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2015年06月05日 / 『イブニクル』の感想

◎はじめに


パッケージ画像 『ランスクエスト』のシステムを利用してもう一本作りたい、ということで制作されたのが本作。

 ルドラサウムっぽい世界観で、でもこれ一本で完結して…みたいなコンセプト。確かにあのシステムを一本で終わらせるのは勿体ないと感じていたので、これはアリだと思いました。

◎キャラクター

 主人公アスタリスクはランスのライトバージョン。エロに関する脳内構造は一緒なのだけど、決して鬼畜ではない。これがどう感じるのかと言えば…規制されまくったテレビジョンみたいな。いろいろ物足りなかったです、はい。

 ヒロインズはどれも魅力的で良かったです。それぞれに結構なイベント量が用意されており、力が入ってました。
 ただ女性キャラにあまり卑猥な言葉を言わせて欲しくなかったな~。無理矢理言わせるとかじゃなく、自主的にポンポン卑猥な言葉を吐くってのがちょっと…。

 あと一番残念だったのが、敵に魅力を感じなかった点ですね。下手に動機を用意しなくても…みたいな。人間を滅ぼそうとする理由が名探偵コナンばりに無茶苦茶すぎて。単純にわけのわからない魔王みたいなものの方がスッキリ感はあったかと思います。知性のないモンスターは人間にとって脅威ではない、ってのは面白かったのですが。

◎シナリオ

 KDがQD、カラーの精子小屋、ランスとアスタ。いろいろランスシリーズと対比させているのが面白いです。あとは、ランスシリーズでは描かれないであろうドラゴン種にスポットを当てたのも良かった。『闘神都市3』の時も思ったけど、ルドラサウムの世界観はランスシリーズだけに留めておくには勿体ないですよね。

 ただ、トータルで見ると、そんなに面白くはなかったです(笑)。や、決して詰まらないわけじゃないんですよ。たま~にセンスのある一言とかあったりして、侮れなかったりしますし。誰がメインで書いているのかは知りませんが、また次作を見たい、そんな可能性を感じる内容でした。

◎システム

 『ランス6』の時にやった懐かしの3Dダンジョン風を、今度は見下ろし型でやったという感じ。乗り物を手に入れて新しいところに行けるようになったワクワク感であるとか、いい感じでした。SFC時代の『ドラクエ』とか『FF』とかに近い感じ。フィールドを歩き回って、全世界を廻って、お話しが展開していく…とか古き懐かしかったです。出来ることなら裏世界とか異世界とか欲しかった(笑)。

 戦闘はヌルイのですが、決してバランスがおかしいわけではありません。計算してヌルく作っているという感じ。最後までお話しを楽しんで貰いたいというコンセプトであるなら、これもありだと思います。ただ、そのお話しが面白かったのかと言えば…上述の通り普通だったかなと(笑)。

 回復アイテムのシステムが独特で、いくつ使ってもターンが経過しないというチート仕様。ただし、そんなに数は持てない。最初は「ん???」と思ったのですが、このチートシステムでしっかりとバランスを取りにきているのが恐ろしいと思いました。匠の技すぎるだろ…。

◎絵

 メインでやっているのは八重樫南さん。し、知らねえ…と思い調べてみたら、外注の方なんですね。社員スタッフをそんなには抱えないってのが、今後の主流になっていくんでしょうなあ。

 ポップでライトな絵柄で本作に合っていたかと思います。

◎音楽

 幸福きゃんきゃんが出たときに例の音楽が流れなかったの見て、shadeさんの退社を再感するという…。

 そんなに印象に残る曲はなかったかな~。OP、蛇紋の曲くらい。

◎声

 パートボイス。イベントシーンでも結構ボイスなしのところが多かったのは気になりました。

◎総評

 最近、思うことがあって、それは「エンディングを見られたら既に良作」ということなんですね。昔だったら、アレな作品も苦痛を覚えながら最後までやったもんですが、最近はそんなエネルギーなくなっているわけで、そういう観点からすれば本作は良作以上にはあると思います。
 が、オススメ出来るのかと言われれば結構微妙。アリスソフトファン以外には通じない気がします。いろいろと古くさく感じる部分も多いです。

 ただ、もし続編があれば、それが化ける可能性ありそう。時代的に後でも前でもいいのですが、主人公&嫁を一新で本作とリンクさせるような仕掛けをすることがで出来れば、『イブニクル』2部作としてエロゲ史に名を轟かせることが出来るかも知れない。

 そういう将来性を感じた作品でした。2が出たら買うと思います。

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