ぷろすちゅーでんとGood アリスソフト/SLG/7500円/1999年1月14日発売)
◎はじめに

プロG  この作品って、発売日に買った割になかなかプレイできなかった作品なんだよね。いや、時間的に制限されていたわけではないんだけど、なんとなく遅くなってしまったというか。1月に購入してちびちびとプレイしてクリアしたのが5月。う〜む、我ながらスローペースだと思う。
 買った理由は、なんとなく面白そうだと思ったのと、アリスソフト制作だから。アリスソフトだから安心、とそんな感じ。まあ少なくてもハズレではないだろうと。
 って、あまり主体性のない理由で感心できないな、我ながら。
◎ストーリー紹介

 2005年夏。静岡県沖に浮かぶ、小さな離島。そこに両界残高校という下界のすべてから隔離された高校があった。ここは、日本各地から集められた問題児達を公正させる施設であった。そして、高校は、落ちこぼれ学生を人間として認めさせる為の最後の砦であった。しかし、その中でも落ちこぼれはいた。その名も猿藤悟朗。
 この物語は、一人の不良学生が愛するものを守る為、人類存亡をかけた戦いに挑む、熱き男の生き様を描いた、熱血感動巨編である。
 というのは、間違ってはいないんだけど……。え〜と、馬鹿ありパロディありの、ロボットものシミュレーションゲームっていう感じかな? あんまり説明になってないけど。
◎キャラクター

 なんつっても、男性キャラが濃い。ってか濃すぎ。主人公の猿藤悟朗を始めとする数々の男性キャラの濃さといったら他に追随を許さない程。他に類を見ないんじゃないかなあ。そのベクトルが変な方向なのも確かだけど。異色なんだよね。アリスソフトならではというか。他のエロゲじゃこういうキャラはまず出てこない。
 でも、その濃い男キャラのしわ寄せが女性キャラに現れてしまっているというのはある。それぞれ個性豊かで面白い女性キャラが揃っているのだけれど、男性キャラの魅力に比べるとね。尤も、この男性キャラ達よりも女性キャラの方が濃かったらそれはそれで困るけど。
 敵キャラについては、何処かしら昔のロボアニメなんかを彷彿とさせるものが感じられる。個性があるというか、他のゲームのそれとはひと味もふた味も違ったのは確か。
 まあ、なんだかんだいっても、このゲームでキャラと云えば上記のように男性キャラ達。このキャラ達の個性の豊かさ、というか濃さは相当なもの。ゲームの性質上なんでもアリだから、そういったパワーあるキャラクター達が思う存分に暴れられている。それが楽しい。
◎シナリオ

 見方を変えてみると、シニカリズム全開のシナリオにも見えるのだけれど、基本的にはパロディの塊。ん、シニカルもパロディも似たような意味か。パロディの世界をパロディのキャラクター達が動き回っているので、楽しくないわけがない。でも、それ故に人を選ぶ。エロゲやってるだけでもオタだけど、そのオタの中でもさらにオタではないとパロディを楽しめないというか。要するにマニアック過ぎるわけで。
 アリスソフト自身が「このゲームは売れないだろう」って云ってたけど、プレイしてみるとそれがよ〜くわかる。まあ、実際にはそこそこ売れたみたいだけど。
 万人受けしないとは書いたけど、個人的には楽しめた。どうにも死んだようなシナリオのゲームが多い中で、これだけ生き生きとしているシナリオっていうのはそうは無いしね。シナリオが生き生きというのも変だけど、まあそう思ったという事で。
 それに、パロディやら馬鹿やらと云っても、基本的にはしっかりとした作りになっている。あくまでパロディが中心だけど、それなりにオリジナリティな部分もある。通常、これだけ滅茶苦茶やってるとシナリオ自体が崩壊してしまいそうなものだけど、この作品はキチンと纏まっている。これだけぶっとんだ素材を破綻させずに上手に料理したというのは凄い事だと思うよ。
 あと、オープニングの出来もGood。例によって元ネタと呼ばれるものがオープニングの場面の殆どに存在するらしいんだけど、私には全くわからなかった。わかっていなくても充分楽しめるのだけど、わかっていたらもっと楽しめたのだろうなあと思う。またポリゴンが部分部分に挿入されていたのにビックリ。でも、このポリゴンもネタっぽいんだよね。けど、それもまた良いというか。
◎システム

