20世紀アリス アリスソフト/バラエティ/8800円/2000年12月07日発売)
◎はじめに

20世紀アリス パッケージ(すけすけ) 20世紀も終わりだし、記念に一発だしとくか(次は百年後だし)。
 はは。なんとも、アリスというかTADAさんらしい発想。先の『アリスの館456』を彷彿とさせるような、そんな企画。
 携帯ストラップ、ピコポンハンマー、『アリスサウンドコレクション5』、『アリスの絵本』、『これDPS?』(ゲーム)、『かえるにょ国にょアリス』(ゲーム)、などといった様々なものがパッケージに盛り込まれており、ゲーム以外にも楽しめる非常にバラエティ豊かな内容。
 さて。この手の作品のレビューを書くときの恒例(いつのまにかそうなった)……いってみよう!
◎いろいろ

ハンドタオル

 いや、まて。ここは18禁ゲームレビューのコーナーではなかったか? まぁ、パッケージに盛り込まれているのだから、一応はレビューしておこ。
 とはいっても極普通のハンドタオル。お手洗いなどに行った時に拭き拭きするアレ。
 20世紀アリスパッケージの絵柄がそのままタオルの柄になっており、サイズは約20×20と少し小さめ。袋から出していないので詳細はわからないが、見た感じだと(厚みもないし)水分の吸収力は少なそう。実用性はないと思われる。
 一発受け狙いとしては、些かインパクトにかけるというところか。

ピコポンハンマー

 いや、まて。ここは18禁ゲームレビューのコーナーではなかったか? まぁ、パッケージに盛り込まれているのだから、一応はレビューしておこ。値段分は楽しめってな。
 ほいみん(←このサイトの管理人の名前)の使い方。5〜6回ピコポンして終わり。って、おい!
 レバーを引くとハンマーが降り、それが何処かに当たると“ぴこっ”となる。それだけのおもちゃである。手のひらサイズよりも1サイズくらい上の大きさ。
 が、インパクトは結構あった。ぴこっ、と鳴らしたときは“わはは、これだけかよ!”と思ったが、このコストパフォーマンスの悪さなどを考えると、(いろんな意味で)面白い。さすがはTADA開発本部長である。

携帯ストラップ

 いや、まて。ここは18禁ゲームレビューのコーナーではなかったか? まぁ、パッケージに盛り込まれているのだから、一応はレビューしておこ。値段分は楽しめってな。とはいっても、結局は未使用になるわけだが。
 これは携帯ストラップそのまんま。青地の紐にはALICE SOFTと印字されており、アリスの顔がプリントされたメダル(?)がぶらさがっている仕様。そういえば、1999年にはよく見かけた特典だけど、2000年になってからは、とんと見ていなかったな。
 時代を逆行する冒険心! さすがはアリス!! いや、TADA開発本部長!!!(他意はないので(一応))

アリスサウンドコレクション5

 ようやく、それらしいモノになったわけで。エロゲー界の音楽マンでも最高クラスの位置にいるshadeさん渾身の一枚。
 『ぱすてるチャイム』『ママトト』『ペルシオン』『Hushaby baby』『ぶろぶろ』『零式』などといった作品で使われた曲から12曲をセレクトしアレンジされている。
 さすがの出来。元の曲自体良いし。これはBGMとして重宝するよ。種類もいろいろと入ってるし。>ハードコア系とか云々

アリスの絵本

 20世紀アリスの正体。
 でかいことは想像していたが、実物を見ると改めて圧倒される。A4サイズで200ページオーバー。しかも、170ページくらいがカラー。
 ある意味暴走(←誉め言葉)に近く、これを普通に市販するとしたら、2000円は下らないだろう。
 アリスの原画氏による画集というのが主な内容。ちなみにすべて書き下ろしというわけではなく、その殆どが今までのブックレットマニュアル等で発表済みのもの。勿論、サイズは大きくなっているわけだけど。
 それ以外には、ファンクラブ会誌に掲載されていた漫画やアリスの歴史などが載っている。
 『鬼畜王ランス』の三超神やラサエルのラフが載っていたのが個人的に興味深かった。もっとも、もし本編にでることがあるなら、彼らのデザインは変わってしまうそうだが。
 お得感が強い。とにかく豪華。これだけのモノを収録してくれるのは、アリスだけだろう。今のところ。

これDPS?

