恋姫




メーカー elf(WIN)
ジャンル  AVG
値段 6800円

   

恋姫タイトル
(C) elf



 ◎はじめに
 我ながら無難な選択肢だよナ……。などと思いつつも”まぁ、押さえるところは押さえておくか”、といった心境。いやぁ、人間、守りに入っちゃいけないとは思うんだけどサ……(DOS版未プレイだし、まぁいいか)。
 この恋姫は、移植屋エルフの今年一発目の移植作品。ってゆうか、これからもエルフは移植屋であり続けるだろうなぁ。なかなか、才能を持った方って出てこなそうだし。ま、それはそれでやっていけてるんだから、凄いんだけど。
 次の移植はYU−NOかドラゴンナイトシリーズを希望。まぁ、かなわないとは思うけど。
 上2つの有名タイトル以外だとすると、デジャとか、シャングリラとか、そんな感じかな? う〜む、予想でけん。

 ◎ストーリー紹介
 主人公、佐々木小十郎は、夏休みを利用して田舎に帰省していた。そこで、出会った4人の少女達、朱雀、まゆき、あんず、 那水。彼女達は、主人公との再会に感激した。
 だが、主人公自身は彼女達のことを覚えてはいなかった。その事について謎に思う主人公。悲しがるヒロイン達。なぜ、彼女達のことを忘れてしまったのだろうか?
 一体、幼い時主人公の身に何があったのだろうか?

 ◎キャラクター
 う〜む。なんていうのだろーか。主人公が非道いね(笑) ある意味臭作よりも凄いと私は思ったよ。というか、これのオリジナル版が発売された時ってこういう感じのゲームが多かった気がする。鬼畜系でもなく、浮気し放題の。
 主人公の性格設定=優柔不断(ゆうじゅうふだん)。この優柔不断っていうのは、複数の女に手をだすことについての免罪符なのか? ってゆうか、そうとしか思えん(笑) こんな奴が近くにいたら殴るだろうなぁ。
 でも、自分でこの主人公を操っていることには、何の疑問も感じなかったのだが(笑)
 まぁ、それはそれ。これは、これ。
 で、ヒロインの4人。乱暴者。おとなしめ。ちっちゃめ。お姉さん。
 無難なところを、4つ取り入れたっていう感じだろーな。特に乱暴者。ボカボカボカボカ、主人公を殴る辺りに”らぶひな”の前身を感じたよ(嘘)
 でも、そんなにはキャラに魅力を感じなかった。なんていうか、古くさいと言えば古くさい。テキストの流れにも古くささを感じたし、全体的にもちょっと古くさい。パターンも古くさい。
 まッ、それでも十分満足できるレベル、っていうところに、エルフの味付けの巧さを感じることができるのだけど。
 で、それ以外のキャラクター=いないに等しい。勿論、いることは確かだけどサ。物語に絡んでくるのことも確かだけどサ。でも、イマイチ……。

 ◎シナリオ
 ”少し不思議”系? まぁ、言葉通りのそんな感じ。物語ならではと言えなくもないけど、納得行かないことがひとつ。
 主人公もてすぎ。”これでもかッ!”、っていうくらいに、もてまくるので、ちょっと引く。一応、恋愛系なんだからさ。もっと、どうにかならんかったのか。
 まぁ、現代に溢れるエロゲーでも”主人公=もてる”、の図式が成り立ってはいるけど、この作品の場合は度が過ぎてる。
 主人公が幼かった頃に、ヒロイン達が主人公を好きになった要因が隠されているとは思うのだけど、ほぼ全部すっとばし(笑)
 このエピソードが抜けているが為に、優柔不断で男としての魅力をイマイチ感じない主人公が、なぜモテモテなのか、かなり疑問にさせてくれる。ってゆうか、主人公自身が「俺って、もてたことがないんだ」、って言ってるし(笑)
 いや、見えない巨大壁があるんだろうな。現実世界とエロゲ世界には(笑)
 話の本筋とか、主人公自身は「ええ〜、そんな馬鹿な〜」、みたく言ってるけど、プレイヤーである私としては「ふ〜ん」っていう感じ。まぁ、当時としてはこれくらいが限度なのかな。
 伏線の貼り方は結構うまかったけど、展開のさせ方がイマイチ。いや、イマニ。もうちょいうまく演出すれば、もっと盛り上がったと思う。主人公の優柔不断っていう性格が足を引っ張ってるし。
 複数のヒロインが用意されていたので、てっきり完全分岐型の純愛系だと思っていたけど、全然違ってたね(笑) まぁ、こういうのもアリ……とは思わなかったな、今回は(笑) 特に感動も無かったし。全体的に短いしサ。
 ここまで読んで見て思ったこと。ちょっと言い過ぎ(ぉぃ)

