スナッチャー シーディロマンティック








メーカー コナミ(SCD)
ジャンル  AVG
値段 7800円



 ◎はじめに
 この作品も、天使の詩同様、遅くプレイしたPCEゲームだったりする。具体的には1ヶ月前くらいだから、H11年11月くらい。
 なぜ、スナッチャーを入手したくなったのかというと、各地のPCEゲームレビューで好評価を得ていたのが、この作品だったから。それまでは、名前も知らんかった(笑)
 そして、なんとなくプレイしたくなり、インターネット経由で入手。
 とか思っていたら、プレステに移植されているらしいので、別にPCE版じゃなくても良かったかなーとか思うのだけど、プレステ版はヘボ移植らしいので、PCE版が入手できて良かった。

 ◎シナリオ紹介
 2042年、狂気と退廃の街、NEO KOBE CITY……。
 人類は以上な危機に直面していた。
 謎の生命体バイオロイドの出現である。
 彼らは人間を殺害、密かに人間とすり替わることからSNATCHERと呼ばれた。
 極限の恐怖は対スナッチャー用特殊警察班 JUNKERを生んだ。
 ――今、人対の存亡を賭けて、JUNKERとSNATCHERの壮絶な闘いが始まる!

 ◎キャラクター
 主人公はJUNKERのギリアン・シード。
 かなり硬派な主人公で、歳も31才と喰っており大人のAVGといった印象。でも、硬派な反面、直接ストーリーと関係ない部分では、間抜けになったり、軟派になったりと違和感を感じる。
 また奥さんと別居しているのだけど、本編での2人の関係は、全然そんな風じゃないし、ちょっと変。
 その他には、神宮寺三郎シリーズを彷彿とさせるような渋いキャラが多い。
 渋々っていう感じて、今では失われてしまった感じのキャラクター達。それが、今プレイしてみると新鮮に感じてしまうのだから不思議なものである。
 問題は結構あるけど、全体的に見れば良い感じかと。

 ◎シナリオ
 驚いたのは重厚に練り込まれた世界観設定。これの完全なオリジナルPC−88版が発売されたのが、1988年だというのだからさらに驚き。あの当時に、良くこれだけ考えたものだと。
 本編で、その設定が完全に生かされているか? というのには少し疑問を感じるのだけど、必要以上にだしていないともとれる。
 推理、謎解き、というのも、今では失われてしまったAVGの要素だけ、SNATCHERではバリバリ盛り込まれており、その辺も楽しめる。
 しかし、無理に謎解きさせている場所もあるので、ちょっと違和感を感じた。
 でも、なんというのだろうか。結果的には面白い。さすがに、好評価を得ているというだけある。
 コマンド総当たり方式の中に、手動入力も盛り込んであるので、自力で解いた感が非常に濃い。
 ちなみに、監督は小島秀夫さん。シナリオも多分同じ。

 ◎システム
 コマンド総当たりAVG。それプラス、ちょっとしたアクション要素なども盛り込まれており、アクセントになっている。
 味付けがうまく、シナリオを引き立たせるシステムになっている。文字が表示されず、声と映像のみの演出もあったりと、当時では実験的なこともしてあった。良いと思う。
 移動時にちょっと読み込むのがうざかったけど、まぁ、仕方ないかな。
 総当たり場面では、ゲームオーバーになることはないけど、ちょっと失敗するといった演出はあるので、そういうパターンも楽しめる。
 また、背景の画像が、動画したりと凝ってる。
 雰囲気を大事にしているシステム。

 ◎音楽
 サイバーパンクアドベンチャーに相応しい音楽。世界観に終末的な雰囲気があるので、それにもばっちり合っている。
 でも、印象に残る音楽というのはない。でも、このスナッチャーの場合は、それで良いと思う。
 一曲、一曲にパンチ力はないけど、総合力では良い。それがスナッチャーの音楽。

 ◎その他
 プレイ時間が7時間ちょっとくらい。テンポよく進むので、良い感じかと。バリバリに音声が入っているので、その辺も楽しめる。
 声優の選出は抜群で、キャラにもばっちり合っている。
 演出と雰囲気にチカラをいれているのが凄くよくわかる。
 ホラーっぽい要素もあるので、怖い場面もある。
 ……箇条書きみたいになっちゃった。

 ◎最後に
 PCエンジンAVGの最高峰。音声による演出。動くビジュアルシーン。ほどよく盛り込まれているアクションシーン。とにかく、この当時にこれだけやれれば十分じゃなかろーか。
 レビュー内では、あんまし誉めてはいないかもしれないけど、スナッチャーは面白い。それは間違いない。
 いまでは失われてしまったタイプのゲームだけど、私は楽しめた。というか、このゲームは当時ならでは、といった感じ。今では作れない。そして、当時ならではの良さがある。
 もちろん、レトロゲー好きとか、そういうのとはまったく別の次元の話。



平成11年12月19日 記