お医者さんといっしょ




メーカー Guts!(WIN)
ジャンル  シュミレーションアドベンチャー
値段 8800円

   


(C) Guts!




 はぢめに。
 ゲームをしていて苦痛を感じたのは、初めてだと思う。根本的に、このゲームの存在自体を否定したいと言っても過言ではない。プレイしたことを忘れたくとも忘れられない、強烈な印象を叩き付けてくれる、そんな作品だった。
 なぜ、誰も止めなかったのだろう……。
 なぜ、誰も気づかなかったのだろう……。
 なぜ、誰も変にならなかったのだろう……。

 マジで疑問。開発中に気持ち悪くなってゲロ吐いたスタッフいなかったの? このゲームを真に楽しめたっていう方、まじで人間性を疑うよ、ホントに。
 まあ、別の角度から見ると面白いんだけど(笑)
 クソゲーっていうよりは、馬鹿ゲーに近いかもしんない。
 如何せん第一印象が悪い。この業界の特徴として、発売前の作品の評価は絵、発売されたあとは、音楽とシナリオに評価のウエイトが置かれると思うんだけど、絵の印象が非常に悪い。
 下手とか、そういう以前に一般受けが非常にしにくい。とにかく癖のある絵が、作品の印象を悪くしてるよホントに。

 キャラクター。
 メインのキャラクターは、主人公+ヒロイン3人の計4人だったけど、全体的にキャラクターが変すぎ。主人公が変態ということは、まあわかるんだけど、その周りに いるヒロインがなぜ主人公に好意を持ってしまうのだろーか? と感じてしまう。
 基本的に犯罪行為もどき……、ってか、犯罪行為をしている主人公なわ けだけど、ヒロイン達がそれに対して平然としすぎているっていうのはどういう事か?(笑)
 主人公自身は何もせずとも、向こうのほうから勝手についてくる……という印象。
 それから、主人公の性格、考え方等、悪い意味で個性的すぎて引く、絶対に。こんな奴が、この世の中にいたら、私は絶対に許さない(笑)

  シナリオ。
 わけわからん……。偽医者を開業するというのはわかんだけど、それから起こるイベントすべてが主人公の都合のいいように進行するのは、なぜなのだろーか? 世の中がこんなにうまくいったら、面白ないって。主人公中心に世界が回っているっていうのは勘弁ね。
 ヒロイン達との出会いも、唐突かつ説得力に欠けるし、イキナリだし、変だし、プレイヤーが物語の進行から置き去りになってしまうと思う。
 イベントの数は、結構あって1プレイの中では(重要)やりごたえがあったのだけど、そのどれもこれもが、マニアックすぎてしまい、これまた引く(笑) ”マニヤック” の方向性が違うんじゃないかな? ってか、”マニヤック”と”変”とを履き違えてはいないだろうか? 
 この18禁ゲーム業界自体、ある程度マニアックであるのにもかかわらず、さらに上を目指したという、心意気には、良いと思えるものがあったけど、プレイしているのが苦痛(笑)
 ここまで、マニア向けなゲームにしたという開発者の意図はどんなものなのだろうか?  オリジナリティという意味では、すごくオリジナリティのあるシナリオだとは思うけど、良い成果が得られていないって絶対。
 それから、アイテム収集がメインというのは、わかるけど、アイテムの中で”大便”というのは勘弁してほしい。ここが一番引いた。大便を収集する主人公。それを買うオヤジ。プレイするのが苦痛でしょうがなかった。
 大便以外にも、耳垢、唾液、小便……。なにか違う、とは思わなかったの? どうして誰も止めなかったの?
 あとは、ヒロイン達の自己主張の無さ……かな。主人公が「あれやってくれ」、といっただけで、大抵の場合、うなずいてしまうっていうのが信じられない。うんこも結構簡単にくれるし。……普通、どんな理由にしろ、うんこくれるかよ。結構、おとなしい感じのヒロインもいたのにもかかわらず……。(ヒロイン達のことだけど)意志が弱いというよりは、やっぱり変だと思う。主人公に対して好意を持っている(なぜ、持ったかはまったくの不明だけど)としても、あっさりしすぎ……。