 ◎システム
 CPU:Pentium133Mhz以上(推奨166Mhz以上)。メモリ:32MB以上(推奨48MB以上)(※Windows98 SECOND EDITIONを使用の場合、48MB以上)。CD-ROMドライブ:8倍速以上。640×480ドット・Highcolor以上が表示可能なディスプレイ。HDD200MB以上。フルインストールの場合は280MBほど必要。
 フルスクリーン仕様。う〜ん、ウインドウモードでプレイしたかったなぁ。まぁ、こういう仕様なのはそれなりの理由があるのだろうけど。でも、その理由がわからない(笑)
 で、あとの動作。全体的に軽くて良い感じ。スキップも早くてストレス溜まらないし、エフェクト関係もスムース。
 セーブ関係。どこでもセーブできるわけじゃないので、イベントの前のセーブデータを残すには注意が必要(イベント=エロシーン(笑))
 続いてゲームシステム。
 懐かしい、コマンド総当たり式。ちょっとした工夫がしてあるけど、要するにコマンド総当たり式。でも、自由度が少ないのでちょっと窮屈な感はある。
 それとも、こういうのをテンポが良い、と言うのだろうか? まぁ、私的には物足りなかったな。
 会話部分が、吹き出しになっていたりとか、オリジナリティな要素もある。が、吹き出しと背景CGとの調和がとれていない、と感じたのは私だけかな? 暫く経ったら慣れたけど。
 エンディングは、完全分岐型ではなく、枝分かれ分岐型。つまりは一回のプレイを軸にすべてのエンディングを見ることが可能なシステム。オーソドックスなコマンド総当たり式だと、”ゲーム”としてあまり機能しないので、エンディングを補充したとも思える(笑) つまり、エンディングの程度はそれくらいということ。
 勿論、その必然性はどのエンディングにも感じたのだけど……。でも、薄い。まぁ、仕方ない。

 ◎絵関係
 スタッフロールで一番人数が多かったところ。
 ってゆうか、グラフィッカーがメチャ多いね。一枚一枚のCGに時間かけていることが伺える。そして、それだけのクオリティがある。どのCGもメチャ綺麗。特に背景(自然物とか)。背景がうまいか下手かで、結構メーカーを評価できる気がするナ……。
 原画は、変更になって渡辺真由美さん。でも、この方知らん(笑) ちなみに、DOS版の原画の方の名前も知らん(笑)
 絵柄は、好みに入る部類。まッ、いいんでないかい。なんとなく、門井さんの絵柄にも似ていると思ったり。
 けど、CG総数は少な目。まぁ、この辺に定価6800円の理由を感じたりはした。でも、私はこれで満足! だって、ホントに質が高いんだもん。

 ◎音楽
 PCM。まぁ、エルフの伝統やね。曲数は、物語のボリューム(少ない)にしては割と多めの24曲。印象に残る曲はなかったけど、まぁまぁ、のクオリティ。
 う〜ん、まぁ、良くも悪くもBGMに徹してたよね。自己主張をもっとハッキリと!!
 物語の舞台である村(田舎)の雰囲気とか、神社の神聖な感じとか、そういうのを大事にしていることはわかるのだけど……。

 ◎エロシーン
 てっきり、巷に溢れる純愛系エロゲーみたく、物語の終盤に「はい、おまたせしました。ありがたく召し上がれ」、みたいな感じで挿入されているだけかと思っていたのだけど、意外なことに物語の要所要所に絡めてあったね。
 各シーンのCG枚数は2枚くらいと少ないけど、声があるので、それなりにエロい。シーン数も多いので、それなりに満足できるレベル。
 そのツケとして、シーン突入が強引(笑) 主人公が優柔不断。ヒロイン達が主人公のベタ惚れ。これが免罪符(笑)
 CGは例によってのエルフ仕様。つまりモザイク無しのあそこツルツル。ってゆうか、下品な文を書いてるな私(笑)。

 ◎声
 フルボイス。でも、主人公の名前はデフォでも呼んでくれない(まッ、当然か)。
 演技のレベルは、今までのエルフの中では一番下。いや、決してヘタクソっていう意味ではないんだけどね。ってゆうか、恋姫の声優さん達は、どの方も巧いよ、うん(笑)
 さっきのは、同級生2とか、下級生とか、臭作とか、リフレインブルーとか、そういうのに比べるとレベルは下がるよ、っていう意味。
 この辺が実に大手らしいというか、安心できるところなんだよナ。声優の使い回しも、多分無かったと思うし(登場人物、少なかったけどサ)。

恋姫通常

 通常シーン。目パチはあるのだけど、口パクがない(謎) なぜなのかなぁ、と考えたのだけど、結論としては”都合”という二文字しか浮かばなかった(笑) CGのクオリティは業界最高峰。

恋姫エッチシーン

 エロシーン。CG的にはエロくないけど、テキストと音声でエロさを出してくれるので良し。ちなみに、音声がMP3なので容量喰わないところも良い。

 ◎総評
 買って損なし、押さえとけ(笑) いや〜、言葉のまんまだな。プロ意識を持ってしっかりと作ってあるので、誰にでも勧められる。まぁ、シナリオ自体は個人的には好きじゃなかったけどネ。
 プロ意識っていうのは、あたり前のことではあるのだけど、この業界ではあまりできていない方達の方が多いからなぁ。
 そうそう、ムービーによる演出、なんてのもちょびっとだけあったりして、大手の資金力を痛感した。他のところだったら、この内容なら、絶対8800円の定価をつけるって。そういう部分でも好感度上がるよね。サービス精神っていうか……。まぁ、その分、今までの移植作品(下級生、同級生2)は値段高かったわけだけど(笑)
  というわけで、無難で面白くもなんともないレビュー終わり。まぁ、たまにはこういうのもアリっていうことで。あ、ここは普通のレビューページだったっけ(笑)



平成12年3日25日 記