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2018年05月17日 / 『ランス10』の感想2

 『ランス10』の内容にがっつり触れる感想です。完全にプレイ済みの方用。OKという方のみどうぞ。

 ◎アリオスについて

 『鬼畜王』では顔見せ程度。その時は今後の重要キャラっぽい出し方でしたが、結局ナンバリングでは登場せず(名前だけは出てきましたが)。満を持して、今回初登場したわけですが扱いは…いくらなんでも悲惨すぎる(笑)。プレイしている最中はサイゼル、ハウゼル、シルキィが殺されたりとイライラすることが多いキャラでしたが、シリーズのトータルで見ると可哀そすぎるなあという感想です。いろんな意味で運がなかったキャラクター。

 「勇者」の設定は明かされた当初はワクワクするようなシステムでしたが、それをストーリーに活かす術が見つからなかったのかも知れません。闇に葬られた『ランス5』ではアリオスの出番があったようですが、その時に出られていればこんな扱いにはならなかったことでしょう。本当、運ないね。

 ◎魔王について

 全魔王が出てきて、設定もかなり掘られた魔王システム。印象としては…『FF10』っぺえ…泣。悲しいかなそんなイメージになってしまいました。なりたくなくてもなってしまった美樹、倒すとなれてしまう、基本倒せない、この辺りの被り方がシンだなあと。勿論、こっちの方が先なんですけどね。設定の全容が見えたのが最近なので…。

 ◎美樹&健太郎について

 悲壮感あって詰んでて「どうやって締めるんだろう?」と思ってましたが、綺麗なラストでした。二人とも人間に戻れて元の世界に帰れて良かったです。『戦国ランス』で健太郎が魔人になった時は終わった感ありましたからね。そういえば信長も魔人から人間に戻る展開ありましたし、伏線はあったのだ。エロシーンもあってよかったです。『ランス1』ではなんとなく出しただけだろうに、よくここまでもっていったよ(笑)。

 それとスチールホラー編がシュールで良かったです。あそこで美樹を返してもバッドエンドなんだあ、と。

 ◎メガラスについて

 まさかのテキスト死。完全にわざとですよね。こういうことしてくるからアリスソフト大好きです。

 ◎サテラについて

 めっさ大事にされているなあと。全編出ずっぱりで魔人解説者。いいキャラでした。

 ◎早雲について

 2部にも出てきてハゲになっていて、「こんな使い倒さんでも」と思いましたが、かなり綺麗に纏まっていて「めっちゃ優遇されてるやん!」と思いました。

 南条蘭編が悲惨すぎる&小早川ちぬの復活イベントでも外されていたのは、これがやりたかったからなのかも知れません。何はともあれ、良かったです。

 ◎パイアール編について

 自分で魔人を捕らえて魔血魂抜き取って魔人化したとか何それー! と思いました。デザインは美少年から枯れた少年に大幅変更。PGシリーズもマリオネットになり、いろいろ不遇な感じがしました。まあ、2500年という年月を感じるにはいい変更だったですかね。

 ◎レッドアイ編について

 『鬼畜王』での闘神レッドアイのイメージが強かったので、今回いろんなものに寄生してくる展開は楽しかったです。ただ、キャラ的にはキツイのでさっさと倒させろや! という感じでした。

 ◎レキシントン編について

 メルフェイスが結構掘り下げられたなあと。人間ドラマ中心。結構好きな内容です。ランスっぽくもある。

 アトランタいるし、最後だし出しておかねば…という感じですかね? まあ実際にはレキシントン殆ど出ていないのですが。捻ってあるのが素晴らしかったです。

 ◎レイ編について

 全魔人シナリオの中で一番好き。ベタっちゃあベタなんですが、“設定変更”の使い方がとにかく上手い。「メアリー・アンだ」のセリフで「こうきたか!」と感心しまくりでしたよ。これまでの設定変更のノウハウを活かした仕掛け。お見事でした。

 ◎シャリエラについて(ケイブリス編)

 見方によっては『ランス10』のヒロイン。特別扱い。これも設定変更を上手く使ってますよねえ。完全にミスリードしてましたもの。ユニットはチート性能でしたが、それでもケイブリス戦は緊張感あったのでどんだけ強いんだケイブリスと(笑)。

 全体的には大満足のケイブリス編ですが、『鬼畜王』やりとりの逆バージョンはいらなかった気がします。あれは凄い違和感あった…。

 『鬼畜王』の時は「カカカカ、カミーラさん」のイメージもあって、シリアスになりきれていない部分もありましたが、今回はかなり獰猛で凶悪なヤクザキャラ。人類減らして、頭悪い同士で繁殖させて、国家を認めずに村単位で飼うとか、発想がやばたにえんだよね!

 臆病設定が掘り下げられていたのも良かったです。彼は臆病だからのし上れた。その感じが魔王解説ともマッチしていました。魔王ケイブリスがククルクルルに似ているのは憧れからとかもいいですよね。ただ、魔王ケイブリスは全体像見せて欲しかったー!(CGがアップすぎる) やっぱり、美樹ちゃんが身体の一部になっていたりするんですかね?

