ぱすてるチャイム〜恋のスキルアップ〜



メーカー  アリスソフト
ジャンル  RPG
値段 7500円



ぱすチャ・タイトル
(C) アリスソフト



 アリスの新作……。とりあえず、アリスソフトの名で、注目をしたわけです。しかも、アリスお得意のRPG、そして私もRPGが好き。ゲームの印象も見た事がない感じですし。しかも、アリスCDのおまけ付きと、きたもんだ。これは「買い」、でしょう(笑)。

  プレイ終了後……そして。 ……。これの評価は厳しいですよ。何が厳しいですよ、はっきりいって……、まあ、いろいろと因子はあるのですが……。一応、全エンドを見たのですが、はっきりいって苦痛でした。まあ、とりあえず、書いてみますか……。

 キャラクターはこんな感じ。
  まずは主人公。こいつが非常につまらない男でしてね。個性がなさすぎです。闘神Uのシード君やRanceシリーズのランス君のような個性がないのですよ。シード君はね、プレイヤー次第で、どんどん矛盾したキャラになっていきますけど、これはこれで、印象に残りますよ。ランス君については個性ありすぎて言う事ないですし……。
  少し話がそれましたが、ようするに個性がないのですよ。セリフも面白くないですし、行動もありきたりですし、ストーリーの流されていますし、クサイ事いいますし。
 4人のヒロイン達。うーん、イマイチなんです。人物設定は駄目です。
 まずは、メインヒロイン(ミューゼル)なんですけど、する行動に、いらいらすることが多いです。
 「やさしくていい人」「思いやりがある」「戦うのが嫌い」っていう設定なんですけど、「えー、なんでこういう行動とるかな?」、的なことが少なからずありました。「やさしい性格のヒロイン」というのは定番な設定ですので、これは良いとしても、とる行動がちょっと……。うーん、私には面白くなかったです。まあ、「これはこれで良い」という方もいるでしょうけど。
 その他のヒロイン。
 唯一、良かったかな、と思ったのは「コレット」ですかね。セリフの裏に隠された複線や、とる行動、なかなか良かったです。個性もなかなかありますし。エピソードなんかも、良く書かれていました。それ以外のヒロインは……、うーん、私は好きにはなれなかったです。でも、好みの問題もありますからねぇ……。まっ、そういうことで(笑)。
 4人のヒロイン、主人公以外のキャラクター。
 少ないセリフながら、個性のある人物が多いです。もちろん、「???」と思うキャラもいますけど……。でも、それほど深くは物語に入ってきません(例外アリ)。それに「こいつ物語に出ている意味あるのか?」、みたいなキャラもいます。んでもって、これらのキャラに関してのイベントは無いに等しいです。プレイヤーが想像しましょう(笑)。まあ、多少、隠しイベントの類はありますけど……。

 ストーリーについてどう思ったのか書く。
 確かに今までに見た事がないストーリーです。冒険者を養成する学校を舞台に、落ちこぼれ主人公は果たして卒業できるのか? 卒業するには、学校にあるダンジョンに潜り、進まなくてはならない。限られた時間の中でダンジョン内に潜むモンスターを倒し、学内通貨(購買部で武器防具などが買える)と単位(技や魔法を覚えるのに必要。各種パラメーターを上げるのにも使う)を得ながら進んでいこう。
 確かに、オリジナリティたっぷりの設定ですけど、それほど面白くないね、 というのが本音です。
 それに、世界観の提示がまるでなっていません。最初にちょこっと説明されるだけで、この世界が一体どんな世界なのか、という世界観がまるでわかりません。「学校」という、現代風な物が舞台になっていますが、ファンタジー風でもありますし、それ以外の場所がどんな感じなのか、まるでわかりません。×です。
  週末にダンジョンに入り、時間が来るまで進み、また週末になり……を約1年繰り返すのですが、これ以外のイベントが少なすぎです。「鬼畜王ランス」が超ヒットしたのは、ただ「国をとっていく」の繰り返しだけではなく、膨大なイベントがあったからです。このゲームは「ダンジョンに入る」の繰り返しオンリーです。それにイベントがすこーしだけついているだけです。
  しかし、パラメーターを上げたり、ダンジョン内を攻略していく作業は結構楽しいです。どうやったら、効率よく探索ができるか、などを考えたり、次はあの技を覚えよう、などと思ったりして楽しめます。しかし、飽きます。ストーリー後半は単純作業になってしまいます。もっと、イベントさえあれば……。おしいです。それと、期間が長いです。ダれます。前半はまあ、良いのですが、終盤に近づくにつれ、だるくなってきます。
 ですが、さすがはアリスソフト、ツボは心得ていましたね。詳しくは書きませんが、ツボ抑えてある、とだけ書いておきましょう。まあ、ここら辺は、うまいんですよねえ。それだけに、イベントの少なさというのには、残念なものがあります。
  一応、ダンジョン内でも少しだけイベントが容易されているのですが、これが非常につまらない。まったく同じイベントが何回もおきますし、そのイベントに何の意 味があるのだろう? みたいな気持ちにさせてくれます。
 ストーリーもイマイチでした。

