CHRONO TRIGGER



メーカー  スクウェア
ジャンル  RPG
値段 4800円

   
(C) SQUARE SOFT



 ◎はじめに
 本作品は、1995年にSFC用のソフトとしてスクウェアより発売された。 その当時、SFC版をプレイしていた私だけど、PS版に手をだしたのは、いろいろと追加事項があった為。
 ってゆうか、このクロノトリガーは、ドリームプロジェクトなるチームで作られており、堀井雄二氏、鳥山明氏、坂口博信氏という当時でも考えられなかったけど、今ではもっと考えられないというメンバーで作成されたソフトだった。
 今回、続編「クロノクロス」が、発売されるにあたって、移植ということになったんだと思うけど、続編の方はドリームプロジェクトのメンバーが一人も関係してないんだよね……。なんか、先のEVEを彷彿とさせる話だけど、買わないから別にいいや(笑)

 ◎ストーリー紹介
 主人公クロノは、千年祭の最中、マールという女性にであう。縁あって、マールと一緒に千年祭と見て回ることになるクロノ。
 しかし、幼なじみのルッカの発明品、テレポッドの暴走によりマールが何処かに消えてしまう。マールの後をクロノは追ったが、彼が辿りついた世界は400年前の中世の時代だった。

 ◎キャラクター
 さすが、堀井氏が加わってるだけあって、主人公クロノのセリフは無し。ドラクエタイプの主人公と思っていいと思う。まあ、プレイヤーの入れ物的な考えね。
 思うに主人公のセリフが無いっていうのは、かなり描きにくいと思うのよ。それにヘタするとまったく面白くなくなっちゃうしね。
 けれども、さすが、この手の主人公を描きなれてる堀井さんだけあって、うまい感じに出来てると思った。
 その他のキャラについては、いい感じに描けているのと消化不良を感じちゃった……ってのに分かれる。でも、総合的にはgood。名作に値する出来だと思う。
 プレイしていて思ったのは、古きよきというか、これのオリジナルの発売は今から4年以上前だけど、素直というか変にすれてないだよね。複雑じゃないというか、要するにシンプルなのね。
 今のスクウェア作品を見ると、まっすぐに勝負しているというのが見られなくて、フォークボールとか、カーブみたいに曲がっちゃってると思うのよ。
 こういうところが、アンチプレステスクウェアの理由でもあるんだけど、本作を久々にプレイしてみてそれを再認識したって感じ。
 もっと、素直に描けないものかね>最近のスクウェアさん?
 クロノトリガーのキャラクター達は、ベタとも言えるかもしれないけど、個人的には凄く好き。

 ◎ストーリーについて
 タイムスリップものだけあって、パラドックスだらけ。こんなんで続編作ったのー? とかいう疑問はさておき(ぉぃ。
 素直な作りでgood。2〜3、涙しそうなシーンがあったりもした(笑) 当時はそんなにいいシーンとは思えなかったんだけどなぁ。年とって涙もろくなったのか?(爆)
 思ったことは「やろうとすればなんでも出来る」。これにつきるね。さすが、タイムマシンを持ってるだけあって、凄いことやってるんだけど、やっぱりタイムパラドックスってのが気になる……(汗) まあ、それを無くすことは基本的には無理なんだけど、もう少し気を使って欲しかったかなぁ。って、そこら辺が「真っ直ぐ」なのか(笑)
 なんでもできる、って書いたけど、いいテーマだよね。元気づけるというか、テーマとしてそういうのがあるんだと思うんだけど、いい話だよ、これ(笑)
 今のスクウェアじゃ、こういうのは絶対作れないね。変に他の作品に影響受けちゃって、ねじ曲がったもんしか無いし。
 って、スクウェア批判しても仕方ないので、本筋に戻るけど、ストーリーは意外にもキャラ描きが中心。キャラに関するシナリオが次々と発生していって、それが本筋にも関係しているといった感じ。シナリオの構成としては、完璧だと思う。
 序盤、やらされてる感が、少しあったけど、後半の盛り上がりはみごと。SFCスクウェアばんざーい。ロマサガやGB聖剣伝説も移植してくれー(笑)

