが原作ではちょっとしか出番ありませんでしたが、本作では大幅に増えています。キャラそのものが違ったリア、マリス、かなみも今の設定のものになってます。ただ、シィルが凄い魔法使いっぽくなっていたのは違和感ありました。ランスもスーパーマンすぎるかな。『鬼畜王』でスーパーマンイメージのついたランスを『ランス6』で丁度良いところまで持っていたのは何だったのだろう…と。顔もそこまでイケメンではない設定だと思ってましたが、美男子キャラになってましたし。当時のチンピラっぽいランスは大事にして欲しかったかな~。

◎テキスト&シナリオ

 テキストは原作よりも10倍くらいは増えているのではないでしょうか。ダイスころがしさんといってんちろくさんが担当。当時からの流用は一切なし、というより流用できない(笑)。根本のシナリオは一緒ですが、全てを今っぽくボリュームアップしています。サブイベントも大幅に追加されています。あの原作でもここまで良くなるんだ、と感動しました。

◎システム

 当時っぽい感じの総当たりAVG+RPGになってますが、プレイの快適さは段違いです。あくまで当時っぽく寄せてあるだけ。古くさいと感じるかも知れませんが、それは気のせいです。
 特徴的なのがダンジョンと戦闘。ダンジョンは道がカードで表記されており、とても新鮮なプレイ感覚です。無理矢理言うなら、アリスソフトのサイトでフリーでDLできる『三匹が斬ったり突いたり燃やしたり』の発展系ですかね。
 で、肝なのが戦闘。今までにない感覚の戦闘です。所有しているチップを貼って、攻撃と防御を一緒に行うのですが、これがミドルプライスのゲームシステムにとても良く合ってました。長編のRPGでは厳しくなりますが、このくらいの長さなら丁度良いです。
 何にせよ、毎回システムを変えてくるのに感嘆します。日本人は定番を好む傾向にあり、これが判を押したようなゲームの乱造に繋がっていると思うのですが、敢えて切り込んでくるのにしびれます。

◎絵

 織音さんかと思ったら魚介さんだったという。で、魚介さん的には織音さんに寄せたということですが、これが見事な科学反応で素晴らしかったです。萌え的には織音さんよりも良いくらいで。女性キャラに関してはこれからも魚介さんが担当で良いんじゃないか…と思うくらい。お気に入りのキャラはメナド、シィル、パルプテンクスです。

◎音楽

 リーザスの街の音楽が当時のリメイクだなあと感じたくらいで後は別物。館のコメントを見ると、当時のアレンジとかあるみたいですが、普通に聞く限りわからないです。原作のBGMも良かったですが、今回も良かったですね。

◎総評

 当時のスタッフでアリスソフトに残っているのがTADAさんだけとか寂寥感を覚えました。WAOさんもとりさんも辞めてしまったんですよねえ…。
 あとは某掲示板の書き込みで「当時、プレイしているところを親父に見られて恥ずかしい思いをしたが、その親父も今や遠いところに行ってしまった…」とか書かれているのを見て、25年という月日の長さを感じたのでした。
 やる価値ありです。

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