SPARK!




メーカー CAT'S PRO(WIN)
ジャンル  AVG
値段 8800円

   


(C) CAT'S PRO/ぱんだはうす



 ◎はじめに
 え〜と、今回のソフトを買ったのは発売してから3ヶ月くらい過ぎてからなんだけど、なんでそんなことになったのか。私の場合、新品ソフトを発売してそんなに過ぎてから買うことなんて、滅多にないし、それだったら、新作の方を選ぶしね。
 理由は、この記事を読んだから。なんか、うまく乗せられてる気がしないでもないけど、良いタイミングで新品を安く買えることになったから(つまらなくても)別にいいやと思って。
 で、買った後だけど、結構評判良いっていうことに気付いた。各地の掲示板でも、ポツポツと”面白い”的なコメントがアップされていたし、結構隠れた良作なんじゃないだろうか? 買ってみるまでは、まったく知らなかった作品なんだけどね。メーカーも知らないし。

 ◎シナリオ紹介
 主人公、近藤ハジメ(名前変更可)は、原磯町に住む善良な学生。伊東新太郎や篠原正美とともに、新聞部にて活躍中。
 しかし最近、ハジメは妙な夢を見ることが多くなっていた。だが、勿論そんなことを気にする主人公ではなかった。
 そんな中、学園に転校してきた転校生、山南満(みちる)。
 その日の放課後、主人公はなんの前触れもなく、みちるに呼び出される。そこで、主人公がみちるから聞いたのは驚くべき内容だった。

 と、書くと若干シリアスな雰囲気がしなくもないけど、実際はそんなことはなく、パロディー要素溢れる学園アドベンチャー。

 ◎キャラクター
 前回書いたエックスチェンジ2とは違った意味での”変”。こんな奴らが、学校にいたら面白おかし過ぎるぞ! ってゆうか、妙に(自分の中で)哀愁でてたなぁ。もっとも、普通の意味での哀愁ではなく、なんつうか、普通のとは違った意味での哀愁。うむ、書いてて良くわからん(笑)
 ってゆうか、こういうのもアリなんだなー、って思う。まぁ、ノリがいいってことなんだけどサ。
 少なくても、私が今までプレイしてきたゲームの中で、こういう類の作品は見たことがない。でもって、そういう系統の作品は、大抵の場合クソゲーなんだけど、この作品はそうじゃないんだな。
 生き生きしているというか、それでいて型にハマっているんだけど、その中にエロゲーならではのテイストがあって、それがほど良い感じになっている。え? 何を言っているのか、よくわからない??
 そうだなぁ。例えるなら、きんぎょ注意法(昔の少女漫画)っていう感じだろうか?(爆) 原作を知らない方にはさっぱりかもしれんが、キャラクターはどれもあんな感じ。ってゆうか、説明でけん! ”馬鹿”っていうのも、ある程度はあてはまるかもしれないけど、それだけに止まらず。
 ちなみに、全部が全部そんな感じ。ホントにまともで真面目なキャラはなし。主人公がボケ&ツッコミなので、エックスチェンジ2のような消化不良に陥るっていうことはない……と思う。

 ◎シナリオ
 ノリの良い純情学園アドベンチャー。まぁ、この一言でシナリオは表現できてしまう(でも、わかりにくいなぁ)。
 その要所要所に笑いの要素が盛り込まれていて、それが良い感じなんだけど、ちょっと力不足っていうか、ゲラゲラと笑えるネタがないのが残念。笑えるっていうよりは、楽しいっていう感じかな。結構、マニアックなパロディネタが多かった(と思う)ので、私には理解できた箇所が少なかったのが原因かもしれないけど、とにかくそんな感じ。
 っつうか、今までにないパターンのシナリオなので、書きにくいなぁ。シリアス路線とはほど遠い、馬鹿っぽい内容。でも、それだけに止まらずに、なんか深さがある。
 馬鹿ゲーなんだけど、馬鹿が作ったゲームとは全然違う。うん、これが一番当てはまるな。
 一見すると、勢いだけでテキストが書かれているような気がしないでもないけど、実はそうではなく結構計算されている。まッ、いろいろと詰めの甘さは否めないんだけどね。
 でもって、夢の中でのストーリーのテキストがなかなか深い。ライターが日々書き溜めていたネタを使ったのだと思われる。時間をかけないとでてこないネタがズラリ。良い感じ。
 が、薄い。ここからは私見だけど、シナリオっていうのはそこそこの厚みがあってこそのものだと思う。でも、このゲームのシナリオは短い。
 だだだッ、と進めてゆけは1プレイが1時間くらいで終わる。でも、私は10数回くらいプレイしたんだけどね(笑) 無駄な文章が、ダラダラを綴られてゆくよりは全然良いのだけど、この辺はもう少しどうにかして欲しかった。
 スパーク全体として見れば良いのだけど、個別(キャラ別)にシナリオを見ていくと、印象に残るシナリオは全くなく(みちる編くらいか?)、実に惜しい。

