ほいみんの18禁ゲームonly私的レビュー

終ノ空




メーカー ケロQ(WIN)
ジャンル  AVG
値段 8800円

   


(C) ケロQ



 はじめに。
 買った理由。絵が良かったから。
 ってか、パッケージとか見ると、期待させてくれるものがあった(^^; ストーリーとかを見ると、絶対買いたくなっちゃうような感じだったので思わず購入。でも、開けてみるとマニュアルとアンケートハガキの質素な作りにちょっと閉口(笑)
 よ、予算ないのね。って、思った。マニュアルなんか、8ページしかないし、ホントに必要最低限のことしか書いてないし。
 まあ、その分内容を盛り込んでくれたのだろうと思いつつプレイを開始したのであった。

 ストーリー紹介。
 突然のクラスメートの死。
 それは、世界の終わりをくい止めるための儀式だったという。
 世界の終わり?
 そんな事が、ありうるのだろうか?
 しかし、本当であるか否かなど、そんなことは関係ない・・・。
 学校という閉ざされた<場>の中で、その予言は<真>なるものとして受け入れられていく。
 そんな中、一人の少年が、世界の終わりを宣言する。
 それは、<始まり>でも<終わり>でもない世界の到来の兆しだと彼は言う。
 それこそは『終ノ空』(ツイノソラ)。
 狂気に飲み込まれる、学園、あたかも、清書の記述にある、悪霊に憑かれた豚の群が湖に飛び込んで溺死する話のように、自ら破滅に向かっていく。
 しかし、それは本当に破滅なのか?
 それとも・・・。
 新システム『マルチビュー』により、水上行人若槻琴美高島ざくろ間宮卓司、それぞれ違った認識から『終ノ空』に関わっていく、はたして『終ノ空』とはなんなのか?
 人々の不安が生み出した妄想なのか、それとも・・・。
 そして、我々が最後にみるものとは?

 キャラクターについて思ったこと。
 結構、個性的な感じがして良かったと思う。いろんな人物が、一癖ありそうな感じも良かったし、馬鹿キャラ、普通のキャラ、含みのあるキャラ等が、キチンと分類されていてメリハリも出ていたと思う。
 でも、描かれていたかったいう点では疑問。ってか、作品中ではキャラは描かれていないと思う。
 マルチビューのシステムにより、主人公が沢山いてそれぞれの角度から話が見れたっていうのはゲームならではで良かったと思うけど、それゆえに印象が薄くなったとも思った。
 シナリオすべてを見ても、そんなに長いシナリオでもないのに、それをさらに4分割しているわけだから、印象が薄くなるのは当然かな。
 でも、雰囲気はいいね。各キャラクターを通して、終末っていう感じがとても良く伝わってきた。それゆえに、評価も高い。違和感とか、変なところもなかったし。

 シナリオについて思ったこと。
 流行? の世紀末ネタだけど、総合的に見て私的には良かったと思う。が、意味不明なところが多いのが難点。終了しても、謎だらけだったし。
 シナリオがライターの中で完結しているっていう印象もあった。文章不足により、プレイヤーにまで言いたいことが伝わってないと思う。あとは、プレイヤー自身が勝手に考えてくれ、とでもいいたいのだろうか?(笑) やたら難しい単語がバンバンでてきたりして、混乱しちゃったし。それ以外にも、細かいところで文章不足を感じた。もうちょっと、丁寧に文章を書いて欲しい。
 それに、MOON.とか雫とかを連想させるような展開も、ちと気になった。意味不明の画像が出てきたり、主人公のモノローグが狂っていたりとか。ある意味ではEVA的でもあるか。
 でもって、思ったことは『予想していたよりも、全然暗かった』。
 パッケージのイラストとかを見ると、明るい感じを想像していてしまい、終末とか破滅とか、連想できなかったけど、実際プレイしてみると、暗〜い雰囲気がとても良く出ていてビックリ(^^;
 このギャップは良かったね。重々しさとか、思わず溜め息をつきたくなるような暗さとか。まあ、名作に比べると、当然そのレベルは下がるけど、久しぶりにこういう雰囲気の作品をプレイしたなーとは思った。
 あと思ったことは『やばくないか? コレ』。
 ちと、問題作だと思う。詳しくは書かないが、エロ以外での18禁さが良くでているとでもいうのだろうか。エロシーンを抜いても、絶対にお子様にはプレイさせてはいけない的な感じになっている。ヤバイし、グロい。犯罪者の家から、この作品が押収されたら、絶対に問題アリとか、影響を与えたとか言われそう。
 まあ、荒々しさとか、??? な部分はあったけど、良かったんじゃないかな。でも、プレイ時間6時間くらいで、終わっちゃうのは、短いなー。

