真・女神転生 デビルサマナー 悪魔召喚士
メーカー アトラス(SS)
ジャンル RPG
値段 6800円(サタコレ版は2800円)
| 依頼があったので……。 レビューを書いているわけ。 私が、この作品をクリアーしたのは、もう数年くらい前かなぁ……。当時、サターンを買って持っていたソフトが『サクラ大戦』だけだったので、なんとなく買ってみたというわけ。 安かったし。それに、メガテンシリーズって今まで未経験だったのね。RPG好きな私としては、一度挑戦してみたいジャンルだった事は、確かやね。 現代が舞台で、悪魔を合体させて……、とかそんな知識しかなかったなぁ……。 しかし、数年前にクリアしたっていうと『記憶的に内容が曖昧になってないか? 大丈夫なのかよ?』、と思う読者がいるかもしんない。でも、大丈夫、資料引っ張ってきたので。 なお、関連作品として『真・女神転生デビルサマナー〜悪魔全書〜というデータベースのソフトも発売されてたりする。 ストーリー。 主人公は、プレイヤー自身。 ごく普通の何処にでもありそうな市、『平崎市』。 『平崎市』に住む主人公は、ごく普通の毎日を送っていた。しかし、巻き込まれるようにある事件に遭遇してしまう。そこで、デビルサマナーの葛葉キョウジに出会う。その場は、キョウジの手により助かる事が出来たが主人公だが……。 現代社会の裏を舞台に繰り広げるRPG。 キャラクターについて書いてみる。 主人公は、プレイヤー自身ね。誰々とかいうキャラクターを操作するというのではなく、あくまでもプレイヤー自身が、主人公という設定。ドラクエなどでもよく使用されるが、ドラクエの場合だと『あなたは、勇者となって世界を救う為に旅立ちます』、みたいな感じだが、この作品は違う。主人公は、ごく普通の学生やら、アルバイターやら、会社員だったりする(選択できる)。 いわば、徹底的に『主人公=プレイヤー』という構図にこだわっているのである。この辺の設定が、非常によく出来ていて面白かった。 ごく普通の一般人であったハズの主人公が、どうやって戦えるようになったかの説明も、非常に説得力があってよかった。 その他のキャラに関しても、テキストが非常によく出来ていてよい。敵キャラクター一つをとってみても、とかく設定が良く出来ている。 が、主人公のパートナーである、レイ・レイホウに関しては、自分の意志で行動しているというよりも、シナリオにそって動かされているような感があったのは、ちと残念であった。設定はよく出来ており、言葉一つひとつの言い回しも面白かっただけに残念。 あと、チョイ役のキャラクター(通行人Aとかね)の、なにげないセリフにもこだわりが感じられた。普通のRPGでは、ただ、物語を進めていくときにヒントをもらうだけの存在である通行人という存在だが、今作での扱いはそれとは違う。だって、良く考えてみると、そう街の人がヒントなんて知っているわけないもんね。 この辺は、世界観の良さっていうのもあるな。今作の世界観は、もろ現代ね。メガテンというと、少し未来っていう感じの世界観だが、この作品ではそうではなかった。現代社会を舞台に、普段、普通に暮らしている人にはお目にかかれない、裏社会みたいな物を出してきている。例えば、銃器が売っていたりとかそういう事ね。普通の市が舞台なのに、銃が売っていたらおかしいでしょ? が、その辺の説明もうまいんだよな。 シナリオ。 これは、あんまり印象に残らないかも(失礼)。面白いストーリーなのは、確かだが、今作(というかメガテンシリーズ)のメインというかは、他のところにあるからね。面白いけど、他の要素のほうが良かったっていう感じかな? 現代社会の裏にある、普通の人々には見えないところには悪魔が存在する。それを利用して、何かを企む組織に立ち向かう主人公。 正確には、現代というか平崎市が舞台なんだけどね。でもって、平崎市の設定がこれまたいいんだよねぇ……。この日本のどこかしらに、本当に存在してそうだもんなぁ。でもって、でてくる街が平崎市だけっていうのも面白いね。ソウルハッカーのレビューでも、書いたことだが、普通のRPGの場合は街から街へ冒険するっていうのが普通だが、今作はそうではない。一つの街で起こった事件を、次々と解決してゆく感じね。 ダンジョンが、警察署とかテレビ局っていうのも良かった。この辺が、もろに現代が舞台なんだなぁ、と思うところね わたしはいつも、RPGは世界観が重要だっていうが、今作でもそれがあてはまったっていう感じ。こう『現代』に徹底してるのも一つのやり方なんだと思う。某作品のように、未来世界っぽい世界が舞台なのに、剣を振り回しているゲームとは、わけが違った(笑)。 戦闘その他、ゲーム進行云々。 辛い。非常に辛かった。厳しすぎだよなぁ……。RPGの難易度は、ハードの進化とともに、下降していき簡単になっていったが、この作品では我が道を行っているっていう感じ。私自身がクリアしたRPGの中で、難易度の高さベスト5に入る事は確か。SFC以降では、最も難しかったRPGと言っても過言ではない。 これは、制作サイドのバランスの取り方が悪い、というのではなく、ワザと難易度を高くしているのだと思う。