 ◎システム
 CPU Pentium166Mhz以上、メモリ16MB以上、HD200MB以上、解像度640×480ドット、65536色以上、DirectX5使用。
 結構良心的。ただの文字を読んでいくだけのアドベンチャーなら、このスペックは良心的とは言えず、普通レベルになってしまうのだけど、このゲームではプログラムによるアニメーションが随所に盛り込まれているので、そういう意味でかなり頑張っている。◎。
 うれしかったのは、エフェクトのスピードをいじれることかな。ストレスの溜まるウエイト部分がすっ飛ばせるので、繰り返しプレイもさほど気にならずにできる。
 で、このゲーム。業界主流の文字垂れ流しのアドベンチャーとは違い、かなり自由度が高い。私的にはかなり気に入ったシステム。
 朝起きて、学校行って、授業受けて、昼休みになって、放課後になって、家に帰って、寝て、夢を見て……。の繰り返しなのだけど、放課後の移動時が自由度ありまくり。ってゆうか、このゲームでは、85%くらいが放課後移動時のイベントで、あとは突発的なもの。つまりは、ほとんどが自由っていう寸法。
 自由度が高いと、とっつきにくいと思われるかもしれないけど、全くそんなことはなく、ほんの5分で理解できる内容。
 放課後になると、選択肢がいくつも表示されて、それを選ぶことでイベントが発生し、フラグが立ち、新たな選択肢がでるっていう感じ。文字でそう書いてゆくと、全然大したことはなく感じられるけど、これが良い感じなんだわ。自分で歩き回っているっていう感じが結構する。これかなり重要。
 また、このゲームにはキーワードという要素があって、シナリオの中の随所にそれが隠されている。でもって、それを探すという目的がある。この辺の仕掛けがうまい。繰り返しプレイの支えになっているというか、”2、3人だけクリアしてあとはいいや”、というのを防止している。まぁ、どんどんクリアしてゆけば、どんどんキーワードが埋まっていくというわけ。が、それによって難易度はかなり上がっている。っつうか、コンプリートはかなり難しい。全キャラクリアしても、埋まらない可能性があるキーワードとかがあって、ヒントくらいは欲しかったなぁ。

 ◎絵
 原画の名前は福永ユミさん。ってゆうか、全然知らん! 有名な方なのかな?? 私的にはかなり良いと感じたのだけど……。
 でも、絵の安定度がイマイチ(まぁ、気になる程度くらいだけど)。立ち絵の時のキャラクターと、一枚絵の時のキャラクターがなんか別人に見えたりすることがある。
 まぁ、絵で買った! っていうのが、かなりあるので個人的には十分満足のいくレベルなのであった。制服のデザインが凄すぎるし(笑) こんな制服の学校があったらすげーだろーなぁ。
 で、客観的に見ると、ロリ系かな? 癖のない絵なので、客観的に見ても良い部類に入るハズ。

 ◎音楽
 11曲だったと思う。CD-DA。オープニングはボーカル入り。なんか、80年代のアニメを彷彿とさせるような曲だったなぁ(笑) なんか、エロゲーってそういうの多いよね。私だけの気のせいかもしれんけど。
 でもって、CD-DAのBGMはかなり良い感じなのだけど、如何せん曲数が少ない。20曲よりも少ないのはちょっとなぁ。1曲1曲のクオリティーが高いことは認めるけど、それでもやっぱし少ないと思った。
 このクオリティーで20曲あれば、A評価だったのだけど……。

 ◎エロシーン
 1キャラにつき2種類。それはいいのだけど、CGにモザイク無しのアソコつるつるエルフ仕様(笑)
 それに1エロシーンのCG枚数も少ないね。具体的に言うと1枚から3枚くらい。一応、脱ぎ脱ぎしていく過程で、CGが変化するわけだけど、なんか納得いかん(笑)
 テキストはそこそこエロイ。私にとっての必要最低基準は満たしており、まぁ、いいんじゃなかろうか。
 が、描写に馬鹿っぽさがあるのがちょっとなぁ。ズコズコとか、バコバコとかいう、テキストが表示されたりして”なんか違うだろ?”、って思った(笑)
 それと、エロシーンに行くまでの過程も結構強引。相手がコチラのことを好いているというパターンが主なので、ちょっとずるいと思った。



 という感じ。キャラクターの立ち絵がスライドするので、それで動きが表現できていて良い感じ。それ以外にも、アニメーションしたりしてGood。ま、そんなに大袈裟なものじゃないけど、ちょっとした演出っていう感じで。



 で、エロシーン。如何せん、CG枚数が少ないけど、それなりに良く書けてるという印象。まッ、こんなもんじゃないのかな? 初エッチで簡単にイクのが変過ぎるけど、それはこの作品に限ったことじゃないし(笑)

 ◎終わりに
 オープニングのアニメ(ムービーではなくプログラムによるものね)が気合い入ってて好き。これもなにかのアニメのパロディーっぽいけど、やっぱり私にはネタわからなかったなぁ。ま、それでも楽しめたからいいのだけど。
 で、作品自体は隠れた良作。というか、もっと宣伝していれば売れただろうに、って思った。確か、この作品が発売された12月3日って、かなりの激戦区だったような気がする。そんな中に当たってしまったのは不幸だよなぁ。
 どっかのメーカーみたいに路線変更とかはしないで欲しい。良いものをだし続けてゆけば、どこかで評価してくれるものだし、やっぱり良いものは売れると思うから(見事なほどの理想論か……)。
 パッケージがDVD仕様っぽい感じ(DVDじゃないよ)になっていて、自己主張がまるで感じられない(要するに小さい)のも残念かな。まぁ、収納にはコンパクトで便利なんだけどサ。でも、このパッケージを見て、衝動買いする人は……少ないだろうなぁ。
 それと声が無いのもちょっと疑問。8800円の定価だったら、声入り方が良かったんじゃないかなー。ゲーム内容も声入りの方が合ってそうだし。予算なさそうなのはわかるけど、やっぱり印象が違うハズ。「闇に隠れて惡をKILL!!」とか、声入りで演出して欲しかった(笑)
 ちなみに、ここのレビューでは合格点の位置づけになってるけど、その理由はあの良作達と比べると、やっぱり劣るかな、って思ったから。ま、合格点の中では1、2位くらいのランク。
 個人的(笑)にお勧め。
 レビュー終了。



平成12年3日16日 記