 ◎サイゼル編について

 全体的にシリアスな話が多い中で、まさかの同人誌作戦・・・! しかし、この話に限らず今回のランス君は奸智に優れすぎな印象はありますね。前は勢い&主人公補正で乗り切ることが多かったですが、普通に作戦が卑怯という(笑)。

 ◎シルキィ編について

 ガイが人類に介入しなかったのはシルキィのお陰という設定はどうかと思うのですよ(笑)。あの辺りは曖昧なままで良かったな~と思う派です。

 ◎バボラ編について

 落とし穴作戦の代わりは何か? と思ってましたが、似たような感じでしたね。まあ、バボラですし。

 ◎ワーグ編について

 2部で上手いこと纏めたしわ寄せがこのキャラに。『鬼畜王』ではクジラを眠らせる為の存在でしたが、設定が変わったので敵にするしかなかったのかなあと。ただ、戦闘の印象はかなり強いのでこれはこれで良かったです。いやあ、苦戦した苦戦した。

 ◎ケッセルリンク編について

 なんといってもそれぞれに個性がある八人のメイド達。1イベントで用意するキャラクター達ではないです。ただ、このメイド達がいたからこそ、ケッセルリンクのシナリオも際立ったのだろうなあと。厚みが増したというか。

 最近は主人公っっぽい感じのランス君でしたが、このシナリオだけは完全に敵でしたね。

 女バージョンが仲間になったりと、リソースの裂き方が半端じゃなかったです。

 あとは夜のケッセルリンクの強さですね。いろいろ面倒で倒したくねえ! って感じだったのですが、コツを掴むとなんとかなるという。

 ◎メディウサ編について

 今回、一番衝撃的だったのがメディウサ編だったかも知れません。あの人類最強なガンジーがあっさり死亡。敵がやばすぎることを改めて描いてくれたわけですが、それにしてもビックリしましたよ。『ランス6』でメインキャラだったカオルの死体がドーンと出たときは「マジか」と。ある意味で、アリスソフトらしい展開なのですが、それにしても…と。

 基本、見たくないイベントなので二枚抜きでサクサク進めていたのですが、二枚抜きだとメディウサ強いんだ(笑)。でもって、運命マジックも手に入らないですし。あれが正史なんだよ! 受け入れろや! という神の声が聞こえてくる内容でもありました。

 ◎ガルティア編について

 『鬼畜王』みたく舌で釣るという展開はさすがにノーテンキすぎるから変更かあ…と思ってシリアスなシナリオを追っていたわけですが、ルートによっては香ちゃんの毒だんごに釣られるわけで、同じオチを別の形で見せるパターンか! と感心しちゃいました。

 ◎第2部について

 どのあたりから、このオチにすることを考えていたのだろう? と思いますよね! 魔王になったランスがシィルを解凍する、という展開は『戦国ランス』の時点であったのでしょうかねえ。TADAさんはそういう伏線を貼るのが苦手なタイプだと思っていたので、この展開になったときはかなりビックリしました。めっちゃ良くできてる!

 あの辺りから、ランスの子達がポンポン出てきたので何かしらのネタは用意されているのだろうな、と思ってましたが、まさかあんなに子供達が出てくるとは…。それも自ユニットとして操作や戦闘までできるなんてね!

 ホエールだからエール。最後の最後のクルックーとルドラサウムの会話シーンまで仕掛けに一切気づきませんでした(笑) いやー、我ながら物語を楽しめるタイプでよかった!

  ▼闘神都市編について

  闘神やりたいなあと思っていたのでプレイできたのは僥倖でした。それと同時に『4』は多分ないよというメッセージとも受け取れました。1対1の戦闘システムを現代風にブレイクスルーするのが難しいのだろうなあと。

  ブロビオ戦とか、アームズ戦とか、リクチェル戦とか、ちょっと頭を使わないと勝てない仕掛けが良かったですね。こういうのが闘神の真骨頂だと思っているので。

  ちなみに私はこの時点でエールのカードが3枚しかなかったので詰んで最初からやり直しました(´;ω;`)。

 ◎志津香&ナギについて

 ナギといえば、『ランス2』でパッケージを務めたキャラ。30年というシリーズの長さを一番感じられるのがこの二人でしたね。『2』で復讐の伏線が張られ、『鬼畜王』で達成される。『6』では別の形に落ち着き、その代わりにナギから命を狙われることになる。追いかけっこが続き、『9』で子供化。そして、復讐の連鎖の果てに和解した『10』。涙抜きには語れません。

 『鬼畜王』の時に「大体、決着ついちゃったしどうするんだ?」と思っていたのですが、こんな綺麗に終わってくれるとは思いませんでした。ナギと志津香が仲良く会話しているだけで感慨深くなっちゃうというね。

 復讐をテーマにした作品って山ほどありますが、完全に描ききって2周目まで達成したのはこれくらいじゃないでしょうか。

 ◎戦闘バランスについて

 難易度システムが優秀だなあと。どの魔人から倒してもそれぞれが難しくなりますし、こちらで(ある程度は)上げないことも出来る。大作戦を進めると1ターンでかなり自軍が強化されますが、それに追いつくくらい難しくなるのが見事。もう見られているとしか思えないですね(笑)。

 ◎最後に

 職人技みたいなゲームだったです。本当にありがとうございました。

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