 システム。
 CPU、Pentium133mhz以上推奨、メモリ、32MB以上推奨、フルカラー以上を強く推奨、HDD空き容量1MB以上、ディスプレイ800×600以上、倍速以上のCD−ROMドライブ。
 スペック的には、問題なし。バグもなかったし、プログラムも良く出来てると思う。まあ、多少の重さはあったけど。
 気になった点は一個所だけ。インストーラーが無いという所。
 デフォルトでは、CDから直接データを読んでしまうのでガチャガチャうるさくって仕方がない。でもって、インストーラーを探しても、何処にもない為、手動でインストールだし(笑) インストーラーくらいつけてよ。
 でも、全容量をインストールするとCDがいらなくなるっていう点は吉。それに、全部インストールしても200MB必要ないしね。
 んでもって、ゲーム内のシステムについて。
 ってか、ゲーム性がマジで皆無。選択肢すらなく、移動時の際、移動場所を選らぶときだけ唯一選択肢が出る。これは、どうかなぁ、って思った。ただ、ストーリーを追うだけだし、分岐も、スズメの涙ほどにはあったけど、大したことなかったし……。
 あと、ゲーム性として、本作品で売りになっていると思われるのは『マルチビュ』というシステム。まあ、要するにEVEとかDESIREでいうマルチサイトのことなんだけどね。もちろん、若干は違うけど。でも、このシステムだとゲーム性はでないね。4人の角度から、物語を見られるんだけれど、単に物語を知るだけっていう感じかな。
 ここまで、ゲーム性が無くなると、ゲームというよりは小説感覚だね。まあ、制作側も大抵のユーザーもそれでいいのだから仕方ないけど。でも、私的には、ゲームならではっていうことをやって欲しいなぁ、とは思う。
 まあ、こんなとこ。

 絵、CG、原画について思ったこと。
 抜群に良いと思う。ってか、絵を見ただけで思わず買いたくなるような魅力的な原画だし、クオリティも高い。フルカラーの絵も奇麗。800×600ってのも、見ごたえがあってGood。私的にもろ好みの絵だし、買った一番の理由が絵だったし。
 が、個々のCGを見比べてみると、明らかに力量が違う人達で書いているっていうのがわかるので、それを見比べてしまうとかなり違和感を感じた。ってか、変だ……。
 あと、一番変に思ったのは、各キャラの立ちポーズの際の表情の変化。喜怒哀楽で変化するわけだけれど、 別人になるキャラいたし(笑) ギャグとかそういうのならわかるけど、あれは明らかに下手。描き描きした人に力量がない……。良くあれで、通ったものだなぁって関心するくらいに変。誰も疑問に思わなかったのかなぁ……?
 この辺の絵の統一感ってのを、もう少し、うまい具合にしてくれれば、文句なかったんだけどなぁ。
 背景にしたって同じ。描き込みが甘いどころか、手抜きとしか思えないほど、変な奴もあったし……。
 でも、絵が買わせるほど魅力的っていうのは、間違いない。上に挙げたのは惜しかったっていうだけ。
 絵的には絶対に買い。

 音楽。
 デイレクトサウンドだと思う。CD−DAでもなければ、MIDIでもなかったので、多分そうだろう、きっと(ぉぃ。
 音楽について思ったことは、雰囲気作りに絶大なる効果を発揮したってこと。この作品の暗い、重々しい、終末、破滅的な雰囲気は、音楽によって出ていたっていうのが非常に大きい。 オドオドしたような、暗いような、そして、沈むような曲(どんな曲だよ)は、見事だったね。明るい原画とのギャップが尚更よい(^^;
 曲数も相当少ないし、単曲として聞いたならば、とてもじゃないが褒められたもんじゃないけど、ゲームの中では光っていた。
 それゆえに、音楽はGood。

 Hシーンについて。
 ツボを得たかのように、ストーリーの随所に平均して盛り込まれているは好感が持てた。が、ストーリー自体がそんなには、長くはないので、ボリューム不足っていえば、ボリューム不足とも言えるかもしれない。
 一つのシーンとして見ると、濃さはまあまあ、長さもまあまあ。まあ、満足したかなっていう印象。パターンもいろいろあったし。
 それに、割と違和感なく、シーンに突入したりとかも良かった。ストーリーにキチンと組み込まれてたし。でも、絵によって、クオリティが様々なのは上と同じ。もちろん、全体的には相当上手なので文句ないけど。



 AVGの普通のシステムと同じ。ただ、選択肢はほとんどなく、ゲーム性を出す為にかすかにだしているという印象(それも移動の時だけ)。ちなみに、モノローグとか、地の文ではサウンドノベルの形式になる。この時にかかるスモークがちと濃いのは、うざったいと思った。



 Hシーン。シナリオの随所に盛り込まれたいる。CGのクオリティは絵によって違うところがなんともいえない。テキストはまあまあ良く書けてるかな。

 総評。
 買ったその日にクリア。プレイ時間6時間くらい。う〜ん、短いよね、やっぱり。
 それに、絵の枚数も少ないし、一枚絵を数回使い回ししていたってのもあったし。あと、CG回想機能もなかったし、シナリオ回想機能もなかったし……。売りになっているストーリーも、それほどオススメと言えるものでもなかったし、わからないことも多かったし……。おまけにキーボード対応じゃなかったし……。
 でも、作品の雰囲気が良かったので、私的には好き(笑) オススメゲームとまではいかないけど。
 この絵が好みだとか、割と重めのストーリーが好きな方はどーぞ。



平成11年10日10日 記