メーカー BLACK PACKAGE(WIN)
ジャンル AVG
値段 8800円
| ◎はじめに 今回は衝動買い。 パッケージの裏に書いてあった”恋愛浪漫活劇”や”花鳥風月演舞団”の文字。 あら? 何処かで聞いたことのあるような感じだわね。一体どこでだったかしら? たしか、今は無きハードの。え〜と、え〜と。 ……。 ってゆうか、サクラ大戦なのか? 大正桜に浪漫のあらしなのかッ? 光武とか出てくるのか? エロいのか? まぁ、そんな感じ。ちなみに、光武も戦いも無かったよ(当たり前だ)。 ◎ストーリー紹介 主人公、出雲竜之介は、女流作家の九條早紀子の書生をしている青年。早紀子は、次に手がける作品に『花鳥風月演舞団』という今人気の劇団を取り上げようとしていた。 そのため主人公は演舞団の取材に行くことになる。そんな中、主人公に好意を持つ早紀子の娘の歌穂も半ば強引に同行することになった。しかし、そこで二人を待っていたのは必ずしも美しく華やかなものばかりではなかった。 ◎キャラクター 問題ありまくりなのが主人公。 イメージとしては、私の最も嫌いなワイドショーのマスコミを彷彿とさせるような感じ。 この物語自体、主人公が取材をしているという形なので、マスコミのような風になってしまうのもわかることにはわかるのだけど、それでも嫌悪感を抱いた。 それに偉そう。セリフとか、態度とか、とても取材にきた作家とは思えない。妙に馴れ馴れしいし。 ”ご挨拶なのね”と突っ込まれても仕方ないと思った。 一番腹立つのは、コイツの偏った正義感。確かに間違ってはいないのだけど、プレイヤー(私)としては納得がいかない。いつも最善の行動をとれとまでは言わないけど、それに近いものを主人公にはして欲しいと私は思う。 でも、主人公以外のキャラクターについては良いと思った。敵キャラ、嫌なキャラ、ヒロイン、どれも良く描けていて良い。登場人物が少なかったけど、それで正解だったと思う。 また、章単位に話が分かれており、その中で描かれるヒロインが決まっているので分かりやすかった。 全く話は変わるが、3人組のキャラクター(そういうのがいるのね)は、サクラ大戦を狙ったののだろうか? ってゆうか、狙ったんだろうな。 ◎シナリオ 時代背景は書いてなかったけど、帝都なんていう言葉が出てくるところから、太正、いや大正くらいだと想像できる。 そんな描くのが難しい時代を選んだことについては拍手を送りたい。和服とか、庭とか、演劇の小道具だとか、調べるのに苦労しただろうしね。 で、本題なんだけど、複雑な人間関係を分かりやすく描いた良作。というのがこの作品のシナリオについての評価。 最初はサクラ大戦のパクリかな? などと思っていた印象も、10分ほどのプレイでそれが間違いだということに気付き、この作品独自のオリジナリティには驚いた。ま、もともとライターがこの手の内容に精通していたという可能性もあるけど。 良く書けているな、とそう思う。だけど、私自身は納得がいかない。それは良く書けてはいるけど、シナリオ自体に面白味が感じられなかった所為。 この辺、シナリオライターはわかっていないんだよな。現実と創作との違いじゃないけど、これは創作なんだから、もっと後味の良い終わり方があっただろうにって思う。 それ以外に、肝心なことをライターがわかっていなかった為に、このゲーム自体の評価は一気にここまで落ちることになった。それは下の方で明らかに。 とどのつまり、シナリオライターが、どんなユーザーをターゲットにしているのか? それが見えてこない。要するに、ライター自分自身が面白いと思って書いたシナリオなんだろうな。ユーザーのことは考えずにサ。 ◎システム まずは機械的なシステムについて。 Pentium75MHz以上(Pentium100MHz以上推奨)。640×480、FULLCOLOR。メモリ16MB以上(32MB以上推奨)。CD-ROMドライブ、倍速以上。HDD250MB以上。 虚像庭園の時と同じ仕様。同じシステム。システム自体が、熟されているのか、否かは知らんけど、かなりユーザーフレンドリーで文句なし。終了ボタンの配置等、フルスクリーンモードにした時のことまで考えられているのはご立派。バグもなし。 だがしかーし。回想モードが無いのは惜しかった。上で文句はないとか言ったけど、前言撤回。これが唯一の問題点。 続いてゲームシステムについて。 擬似分岐移動型、とでもいうのだろうか。好きな場所に移動はできるけど、結局は総当たりしていくので分岐はなし。選択肢による分岐はあるけど、ほとんど一直線のシナリオ展開といっても過言はない。一応、マルチエンドではあるんだけどサ。 つまり、ゲーム性が皆無ということ。