■必要環境■
OS:Windows95
CPU:Pentium100MHz以上
メモリ:32MB以上
解像度:640*480,ハイカラー以上
HDD:100MB以上
CD-ROM:1倍速以上
サウンド:CD-DA
 前半のアドベンチャーパートと後半のシミュレーションパートに分かれているという方式。アドベンチャーパートでは、コマンド総当たり方式で展開していって、物語の後半では分岐したりする。でもって、シミュレーションパートでは、ロボット同士の戦闘となる。
 前半と後半で一つの塊になっており、このアドベンチャーとシュミレーションの繰り返しで、話は進んでいく。戦闘は『ファイアーエムブレム』方式の2Dタイプ。
 結構、退屈というか飽きが来やすいこの方式だけど、随所にイベントが入っていたりして飽きがこないようにしてある。それと、勝利条件もただ敵を全滅させれば良いのではなく、色々と工夫がしてあったりして、ただのシミュレーションゲームとしてもまあまあ通用する感じ。まあコンシューマーでは無理だけど。
 難易度は極めて簡単。主人公の機体が強いので、ごり押しで進めることができるし、主人公以外の機体がやられても、2ターンで無条件に修理してくれるので詰まることはまずない。
 でもねえ、このシミュレーション部分。ややきつい評価になってしまうけど、イベントが沢山あっても単調さは否めなかった。後半の方はやっぱり作業的になってしまった感がある。この辺に私がクリアに数ヶ月近くかかってしまった原因がある。鬼畜王ランス並のオリジナリティも無かったしね。丁寧に作られているのは確かなのだけど。
 ちなみにマップの移動方式に、鬼畜王ランスのグリグリスクロールが採用されていたりした。便利なシステムやね、これ。画面に収まらないマップでも快適に操作できるし。
 CGモード(Hシーン回想モードもあり)等は普通についていて、その他も色々と変更可。セーブは10個所可能で、各話の始めと戦闘中に「中断」という形でできる(中断は一個所のみ)。まあ、この辺は不満とか特になし。
◎音楽

 全部で17曲と、かなり少な目。音源はアリスと云えばのCD-DA。作曲はDORAGON ATTACK氏。
 しかし少な目だけど、どの曲もGoodだと思う。雰囲気に合っていたしね。オープニングの曲とか、出動シーンとかの曲もバッチシ。ロボット物だとか、ヒーロー特撮物を彷彿とさせる作り。
◎絵とエロ

プロG戦闘 戦闘シーンの絵はこんな感じ。攻撃するときに中央に枠が出てアニメーションする。
 原画はぷろすちゅーでんとGと同じK氏が担当。闘神2のおまけノベルとかでもそうだったけど、私的にこの方の絵は好き。
 塗りとかも、全体的に見て文句のある個所とか無し。奇麗に塗られているし。印象に残ったのは顔絵の枚数の多さかな? デアボリカよりは少なかったけど、同じキャラでも結構多めに枚数が用意されていた。でも、一枚絵は相変わらず少ない。ぱすてるチャイムよりは、多かったけど、それでも全体的に見ると少ないね。ちと不満。
 まあ、このゲームの場合、一枚絵や立ちCG、顔CGの他にもユニットのCGやら戦闘時のCGとか、マップのCGとかもあるから、大変だというのはわかるのだけど。
プロGエロ でもって、エッチシーン。見るには、ちょっとしたコツが必要な場合もある。単純に進めるだけでは駄目。
 まあゲームの性質上、エッチ度は低め。それでも、ぱすチャやデアボリカよりは多い。死ぬ程少ないというわけでもなく、各話に1つはエッチシーンが出てくる。主人公が主人公なので感情移入できないというのはあるけど。
 今更、書く必要もないけど、エロ目当ての人は買っては駄目と。 
◎総評

 う〜ん、お勧めと云っていいのかな? こういった系のシミュレーションはかなりクリアしてきたので、その部分で私的に新鮮味が無かったのは確か。シミュレーション好きには、満足しないと思う。って、そういう目的でプレイするゲームでもないんだけどね。兎に角、男性キャラクター達の面白さとか、シナリオの馬鹿々々しさがかなり良かった。
 AVGというジャンルが死ぬ程多いこの18禁ゲーム業界で、こういった特殊なゲームを作り続けるアリスソフトの試みっていうのは、ホントに評価したいと思う。ってかその辺りが、私がアリスソフト好きな由縁でもあるんだけどね。
 が、どっかにも書いたけど、アリスソフトにはそろそろ大作を作って欲しいなぁという願望があるのもまたしかり。鬼畜王ランス、アリスの館4・5・6以来、大作っていうのは出てないしね。まあ、今年は5本も発売するということなので、大作にお目にかかるのは当分先かな?
 で、話は元に戻って、このゲームの総評なんだけど、「最近の18禁ゲームのAVGの多さには頭抱えている。なんか、他のゲームはないのかぁぁっ!!」という方にお勧めする作品。
 万人受けしないとは書いたけど、なんだかんだでしっかりしてるのよ。さすがはアリスソフトというか。元ネタを知らなくても充分に楽しめる。だから、これを買って自爆ということは無い。

◎追記(2002年1月17日)
 なんかリライトに近くになってしまった。てにをはが無茶苦茶だわ、前後の繋がりが変だわ、云ってる事が支離滅裂だわで、あんな文章を2年もアップしていたのかと思うと泣けてきますわ、ホント。
 で、総評に書いた「大作」なんだけど、アリスソフトのがこの後大作『大悪司』を作るまでに約3年かかってるんだよね。いやー、長かった長かった。こ〜んな前から大作に飢えていたんだなあ私、とか思ったわけで。
1999年5月31日 記
2002年1月17日 修正

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