 やっとゲーム。昔、アリスが発売してた『DPS』っていうシリーズものの作品を現代風にアレンジしたもの。4本の作品が収録されているので個々にレビュー。

 ◎keep out
 夜の校舎で起こった女教師の陵辱事件。彼女はただ、教え子のなすがままに……。
 昔、『アリスの館3』に女教師悶絶地獄っていう作品が収録されていたけど、あれのキャラ描写を濃くするとこうなるという悪例。
 悲痛感とかを伝えたいのか、伝えたくないのかよくわからんし、陵辱キャラのことを描いても萎えるだけ。
 ただの陵辱作品に比べて、キャラに凝ったのはいいのだが、なんとも空回りしてしまっている。
 そして、キャラに凝ったのはいいのだが、実に中途半端な終わり方。結局は陵辱を見せたかっただけということになるのだが、それだったら中途半端なキャラ描写などは排除した方が良かった。

 ◎IRON MAIDEN
 愛する彼女とラブラブな夜を過ごしたい! その練習相手に選んだのは……?
 CDに入っていたおまけテキストを見てしまったのが、そもそもの間違い。“萌え系ゲーになる予定なので”と書かれた企画書に萎え。というよりも、カチンとくる。反駁してしまいたくなる。
 主人公が限りなく馬鹿なので、救うことができない。フォント拡大で書かれた“やりたいんだよ、本当は!”という思考は男そのものなのだが、これを読んでいて面白いと思うだろうか。
 設定は色々と盛り込まれているのだが、如何せん短い。ヒロイン達のことがわかってきたな、と思った頃には大体エンディングになっている。
 上とこの作品は上田庄吾さんによるシナリオである。今まではアリスCDにしかその名前を記すことのなかった同氏であるが、今回初のお目見え。正直なところ、期待を裏切られる結果となってしまった。妖精の出来が良すぎたか。

 ◎超古代ロボ レッドサンダー
 スグルと闇公爵、最後の闘い!! 行け、レッドサンダー!!
 ははは。既成のロボット作品をカリカチュアライズしたような内容だな、これ。登場人物の名前の元ネタがキン肉マンだったりとか、なかなか愉快な内容。
 もろにそれっぽいBGM(ノリノリ)とか、いきなり最終回という設定とか、ベタなシナリオとか、楽しめる人には楽しめる。少なくとも、私は楽しめた。今回のDPSの中では一番好き。
 無駄なことは一切省いており、書きたいことだけ、おいしいところだけをピックアップして書いてある。いきなり最終回っていうのもそういうこと。短さ故に強引さとかもあるが、雰囲気が楽しめればそれでよし。完全に割り切っている作品。
 “レッドサンダー3”にするか否かで迷ったと見たが?

 ◎闇黒−アンコク−
20世紀アリス エロシーン  それは突然、神に仕えた身寄りのない娘に降りかかる出来事。
 ホラー。主人公であるシスターの視点でずっと描かれている。かなり不思議なテイスト。テーマは信仰とペシミズムというところか。
 前置きなどはほとんど省かれており、起承転結でいうところの“起”と“結”しかない。
 裏を返してみれば“結局なんだったのだろう?”という気もしないでもないが、これも割り切っている作品だと考えればなんとか許容できる。
 アダルト・アウターゾーン(←昔、ジャンプで連載していた漫画)という表現が一番合ってるかも。
 エロエロ感は強い。が、引く人は引くだろう、シナリオ的に。ソフ倫ギリギリの内容。
 ってか、おまけにあった“メロン食べて元気”のインパクトがかなり強い(笑)。

 ◎総じて
 まぁ、大体は想像通り。『DPS全部』をプレイしている人間にとっては、予想より下でも上でもない。作品途中でセーブができないとか、その辺も範疇に入ってた。端的にいうと不親切っていうことなんだけどさ。
 昔のDPSに比べると、ゲーム性が低下しており、シナリオ重視になっている。が、そのシナリオも一つ一つが短いので、小粒な印象しか受けない。
 しかし、短期間でそこそこのモノを作るとなると、これしか方法がなかったのかもしれない。分業がきくし。

かえるにょ国にょアリス

唐突だが、なんと!
諭吉が行方不明になってしまった!!

