はじめてのおるすばん ZERO/AVG/5800円/2001年12月28日発売)
◎はじめに

はじるすパッケージ 服が透けています なんていうのかな。一言でいうと「これはヤバイだろ」っていうか。ゲームスタート時に「登場人物は18歳以上だよっ」とか云われるんだけど、それ以前の問題だろっていうか。ソフ倫の規程が出来てからはいかにしてその網を抜けるか、みたいになってるっていうか。だって萌え萌えボイス入り価格ですよ? 何がなんだかさっぱりですよ、ええ。
 ある意味この業界も末期状態になってきたなーっていうか、いつバブルが弾けてもおかしくない状態になってきているけど、それが近いなーっていうか。何しろこういうのが受けるんだからなあ。エロゲーマーってロリな人が多いとは思っていたけど、その象徴ともいえる作品だよね。『同級生』→『ときめも』→『同級生2』→『To Heart』→『kanon』とロリ化が進んできたけど『はじめてのおるすばん』はその終着駅。これでお終いですわ、こんなの。しかし、やっぱりデッドコピーが流行るんだろなーとか、お手軽ゲームが流行るんだろーなー、とか色々な事を考えてみたり。
 まあ、何かと話題に事欠かさないのがこの業界の良い所なんだけど。
◎ストーリー紹介

 おるすばんと称して頭の悪そうな大学生が双子の小学生2人を日替わり定食で調教していく話。
◎キャラクター

          身長  体重  B  W  H
さおりちゃん 133cm 28kg 62 50 67
しおりちゃん 133cm 29kg 63 51 68
 お馬鹿な主人公にさおりちゃんとしおりちゃんの双子姉妹。
 喋り方とかといい、トテトテトテという歩き方といい小学生という裏設定は否定のしようがない所。アサガオやスミレをさん付けで呼んだりする。
 小さな時に年上のお兄さんやお姉さんに憧れたり、恋心を抱いたりする事は誰にでもあると思うけど、この姉妹にとって不幸だったのはそれがこの主人公だった事なわけで。すっかり調教されてしまい、異常性について疑問に思う事は何もなし。寧ろ幸福な事だと思っている。小学生でエッチしまくでアンアン云っているのにも関わらず。いや、18歳以上なんだけどさ。
 主人公はお馬鹿というよりも異常といった方が正解か。恐らく主人公も自分の異常性に気付いていない。だって、体重が28kgに29kgだよ! 身長が133cmなんだよ!! もう世の中何が正しくて、何が間違っているのかわからなくなるよ。
◎シナリオ

 ない。
◎システム

■必要環境■
OS:Windows95/98/2000/Me/XP
CPU:Pentium133MHz以上(推奨166MHz以上)
メモリ:48MB以上(推奨64MB以上)
解像度:640*480,ハイカラー以上(推奨フルカラー以上)
HDD:5MB以上(推奨640MB以上)
CD-ROM:2倍速以上(推奨8倍速以上)
サウンド:WAVE
 「マスターいつもの」とその一言で片づけてしまえるビジュアルアーツのあれ。なぜか嫌いな人多いんだよね。なんでかなー、これっていうだけでシステム的には安心できるのに。
 本作品らしい自己主張といえば「カーソルがクレヨン型」になっているのとセーブデータ未使用欄が「データがないよ」になっている事くらいか。ああッ、もうッ!!
 ゲームの感じとしては、ひたすら姉妹とのエッチを繰り返していってそれで終わり。ホントにそれだけ。他には何もなし。ただ、5800円という価格の事を考えるとこれで正解だと思う。8800円定価なら物足りないけど、5800円定価なら満足できるというか。余計な物は一切合切排除してエッチのみを堪能できるように配慮しているわけで。低価格ゲームならではの手法。こういうのも良いんじゃないかなー。
◎音楽