擬似的に、ゲームっぽくはしてあるけど、結局は誤魔化し。 最初は、ゲームっぽいじゃん、と思っていたのだけど、プレイしていく内に、全部嘘だということに気付いたよ。 〜(←キャラの名前ね)エンド、とか一応あるけど、ハッピーエンドじゃないし。 ◎CG 私好みのCG。でも、CGによって出来が違うというか、塗ってる方の癖みたいなものが出てしまっているので、全体的な調和がとれていなかった。ヘタっていうのではないのだけど、違和感がある。特にグラデーション関係。これには、明らかにヘタっていう方が絵師の中に混じってる。 それに、原画の方も複数いるんじゃないのかな。キャラクターによって、絵柄が異なっていたので、変な感じだった。と思って、クレジットを見たんだけど、原画は一人だった。なんでだ? あと、背景の出来が未完成。綺麗ではあるのだけど、輪郭線がずれていたりして、詰めの甘さが浮き彫りになっている(特に自然物)。まぁ、パッと見では気付かないことだけど、気にはなった。 全体的に、綺麗なのには違いないのだけど、細かく突っ込もうとすると、いろいろと問題が出てくるという感じ。 そんな小姑みたいなことを言ってる自分に腹が立った(笑) ◎音楽 CD-DA、GM、GS、の3種類。全18曲。この辺も虚像庭園と同じ。いつでも切り替え可能なうれしい仕様。 曲自体の出来はどうなのかというと、”浪漫”っていう感じや、”演舞”といった、作品を表すような言葉が、そのまま曲として表現されているので良い感じだった。雰囲気が良いっていうのは素晴らしいことだと思う。 演舞団の閉鎖的な雰囲気も良く表現できていたしグッド。 欲を言えば、もっとテンポの良い曲があってもいいのでは? と思った。まぁ、これは虚像庭園の時も感じたことだけど。 ◎エロシーン なんか、覗きシーンが多いので幻滅。幻滅っていうのは、シナリオライターに対してと主人公に対して。中で、どういうことが行われているのか、わかっているのに覗く主人公。彼の正義感は間違いなく歪んでいる。調査なんてことを免罪符にしているけど、それは違うだろ、主人公。 と、少し話がずれた。エロいか、エロくないか。答えはエロくない。 ってゆうか、歌穂のエロシーンが無かったのよ。はっきり言ってシナリオライターに失望した。だって、ヒロインクラスの位置づけにいる歌穂のエロシーンが無いんだよ? 臭作じゃないんだからさ。実験的だなんてクソくらえ。 これって、なんでなの? シナリオの展開では、エッチシーンへともつれ込んでも、別におかしくはないは無いシーンがあったのにも関わらず、結局はそれに至ること無くエンディングへ。勿論、CG欄は満タン。オーマイガ。 ユーザーを舐めてるな。そう思った。ユーザーのことを考えずにシナリオを展開するのは本末転倒。結局はライターの傲慢。いくら叱咤しても、この怒りは収まらず。作品を恣意的に書くのは止めて頂きたい。少し考えれば、これがおかしいことに気付くでしょ? 賛否両論とかそういうのを通りこして、驚天動地。なんの為に、コンシューマーよりも数千円高い定価のエロゲーを買ってると思ってるわけ? ハッキリ言うと、この事実が発覚するまでは、この作品の評価はもっと上だったのよ。でもね。エロシーンが無いんだと、わかった瞬間に一気に冷めた。 ◎声 HDDが250MBほどしか喰わないのにも関わらず音声入り。女性フルボイス。勿論、セリフは多いよ。 この辺の技術は凄いよな。虚像庭園の時にも感じたけど、マジですげえと思った。 しかも、声優さん。メチャウマ。なんか、NHKの教育放送で聴いたことのあるような、昆虫似の声優の方まで混ざっていたような気がするし(笑) 欲を言えば、野郎キャラの声も入っていた方が良いと思った。まぁ、主人公の声はいらんけどね。 |
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| ◎さいごに パッケージを見たときから、歌穂のエッチシーンを楽しみにしていたのに。 序章、第1章、第2章、第3章と、全然、歌穂のエッチシーンが無いな、とは思っていたのだけど、それは後半への溜めだろうと勝手に納得してた。だけど、いざ蓋を開けてみれば、上記のような散々な結果。 それに、歌穂や、その他、団員のレイプシーンを示唆するようなテキストが、いくつも混ざっていたのに、結局は何にも起きねぇし。レイピストみたいなキャラもいて相当なほどに期待したのによぉ。バッドエンドでも良いから、用意しておいて欲しかった。only youみたいな感じで。 っつうか、うつせみにおいて、私が言いたいことはそれだけ。長くなったけど、他に語る言葉は無し。 |
平成12年4日12日 記