 ◎システム
 当時、32メガのロムカセットはSFC最高で、グラフィックも最高水準だったけど、今見るとさすがに古くさい感じは否めないね。ってゆうか、たった4年前のことなのに……。
 基本的にSFCのベタ移植なので、当時のままなんだけど、読み込みが遅いのはかなりむかついた。メニューをだすのに3〜4秒はかかるので、気軽にメニューが開けないし。少しマップが変わっただけで読むし。どうにかならなかったのかなー。かなり作品のテンポを崩しちゃってるし。「メニューを開くのはタルイから、あとにしよう」、って何回も思った。
 でもって、RPGにしては珍しくエンカウントを不採用だったりする。ってゆうか、このシステムは、クロノトリガーオリジナルというか、このゲーム以外では見たこと無いね。どういうシステムかというと、雑魚、ボスを含め、全モンスターの配置が最初から決まっているというシステム。
 要するに、ここに着けば敵が現れ……とかが、一切決まってるって感じ。雑魚キャラのクセしてほとんどの登場シーンが凝った作りになっていたりと、この辺にこだわりを感じた。ちなみに、ロマサガとかとは違う感じね。
 でもって、戦闘のシステムもかなりオリジナリティがあってgood。3頭身のキャラがアクションRPGのように動き回るから凄い。
 キャラ毎に所有している技を組み合わせて連携技が使えたりとか、この作品で使われているインターフェイスはホントにオリジナリティがある。さすがは、ドリームプロジェクトッ!!(笑)

 ◎絵
 鳥山明氏、そのまま。悟空やフリーザ、アラレちゃん似のキャラが、バンバン登場しているのは気になったけど、この方の絵は元々好きなのでよし(笑) コミカルチックな感じなので(どんな感じだよ)、グロさとか、エグさみたいなのが無いのはちょっと残念だけど、それはそれ、これはこれ。
 ちなみに、モンスター、風景、キャラ、全部、鳥山明氏が担当。嗚呼、今、氏は何をしてるのだろーか(爆)

 ◎音楽
 クレジットを見て知ったんだけど、植松信夫氏だったのね。ちなみに、プレイステーション版だけの曲を含めると全部で69曲。
 うち、気に入ったのは3分の1くらい。この辺から植松音楽に対して首を傾げるようになっていったのかもしれないけど、どうも氏の音楽に、昔あった良さが無くなっちゃてるんだよね。FFVIIにせよ、VIIIにせよね。
 でもまあ、クロノに関してはまだ合格点をだせるくらいの良さはある。メインテーマもストーリーの壮大さを十分にだしてるし、エンディングの曲も良かった。
 と、思っていたんだけど、植松さんは2曲だけしか作ったなかったみたい。ってゆうか、クレジットの表示の仕方が紛らわしいよ……(涙)
 でもって、ホントに作った方は、光田康典さん(サントラより)。ゼノギアスも担当した方とのことだけど、多分、クロノクロスも同じ方なんだと思う。

 ◎変更点
 一応、SFC版からの変更点をまとめて書いておくと……。

 1,アニメーションによるムービーが、シナリオ中に随時挿入されるようになった。

 これが一番の変更点というか、プレステ版のメイン事項だね。当初、この作品が移植されると聞いて「また、馬鹿のひとつ覚えみたいにCGムービーか!?」とか思ってたんだけど、アニメーション演出だったのでほっとしてたりする。
 結構、いい感じで挿入されてて良かった良かったって感じ。結構、量もあったし。

 2,おまけが入った

 エンディングの数がチェックできたり、音楽モードができたり、といった風のモードが追加されてた。まるで18禁ゲームのように、モードがついていたのを見て最近のコンシューマーは随分と丁寧な作りになったなぁと思ったのだった(ワイルド2もそうだったし)。
 ちなみに、見たエンディングの数によって、おまけの数が増えていくといった仕様も、ツボを押さえているというか……(^^;

 ◎総評
 上で少しふれたけど、RPGなのにマルチエンディングだったりする。とは言っても、最初に見るエンディングは決まっているので(無理すれば他のエンディングも見られるだろーけど)、あとのエンディングはおまけと言った感じ。それを探す楽しみがあってgood。
 ベタ移植じゃなくて、リニューアル移植して欲しかったなーってのが、率直なところなんだけど、これまでのFFシリーズの移植と比べれば随分と進化を感じたので、まあいいや。
 値段もSFCの時の半分以下になったしね。
 元々、良い作品なだけにリプレイも気にならなかったし、未プレイの方にはもちろん、プレイ済みの方にもお勧めできる。まあ、読み込みの遅さを少し我慢すれば。
 が。
 追加ムービーの中に、いかにも「クロノクロス買え!!!!」、的な演出が含まれていたのにはかなりむかついた。クロノトリガーは、あれで完成された作品なのに、それをぐちゃぐちゃにしようとしているのが、嫌なほどにわかる。
 クロノクロスはクロノトリガーの20年後の未来が舞台という設定だけど、どう考えても、設定に無理あるっしょ??



平成11年11月10日 記