まじかる☆アンティーク




メーカー leaf(WIN)
ジャンル  AVG+SLG
値段 8800円

   

まじかるアンティーク:タイトル
(C) Leaf



 ◎はじめに
 猪名川のレビューを書いた時は、絶対に買わないと思っていたこの作品だけど、買った理由は以下の通り。
 リーフによる『エロゲーのコンシューマー化』という非人道的方針への義憤と、1レビュアーとしての妙な使命感。面白いのかな? 面白くないのかな? でも、仮につまらないとしても、1レビュアーとしては押さえておくべき作品なんだろうな。そのような要素が混ざり合い、正に断腸の思いで購入に至ったのであった(笑)
 ってゆうか、それってつまらない購入理由だな、と自分自身でも思ったよ。だから、本当の購入理由も書く。
 それは、公開されていたエロCGにそそられるものがあったから。
 まぁ、シンプルな答えやね……。
 (今回はHシーンに関する記述の中に若干のバレあり)

 ◎ストーリー紹介
 ――夏。
 主人公、健太郎は国立大学に通う大学生。
 試験とレポートの山を通りこせば、夏休み目前という状態だった。
 しかし……。
 いつのまにか、受理されていた休学願いと、魔法使いスフィーとの出会い。怠惰に過ぎるハズだった時間が、忙しく動き出した。

 ◎キャラクター
 主人公が、To Heartの影響を受けまくり。ってゆうか、浩之君? 違う部分も多々あるけど、口調とかが被っているのは確か。まぁ、浩之以外のキャラクター達は、被っていないので許せるのだけど。
 で、その浩之以外のキャラクターっていうのだけど、まぁ、なんていうかこっちはこっちでベタなんだよな。お世辞にも、キャラ作りがうまいとは言えない。確かに”キャラクター”っていう感の強い方々なんだけど、私から言わせれば引く。引いちゃうんだよ……。
 特に、ヒロインの位置づけにある(わたしゃ、認めていないけど)、スフィーに関しては、一体何歳ぐらいのユーザーをターゲットにしているのかが、まるで見えてこない。まぁ、ロリコンユーザー(失礼)をターゲットにしているのかなとは思うのだけど、このキャラクターじゃうけないだろーな。……いや、うける方にはうけるのかな。よくわからないや。
 私がこのゲームをプレイしている時に思ったのは、なぜこういうキャラクターを創る? っつうこと。恋人というよりは、妹っていう感じのキャラクターなんだよ、スフィーは。少し考えればその辺の矛盾に気づくと思うんだけどなぁ……。
 けど、こんなのは買う前に、私自身で予想できたことなんだよな。『猪名川で行こう!』に入っていたデモを見た時点で。
 でも、買ってしまった自分。その辺のジレンマにかなり悩まされたよ……。
 話がずれた。
 でも、メイン3人の中で、幼なじみの結花だけはなんか良かった。それだけが唯一の救い。まぁ、こんなんは好みの問題か。でもいいや、私的レビューだし。
 メイン(3人)以外にヒロインは2人。メインじゃないから、隠しかっつうと、説明書に載ってるから隠しっていうわけでもない。じゃ、なぜメイン以外の扱いになっているのか? なぜ、説明書に載っていたのか?
 続く。

 ◎シナリオ
 ライターは……3人か(笑)
 結論から言うと、メインシナリオをサブシナリオが喰いまくり。笑える。
 まぁ、今までもそういうゲームってあったけど(ONEとか、まじかるカナンとか)、このゲームの場合はメインとサブでライターが違うからな。あ、カナンもライター違うか。
 メインヒロイン3人(スフィー、リアン、結花)をメインのライター1人で担当し、残り2人のサブヒロイン(みどり、なつみ)をそれぞれ1人ずつのライターが担当。で、サブキャラクターを担当された方の1人の名前が高橋龍也さん。残り2人のライターの名前は覚えてない(笑)
 当然、一番面白かったのも高橋さんシナリオ。っつうか、このシナリオが無かったら、この作品の評価落ちまくるよ?
 でも、リーフってこんなライターしかいないのかって、逆に可哀相な気持ちになった。雑誌を読む限りでは、シナリオは皆で話しあって、半分以上修正したとあるけど、それでこの出来だもん。元は、どんなんだったんだ?
 どう駄目かというと、ストーリーにメリハリがない。ただイベントが起きて、ただイベントが終わって、ただイベントが始まってその内にシナリオが終わる。どのシナリオも退屈だったよ。語弊無しにサ。一応、それなりに書けてはいるけど、プロっていうレベルじゃない。
 いや、それでも結花シナリオは良かった(どっちやん) スフィーシナリオを終えたあと、相当凹んだけどかなり持ち直したし。
 幼なじみとしてか、恋人としてか、とかそういう葛藤部分みたいなモノの描き方が○。まぁ、ちょっと、少女漫画チックだった気もするけど……。
 で、文句にまた戻る。
 ☆、♪、、などと言った、日本語じゃない文字を多様しすぎ。
「……ですよ
「はい
 とか、そんな使い方な。それとフォントの拡大も同じ。使うなとは言わないけど、それらを多様すると凄くレベルが低く見えるよ。実際に低いんだけどな。

