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2017年03月10日 / 『CHAOS;CHILD』の感想

◎はじめに

170309.jpg 『シュタインズゲート』でお馴染みの科学アドベンチャーシリーズの第4弾。前々から興味はあったのですが、今回はセールで2160円だったのでプレイしてみました。
 結論から言えば、物凄くチャレンジナブルな一作。シュタゲの利益をかなり費やして、相当豪勢な作りになってますが、シナリオがユーザーに媚びてません。そんなに大きくはないであろうADV業界、泣いて笑って、感動して、最後はハッピーエンド、それを丁寧なシナリオでやる、というのが一番ユーザーに受けるというのは間違いないと思うのですが、本作では結構突き放しています。よくそんなにユーザーを信じられるな、と思うくらいに。もっと着地点を無難にすれば、間口が広がるのにそれをしない。作りたいものをつくる。俺が面白いと思ったものを作る。そんなスタンスを感じました。

◎キャラクター

 主人公だからこそ許されるオタクっぷり。自己中心っぷり。他のサブキャラで登場していたら、一発で嫌われるタイプのキャラ。松岡禎丞さんが爽やかな感じで演じているので、なんとか中和されていますが、そうでなかったらシンドかったと思います。
 あとは…特に印象に残るキャラはいなかったかな(笑)。それよりも、声優が上坂すみれさん、三森すずこさん、水瀬いのりさん…となっていて、非常に贅沢だなと思いました。

◎シナリオ

 『ひぐらし』の罪滅し編を見たときのような感じ。面白いのだけど、すっきりしない。細かいディティールとかしっかりしていて、ユーザーを惹きつける作りになっているのだけど、もうちょいユーザーに媚びてもいいのにな、と思いました。そんなに大きくない市場で、さらにふるいにかけんでも…と。万人受けする内容ではなく、人を選びます。いや、そもそもが人を選ぶ世界なのに、そらに選ばなくても…みたいな。
 長い共通ルートがあって、それぞれのキャラにエンドがあって、さらにtrueがあるという構成なのだから。いろんなエンディングがあるのだから、もっとすっきりしたエンドがあっても…ねえ? 長々と見せられて、最後のオチがあれかあ…とは思いました。

◎システム

 主人公を含めてフルボイス。あとは口パクもします。システム画面を呼び出す時の演出が恰好良かったです。
 通常のADVとは違い、主人公の妄想で分岐します。最初はどういうロジックなんだ? と思いましたが、プレイするにつれて納得。

◎総評

 大作です。遊んで損はなし。ただ上級者向けだな、と思います。月に何本もゲームをプレイするハードユーザー向けだな、と。沢山ゲームを遊んだ中では、こういうのがあってもいいかな面白いかな、と思えるのですが、たま~に遊んだ作品がこれだと非常に凹むというか。
 思うに、この業界も2週、3週とグルグル廻ってきちゃったのかな、と。もうなんか、伏線とか、メタファーとか、複雑になりすぎてわけわかめ。テイストの領域に突入しちゃったな~と。

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