 ボーカル曲入り。あまりにも平和というか、ほのぼのした曲なので、これ聴いていると人間として苦悩してしまう。人としてそれで良いのだろうか。当然ながら電波出まくりのソングなので余計に苦悩する。
 それ以外の曲もやっぱりほのぼの系。幼児向けのテレビ番組でBGMとして使われるような、そんなイメージの曲。テーマはNHKの教育番組か?
◎ボイス

 フルボイスだけど、実質はしおりちゃんとさおりちゃんのみ。けど、声だけで容量が350Mもある。聴きごたえは充分。
 それよりも、しおりちゃんの声が横山智佐に似ていて笑えるよ。いや、まじで。似たような声質の持ち主をチョイスしたか、横山っぽく指定したのかはわからんけどね。
 萌え萌えボイスというよりはヘタレボイスって感じだったけど、その分幼さが出ていたかなあと思う。
◎絵とエロ

はじるすしおりちゃん 原画は非公開。ロリという事で同じロリゲンガーである野々原幹氏と比較される事が多いような気がするけど、私から云わせてみれば氏の足下にも及ばないね(笑)。野々原氏が神だとするなら、はじるすは精々天使くらいだろう。って相変わらずわけわからない事云ってるし俺。
 萌えさせる要素として、肌のプニプニ感と瞳の可愛さに欠けてるかなーと思う。基本は悪くないのだけど。まあ、それでも充分に売れ線の絵である事は確か。
 5800円定価という事でCGの枚数は少ないけど、仕事の質は良い。背景の描き込み具合(1枚しかないけど)もなかなかだし、人物の塗りも丁寧。コストパフォーマンスは充分に高い。
はじるすエロシーン 主人公確信犯です で、エロ。いきなり放尿から始まる。これだけでどんな塩梅かわかる人にはわかると思う。初体験だの破瓜の痛みだのそういうのは吹っ飛ばし。調教済みの段階からゲームはスタートする。これが処女好きにはマイナスだったわけだけど、私的にはこれで良いのではないかなあ、と思う。開発されていく過程が抜け落ちている分、この異常性に関しての暗部が抜け落ちているんだよね。明るい作風なんだし、これで合ってるのではないかと。
 私が今までプレイしてきたエロゲって、調教というと鬼畜な主人公が「おらあッ」っていう感じだったんだけど、この作品の場合は実にほのぼのとしてるのよ。ある意味、目から鱗が落ちたとでもいうか。調教というと、嫌よ嫌よも好きの内ってな感じで堕としてしていくものだとばかり思っていたのだけど、この作品は異常なまでにライトなんだよね。恋愛関係から従属させるというと『ナチュラル』なんかを思いだすけど、あれだってエロエロ路線はダークだったでしょ。そういう感じで大抵の場合は、最初は望んでいなかったヒロインを従属させるのだけど、この作品の場合は最初から望んでいたかのような感じなのよ。こうもナチュラルに姉妹を従属させてしまった主人公の才能に惚れるくらいだ。
 って、何も知らない無垢な少女を自分の色に染めているだけなんだけどなッ。下衆げすめッ!! いや、18歳以上なんだけどさ。
◎総評

 詳しくは知らないけど、AVとかでもシャーばっかりの奴とか、ブリブリばっかりの奴とか、フェラばっかりの奴とか、鞭ばっかりの奴とかあるでしょ? そのエロゲ版。実に潔いというか。
 ストーリーが抜けている分だけ、キャラに感情移入できないっていうのはあるけど、ここまでやってくれれば文句はないでしょ。エロシーン豊富にあるし。
 ただ、ロリゲだとは云っても相当人を選ぶ事は確か。野々原マンセーの私だけど、さすがにここまで守備範囲は広くない。何せ体重29kgに28kgだからねえ。
 バカゲである事は確かだけど、馬鹿が作った作品とは違う。お手軽に出来る作品だけど、お手軽に作った作品とは違う。そんな感じ。
2002年1月23日 記

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