作品を印象づける為なのか、それとも他の理由なのかは、わからんけど、この難易度のお陰で、かなり印象に残る作品となったのは確かだな。 ダンジョン内では、1回しかセーブできない。一つのダンジョンが、相当長い。即死系の魔法で主人公が結構簡単に死ぬ。他のキャラが生きていても、主人公が死ねばそれでゲームオーバー。アイテムは主人公か、レイ・レイホウしか使えない(悪魔はアイテムを使えない)。 などなど、非常に厳しい条件が、てんこもり(笑)。それだけに、クリアしたときの喜びは、最高だったなぁ。この辺もアトラスの計算のウチなんだろうな。 ダンジョンでは、地下数階まで行くのに数時間。やっとの事ボスに辿りついたが、全滅。ゲームオーバー、なんて事が結構あった。落し穴も手探りで探さねばならないし、その他トラップもかなり意地悪になっている。 あと、戦闘はドラクエタイプのコマンド入力式。ターン性の……特には、印象に残らない戦闘システムだった。ザコ敵の一人ひとりが強かったのは、言うまでもない(笑)。 悪魔。 このゲーム(シリーズだな)を語る上で、かかす事のできない因子、それが悪魔。雑魚キャラであったり、味方であったり、ボスだったりと、他のゲームでのモンスターの位置づけとは、全然違う。 この悪魔の設定が、ゲーム内で一番凝ってる。現代を舞台に、悪魔なんていうミスマッチなモノを出すんだからね。まあ、結構しっかりとした設定を決めておかないと、矛盾した個所が出てきてしまうだろう、という配慮からだろうか? とかくその辺の事がベリーナイスに描かれていた。 敵悪魔と『TALK(交渉)』して仲魔にするという、恒例のシステムもグッド。会話もバラエティーにとんでいて良かった。 悪魔同士を合体させて、新しい強い悪魔を創るというお馴染みのシステムも良い感じだったな。結構、組み合わせを考えるがムズイけどね。悪魔合体時の、ムービー自体は良い出来だったが、2回目以降ムービーを飛ばせないのは、キビしかった。合体させる度、ムービー見ないと駄目だし。 システム。 移動方法が、3Dなのが最大の特徴ね。3Dのダンジョンは、はるか昔ポートピア殺人事件という作品の地下室のシーンでも使われたりしたが、まあ、違和感があるといえば、あるかもしんないな。私も最初のウチは3Dのダンジョンに違和感を感じたし。でも、プレイしていく内に慣れた(笑)。 3Dの場合は、自分が何処にいるのか迷いやすいので、歩いているとマップが自動的に作成され、ボタン一つでマップを見る事が出来るというシステムがあるのだが、ボタンを押してからマップが表示されるまでのロード時間が結構長かったのはストレスを感じた。マップなんてシロモノは、頻繁に呼び出すんだから、チャンとしておいてもらいたかったもんだ。それ以外にも、街の人と会話をするだけでも、結構、ロード時間喰うし……。この辺は残念だな。 絵、CG、ムービー。 キャラクター、悪魔デザインは金子一馬氏。う〜ん、いい感じの絵だよなぁ。特に悪魔のデザインが最高だった。型にとらわれないとは、まさにこの事だな。シリアス系なのもあれば、カワイイ系のものもあり。 オーピニングムービーも、クールな感じで良い。グラスに注がれているウイスキー、そこに水滴が溜まっているというのがあるのだが、雰囲気がとてもグッド。 どの絵も、ホントに雰囲気いいね。それにうまいし。他のゲームでは、見た事のない感じの作りになってる。 背景も、現代というか実写風で良かった。ビルとか、地下道なんかね。この辺は、スタッフの努力というか、作品に対する姿勢が非常に良く出ていて、私自身の作品に対する好感度もアップ。 音楽。 グッド。これも、ホントに良かった。作品の雰囲気に、ばっちりマッチしていて尚且つ、BGMにとどまっているのではなく、チャンと主張されている音楽だ。タイトルで流れる、なんとも、雰囲気に合っている音楽も良かったし、どの曲も良い出来だった。 私的に一番好きなのは戦闘の曲かな? 総評。 いや、良い作品だった。総合的に見ても完成度はかなり高い。とにかく、こだわって創っているのがわかったし、作品のコンセプトも理解する事が出来た。設定も、木目細かい。 でも、あんまり人に進められないかも(笑)。如何せん、難易度が高いので途中で投げてしまう可能性アリ。しかもサターンは、もう倉庫にしまっちまった、っていう方もいるだろうし……。 私としては、面白い作品だったのだが、難易度の高さが相当なのでオススメはできないっていう感じ。ハンパな取り組みではクリア不可能ヨン。が、この難易度が悪いとは、言ってないんだけどね。この難易度のお陰で、かなり印象に残る作品になったというのは、上で言った通り。が、勧めるとなるとねぇ……。 値段も安いし、長時間プレイできる。やり込み要素もある。 じっくり、腰を据えて一本のRPGをプレイしたい、という方には間違いなくオススメでけるのだが、あんまりそういう方っていないしな(笑)。 あと、普通のRPGには飽きて、メガテンシリーズを未プレイの方にもオススメできるな。 最近のRPGは、難易度が低くクリアできて当然なので、クリアしたからと言ってあまり人に自慢できないが、今作の場合、クリアした暁には間違いなく人に自慢できる。 そういう充実感を得たい方は、プレイしてみて頂戴。 |
平成11年4月22日 記