 ◎システム
 CPU:Pentium133MHz以上(200MHz以上推奨)、メモリ:32MB以上(64MB以上推奨)、ディスプレイ:640×480以上の解像度で65536色表示可能な機種。HHD:空き容量250MB以上。
 んー、軽い。アニメーション部分とか、AVGのシーンとか、軽くて良い感じ。恒例のバグもあるけど(笑)
 まぁ、ジャンルがAVG+SLGということなので、ここではSLG部分についての感想などを。(AVG部分は、ごく普通のものなので書くことなし)
 画面を見るとマリーのアトリエ風なんだけど、実際にやってみたら、Piaキャロットやこみパと同じだった。どう同じかというと、骨組みの部分。肉付けはそれぞれ異なってるけど、プレイ感はおんなじなのね。一週間のスケジュールを決めて、パラメータを上げるところとか、そんなに深い作りにはなっていないところとかね。
 具体的な流れとしては、骨董品を仕入れてそして売る。売るためには、魅力とか掃除だのといったパラメータを上げなければならない。だからパラメータも上げる、って感じ。
 っつうか今回、AVGとSLG部分をあまり融合させていないので、このSLG部分が無意味なものに感じられた。SLG部分のプレイをほとんど必要としないヒロインとかいるし。ま、骨董屋シミュレーションと恋愛を結びつけること自体に無理があるのか……。
 このゲーム自体は、何回もプレイする仕様になっているのだけど、SLG部分に関しては2回もプレイすれば、大体は満足っていう感じなってしまう(レアアイテムは集まらないけど)。
 3回目のプレイからは、ゲーム部分はただの作業。なんとかして欲しかった(SLG部分をもっと掘り下げて作るとか)。

 ◎CGとか原画とか
 ナイトライターの絵柄とそっくしだったので、てっきり水無月さんだと思ってたけど違ってたね。
 原画はリーフ伊丹スタッフの人。名前は覚えてないや。最近忘れっぽくて(一応、水無月さんも、原画サポートとかそんな位置づけで作品に参加してはいる)
 まぁ、悪くはないと思う。けど、ロリ属性が高いと思われるので、私的にはちょっと……という絵柄。癖のある絵柄、っていう意味ではリーフっていう感じだな。
 今回、256色から65536色になったけど、それによる感動とかはなかったね。それよりも”これが256色なんて信じらんねー”、ってゆう以前のリーフの方が好きだった。ま、あれはソフトを使って減色しているからだけど。
 でも、なんだかんだ言ってもCGのレベルは高い。非常に良いことである。

 ◎音楽
 20曲ちょっとのCD-DA。聴いた感じでは、こみっくパーティーと同じくらいのレベル。ま、そんなに良くは無かったっちゅうことやね。
 おなじみのボーカル曲が今回もOP、EDの二曲。EDでは懐かしのAKKOさんが唄っていてちょっと感激した(笑) 曲のレベルは……まぁまぁ。ゲームがそんなに誉められない内容だと曲も自然と……ねぇ。
 長瀬の曲が和風にアレンジされていたのが、一番印象に残っているなぁ……(ボソっ)。

 ◎Hシーン
 笑ったよ。フォント拡大に。
 ドクドクドクドクドク!(射精シーンより)
 なぜ、ここでフォント拡大する?
 というか、なぜ誰もおかしいということに気づかなかったのだろーか? 私、ここで大爆笑したアルね。だって、ドクドクドクドク、だよ?
 それと、こまめにクリックさせるのもどうかと思った。
 パン、パン、パン、パン、パン、パン、パン……(ピストン運動シーンより)。←パンとパンの間にある句読点の数だけ、クリックさせられる仕様。演出効果としては、どういう意味があるのかな?
 あと、語彙が貧弱なのかわからないけど、やたらと擬音による描写が多いのが気になった。まぁ、擬音による描写っていうのは、通常の描写よりもエッチ度が増すと思うので、上手に使うのなら問題ないのだけど今回は問題あり。っつうか変。
 まぁ、絵については、今までの間違いに気づいたのか、今回はそこそこのCG枚数が用意されている。具体的にいうとTo Heartくらい(一人につき、4〜10数枚くらい)。
 エッチか、エッチじゃなかったか、っていうのは、すまん、評価できない。まさか、エッチシーンで笑いがとれるとは思わなかったので。
 あと、こんな下品な文章読ませてごめん。それだけは言わせて。

まじかる☆アンティーク:SLG画面

 SLG部分。ちびキャラが奇麗にアニメーションする。◎。高速スキップすることは可能だけど、完全スキップが不可能なのがイタイ。というか、ウザイ。
まじかる☆アンティーク:Hシーン

 CGに関しては予想通りの良い出来。エロの構図というか、良いエロ具合というものを理解してるね。でも、テキストが――。……。

 ◎最後に
 いつもは1年半くらいかけて、1作品を作るらしいのだけど、今回の作品にかかった期間は1年くらいだとか。……手抜きじゃん。
 まぁ、手抜きとまではいかないけど、音声無しだったり、キャラクター数が少なかったりと踏んだり蹴ったり。
 アクアプラス(リーフ)の良いところを、最近はまったく聞かないから、せめてゲームくらいは良いものを……と思ったんだけどねぇ。
 高橋さんシナリオがメインに置いてあったら、また評価も違ってくるのだけど。
 というわけで、私的にはお勧めできない、っちゅう感じで。
 だって、Hシーンがメインで濃いっていうわけでもなく、シナリオが良いっていうわけでもなく、SLG部分もさして良くはないんだから。
 何処をお勧めすれば良いのだ? っていうことになるでしょ??



平成12年5日06日 記