そこへ「ユキチヲタスケタカッタラ…」
という内容の手紙がモンスター島から届く。

この手紙を見て慌てたアリスちゃん、
一路、モンスター島へ!!

が、到着したものの重大な事に気がついた!
自分がモンスターと戦う事が出来ない事を!

そこで、アリスソフトのキャラクター達の
助けを借り、諭吉探索のクエストに出るのだった! 


20世紀アリス かえるにょのシーン  お話のあらすじが↑。
 お話といっても、あるのはこれくらいで、作品のほとんどを占めるのがゲーム部分。
 『かえるにょ・ぱにょ〜ん』のシステムを使っているらしいのだが、如何せん私が同作品を未プレイなので比較のしようがない。
 感想としては、『ファイアーエムブレム』をアリスソフトナイズしたという感じだろうか。
 そこそこの難易度になっており、途中での経験地稼ぎも必要。でも、ぎりぎりのゲームバランスでプレイするのが楽しい。詰め将棋感覚で楽しめる。経験値を上げすぎてゲームバランスを崩してプレイするとなんとも緊張感がなくなり、単調な作業と化してしまうんだよね。
 味方や敵の攻撃時にアニメーションするのが○。凝ってるなぁ、というのが率直な感想。
 上に書いてあるように、アリスソフトのキャラクター達が仲間となって活躍する。つまりは、そこそこアリスソフトの作品をプレイしていないと、楽しめないということでもある。
 多彩なステージが用意されているのは面白い。宇宙だったり、雪原だったり、ポリゴンだったりと背景の変化を楽しむことができる。
 しかし、シナリオが無い(に等しい)のが悲しい。折角のアリスソフトのキャラクター達なんだから、もっと喋って欲しかったし、いくらでも広げることはできただろう。
 キャラ同士の掛け合いなんかがあったら、どれだけ面白かったことか。嗚呼、これも開発期間の影響か……。
◎システム

■必要環境■
OS:Windows95/98/2000/Me
CPU:Pentium100MHz以上
メモリ:32MB以上
解像度:640*480,ハイカラー以上
HDD:160MB以上
CD-ROM:1倍速以上
サウンド:MIDI
 今回、SYSTEM3.8が3.9になっていた。体感でわかるほどに、処理速度がアップしている。
 システム面は特に問題無し。『かえるにょの国のアリス』の方は『ママトト』、『ペルシオン』のノウハウを活かして作られており、操作しやすい。『これDPS?』の方も同様。これといった問題点は見あたらなかった。只、いつものように回想機能が無かったのはアレだけど。
 尚、MIDI音源ということで、一度インストールさえしてしまえば、次回起動からCD-ROMは不必要となる。元々お手軽ゲームなだけに、こういう仕様にしてくれたのは実にありがたい。尤も、アリスソフトはいつもそういう仕様なんだけどね。
◎総評

 詳しい数は知らんけど、この作品は限定生産とのこと。そりゃそうだよな、これの在庫を抱えるのはさすがに厳しいっしょ。パッケージがA4サイズ(高さ約5cm)だし。そりゃぁ、インパクリありまくり。ミンクとタメを張るくらいのレベル。
 まぁ、完全にファンアイテム。コストパフォーマンス的には充分だが、肝心のゲームの部分が弱い。『かえるにょ国にょアリス』なんかは、アリスファンでないと楽しさ半減。
 “こういうのやってみたかった”、というTADAさんの声が聞こえてきそうな作品だった。
2000年12月07日 記
2002年3月04日 修正

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