 システム。
 機械的なシステムに関しては、動作も軽くよくプログラムされていると思う。ただ、絵が表示されるウインドウ、文字が表示されるウインドウ、日付が表示されるウインドウ、と独立されていることにより、操作の際ウインドウの優先順位の関係上、アイテムを選ぶときに文字のウインドウがかぶってしまったり……というのはあった。
 あと、文字が表示されるウインドウがCGにかかり、しょっちゅう邪魔に なってしまったというのもあった。1クリックでCGオンリーの表示になることは 確かですが、若干のイライラみたいなものはあると思う。文字表示ウインドウは、 透明処理の方が良かったんじゃないかな?
 それから、キャンセルが、逆クリック一つで出来ずに、”キャンセル”のボタンを クリックせねば出来ないというのも、ゲームのリズムを狂わせてしまっていたと思う。
 あと、気になったのは、CDチェック。フルイストールしても、CDチェック するというのは、絶対に印象悪い。 ほかのシステムに関しては、考えて作られてあって、良かったかな。セーブ&ロード がどこでも出来るというのも良かったし、文字表示ウインドウに、ちっちゃな アイコンが表示されており、それをクリックするだけでいろいろできる……と操作性も良かった。hdd容量を喰わなかったのもGOOD。
 ゲームの方のシステムで、印象に残って面白かったのは、制限時間付きの選択肢かな。それ自体にオリジナリティは感じなかったけど、やはり、制限時間を設けることにより、良い演出が出来ていたなぁと思った。
 でもって、メインであるアイテム収集のシステムだけど、収集アイテムがすんなりと入ってしまうので拍子抜けしてしまった。収集というのは、ポケットモンスター以降、 ゲーム界では定番となっている要素だけど、このゲームの場合、それ単体では それほど楽しめなかった。
 金の使い道が、店で診察用具を買うだけ……というのも残念だったね。もう少し、広がりがあった方が良かったかなぁって思う。後半では、金余りまくちゃったし。

 絵。
 これが問題だね……。上でも少し触れたけど、”印象が悪い”という印象が強く残った。ゲーム誌に、本ゲームのことが紹介されていても、思わず引いてしまうと思う。ってゆうか、私は引いた。
 それほどまでに、絵に問題があると思った。ふっちゃけた話、絵さえまともならば、そこそこの反応があるというのがこの業界だと思う。
 男の絵にしろ、女の絵にしろ、18禁ゲームの中で受ける絵柄では絶対にない。しかし、CGの塗りに関しては奇麗だと思った。800×600という画面いっぱいに広がったCGは見ごたえがあったし、背景の書き込みもとても上手だった。小道具などの、細かいCGの出来も文句なかったし、とにかく原画に泣いた、といわざるを得ない。
 800×600の迫力ある画面、奇麗な丁寧な仕上がりCG、と魅力がある個所が あっただけにとても残念。

 音楽。
 MIDIオンリーだったけど、結構良い印象。曲数は10数曲と少な目だったけど、 どれもなかなか印象に残ってる。
 ただ、曲単体として評価する場合には、高く評価できるんだけど、ゲーム内で ……となると若干明るすぎた節があったかな。そこまで、明るいゲームでもなかったしね。でも、MIDI音楽としては良かったと思う。
 でも、CDチェックあるんだったら、CD−DAにしないと絶対に駄目だって。
 Hシーン。
 多分、今までプレイした18禁ゲームの中で一番Hさを感じさせなかったゲームだったと思う。描写などはそれほど悪くはなかったんだけど、なにしろ主人公が あんな感じの変態だったので、これまた引いてしまった。基本的には、一歩下がった位置で見てしまっていたので、Hだとは思えなかった。
 セックスによるHというのではなく、放尿、脱糞等でHを表現していたけど、 これまた、なにか違うでは? と思った。
 しかし、CGの塗りの出来は奇麗で、肌の描き方なども、ホントに奇麗だと思った。画面サイズなども大きく見ごたえがあったし……。CG枚数も結構(でも少ない方かな)あったし。



 800×600の画面はやっぱし迫力があっていいね。まあ、気になったのはそれくらい(笑) あとは、他のゲームと似たような構成だし。



 Hシーン。萎えた。ってか、エロゲーやっててHシーンをみて萎えたのは、これが初めてだし、今後もないと思う。ある意味貴重だな(ぉぃ

 総評。
 人に勧めるどころか、人にプレイしたことを隠すようなゲームだった……。
 『このゲームを楽しんでプレイした』、という方の人間性を疑ってしまう、そんな感じ。数ある18禁ゲームで、似通った種類の恋愛系だの鬼畜系だのが出回っている中では、この作品はオリジナリティが出ており、印象に強く残っていることは確かなんだけど……。
 方向性を検討した方が良かったと思う。この路線でついていけるユーザーが果たしていたかどうか……。私的には引いたし、客観的に見てもやっぱり引くと思う。
 ただ、パッケージに裏に書いてあった、ゲームの売りであると思われる”マニヤック” という点に関しては「広告に偽りなし」という感じだったけど。



平成11年9日15日 記