  システムについてです。
  この作品はダンジョン探索型RPGです。ダンジョンのマップの形は特に決まっておらず、ランダムです。つまり、違う同じ13階でも、2回目のプレイでは違うマップになっているわけです。この辺は、飽きない為の工夫、といったところでしょうか?
  んでもっていえることが、この作品はシステム重視だ、ということです。18禁ゲームでは、システム重視の作品は無いに等しいのですが、今作は間違いなくシステム重視だといえるでしょう。
  各種のパラメーターはレベルアップでは上昇せずに、授業を受けることによって、上がります。授業を受ける為には、モンスターの持っている「単位」が必要なわけです。「単位」があれば技、魔法を覚えたりもできます。
  各種のパラメーターもこだわり(?)がありました。命中力次第で、クリーンヒット、クリティカル、かすった、かろうじてヒット、などに分かれており、ただ攻撃力を上げただけ、では強くはなれなかったり、武器に攻撃限界があり、いくら攻撃力があっても、ヘボイ武器ではダメージを与えらない、などといったところです。
 上記のようなところが、他のゲームとは一味違うぞ、などと思わせてくれるのですね。ホントにシステムに力をいれています。
  戦闘シーン。ターン式の戦闘です。前列、後列の要素があります。
 これがきついです。モンスターの総数がかなり少ないですし、画面もヘボいです。魔法を使ったときにグラフィックがでることもないです。しかし、ゲームのバランスは絶妙で、これはよく作っているな、などと思わせてくれます。エンカウントも良い具合です。まあ、ゲームバランスが良いので、多少の×なところも補ってくれます。

 グラフィック……。
 人物画はアトラク=ナクアの方と一緒ですね。個人的にこの方の絵は好きです。しかし、この方の描くキャラクターは、全員どことなく暗いところがある、ような気がするのは私だけでしょうか? 特に目がそんな感じです。
 グラフィックは奇麗です。特に不満はないですね。んでもって、実写調ではなくアニメ調です。私的には、もう少し実写系にしてほしかったです。
  ただ、顔のアップのグラフィックで、顔の表情が変わると、人物の輪郭まで変わってしまう絵があるのはどうしてでしょう? (ミューゼルの驚いた時の表情は変です)
  まっ、一部に問題はありましたが、まあ良いでしょう。

 音楽……。CD−DA、MIDIです。
  「普通のゲーム音楽」よりは素晴らしいが、「鬼畜王ランス」よりは劣る、という感じでした。クライマックスの曲やラスボスの曲などは、なかなか良かったです。しかし、鬼畜王、アトラク、零式のような、凄さはなかったですね。まあ、それなりに良い曲達でしたけど……。
  あと、曲の使い方が上手です。効果的な音楽の使い方をしていますね。盛り上がるところでは、曲があったおかげで盛り上がり度が150%くらいになりましたよ(笑)。これは、大きなプラス点です。

  Hシーン……。
  少ない。少なすぎです。CGにして20枚ちょっとしかありません。しかも、その内9枚は「落ちていたエロ写真」のグラフィックです。……このゲーム、Hゲームとは言えないでしょう。ホワイトアルバムもかなり、枚数少なかったですけど、このゲームほどではないですよ。Hシーン目当てでこのゲームを選んではいけませんね。(だったら、何を目当てで買うのだろう……)
 しかも、Hシーンまでがやたらと長いです。それ以前に、写真以外にはヒロイン達だけしかHシーンはありません。
 そして、シナリオにHシーンを組み合わせているのではなく、18禁ゆえに無理矢理Hシーンを加えているという感じです。「18禁でなけりゃ売れないので付けた」、という感じです。これはイカンですよ。18禁とは、ただHシーンが挿入されているのみとは、私は思っておりません。18禁の中には、Hだけではなく、ある種の非道さや、残虐さ、濃い描写、表現の自由、これらが入っているはずです。鬼畜王ランスにはこういった要素が多く盛り込まれていました。Hシーンをすべてのぞいても、一般作で売る許可はでないだろうな、というような要素です。
 Hシーンに関しては×です。

 

ぱすチャ・戦闘シーン

 戦闘シーンです。しっかりした作りにはなっているのですが、戦闘しているのではなく、作業しているという間隔でした。

ぱすチャ・Hシーン

 Hシーンです。クオリティは高く不満はないのですが、たどり着くまでに時間がかかります。

総称すると……。
 良いところは、ダンジョンを攻略して進んでゆく過程や、アイテム集めです。また主人公の能力をアップさせる過程も面白いです。技や魔法を覚えるために、単位を稼ぐ作業も楽しいです。お金の使い道をどうしようか? などと買い物をする楽しみもありました。音楽も中々の出来です。
 しかし、Hシーンが少なすぎる、後半がダれる。イベントが少ない。あっ、そうそう、ヒロインとのデートっていうのもあるのですが、そのデートシーンでCGが一枚もないのも×です。それにデートシーンの文章もほとんどないです。などのマイナス要素が多いのもたしかです。
 アリスソフトは遊べるゲームというものを、多く作っていますが、このゲームではその「遊べるゲーム」ということにこだわりすぎて、肝心の部分が抜けていました。
 システム性にこだわり、ゲームバランスの向上や操作性のアップなどに気を配るのもよいのですが、もっと、ストーリー性が高い方が良かった……。
 と、書いていってみますと、「惜しいゲーム」、という感じですかね。イベントを追加し、後半のダルサをなんとかしてくれれば良い作品だったのですが……。

 ちなみに、このレビューはアリスCDの評価を一切しておりません。

 追記。
 アトラクとぱすチャの原画の方は違う方でした。う〜ん、凄く似ていたので錯覚していまいました。関係者ならびに、ファンの方、すいませんでした。




平成10年12月19日 記
平成11年2月12日 追記・画像追加


一つ前に戻る


トップページに戻る